プロ・アマ問わず、画像・映像処理やWebデザインなどで人気の高いソフトウェアがAdobe(アドビ)です。IT・ソフトフェア業界は学割と親和性が高く、社会人が学生になることで多くのメリットを享受できる分野でもあります。現在、Adobeの全ソフトが使用できるコンプリートプランを契約している方は「確実に」コストを下げることができる方法をご紹介します。今後Webデザインなどに興味がある方やAdobeの製品を使ってみようかと検討されていた方も、是非ご覧下さい。
Adobeでできること
Adobeとは、アメリカのソフトウェア会社「アドビシステムズ」が売り出すブランドで、画像処理や映像編集、Webデザイン、アニメーション制作など、様々な創作活動をサポートするソフトフェアです。ちなみに、誰もが一度はお世話になっていると言っても過言ではない”PDFファイル”も、同社が開発したフォーマットです。
クリエイター向け商品として、以前はCreative Suite(CS)という統合パッケージで開発・販売されてきましたが、2012年にリリースされたCS6を最後に、現在はサポート終了しています。
現在はCSに代わり、Creative Cloud(CC)という月額制(サブスクリプションタイプ)でサービスが提供されています。年間一括払いでもOKですが、いずれにしても買い切りではなく、継続的に費用発生する仕組みに変わりました。
デスクトップアプリとしては、以下のようなラインナップになっています。
(引用元:https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html?promoid=4F569NG7&mv=other)
有名どころとしては、ベクター画像で自在にデザインできる“Illustrator”(イラストレーター)、背景の異物消去や顔の表情加工などから画像を使ったデザインまで作れる“Photoshop”(フォトショップ)、画像を一括加工、一括管理を行える“Lightroom”(ライトルーム)、様々な映像データの切り貼りやテロップなどの編集もできる“Premiere Pro”(プレミアプロ)などでしょうか。ほかにも、オーディオのミキシングやアニメーション制作など様々なアプリケーションが用意されています。
さらに、モバイルデバイスで簡単にベクター画像を作成したり画像や動画を編集したりすることが可能なモバイルアプリも用意されています。
Creative Cloudという名前の通り、100GBのクラウドストレージを利用して、オンライン同期を用いての作業が可能になりました。これにより、職場や自宅や仲間のPCとデータを同期して作業できるようにもなりました。クラウドですが、インターネット常時接続は不要です。
Windows/Mac問わずインストール可能ですが、個人版ライセンスでは2台でライセンス認証(ログイン)することができ、一度に1台のPCでのみ使用できます。3台目でライセンス認証したい場合は、既に行った認証を解除する必要があります。
3つのプランと正規価格
Adobeには使いたいデスクトップアプリに応じて3つのプランが用意されていて、どのプランでもモバイルアプリはすべて使い放題となります。そして支払い方法には、1年縛りのある年間プランを一括または毎月支払うか、縛りのない月々プランの3パターンがあります。当然、いつでも解約できる月々プランが月あたりの単価がもっとも高く、年間プラン一括払いがもっともお得です。
単体プラン
好きなデスクトップアプリ1つだけを使いたい場合にはこちらのプランになります。「Illustratorだけ使えればいい」といった場合などが多いのかなと思います。単体プランの正規価格は、年間プラン月額2480円(一括だと2万6160円)、月々プランだと月額3480円になります。なお、一部のアプリでは金額が異なります。
フォトプラン
写真愛好家に好まれて使われているプランです。その名の通り、画像編集に特化したアプリ”Photoshop”、”Lightroom”、”Lightroom Classic” の3アプリが使用できるプランとなります。正規価格では、年間プラン月額980円(一括だと1万1760円)。このプランでは月々プランの設定はありません。そのため、年間プランを月々支払っても一括で支払っても合計額は変わりません。価格の安さからも利用されることの多いプランだと思います。
コンプリートプラン
こちらはその名の通り、すべてのデスクトップアプリが使い放題のお得なプランになります。「Webデザインを学びたい」「画像も動画も編集したい」「Adobe製品を色々使ってみたい」といった方に最適のプランと言えます。正規価格は、年間プラン月額5680円(一括だと6万5760円)、月々プランだと月額8980円になります。単体プランと比べるとかなりお得ですが、年間プランでも結構なお値段となります。
いずれのプランも、年間プランの月々払いを選択しても解約できますが、解約時に残存期間の価格の50%を請求されます。例えば、コンプリートプランを最初の3か月で解約しようとすると、残る9か月×5680円=5万1120円の半額にあたる2万5560円が請求されます。
Creative Cloud個人版
年間プラン(月々払い)
(中略)お客様は、この利用条件に従って解約を選択することができます。初回注文後14日以内の解約については、全額を払い戻しいたします。14日が経過してから解約される場合、残存期間の50%が請求され、サービスはその月の請求期間の終わりまで継続されます。(引用元:https://www.adobe.com/jp/legal/subscription-terms.html)
Amazonで年間2万円切りも
コンプリートプランで正規価格年間6万5000円以上もする高価なAdobeですが、放送大学に入って学割を使えばとてもお得に利用することができます。
最もオススメなのが、Amazonでオンラインコード版と呼ばれるパッケージを購入することです。オンラインコード版とは、いわゆるライセンスキーのようなものです。簡単に言うと、打ち込むと使えるようになる暗号が送られてくる、といった感じです。
こちらがコンプリートプランの12か月オンラインコード版です。オンラインコード版は12か月、24か月、36か月から選ぶことができます。こちらは学割ではなく一般向けの商品ですが、それでも6万4557円と、正規価格の年間一括プラン(6万5760円)より1203円安く購入できます。そう、Adobeは正規で買うと割高なのです!
そしてこちらが学生・教職員個人版。いわゆる学割もこれにあたります。価格はなんと2万3760円。すべてのアプリが12か月間使えてこの価格です。なんと、正規価格の単体プラン(2万6160円)よりも安く、正規価格のコンプリートプラン(6万5760円)と比較すると驚異の約65%割引となります。
ねらい目は、定期的に開催されるセールのタイミングです。うまくいけば、画面のようにさらに10%引きで購入することができます。
さらに、学生限定で入れるPrime Studentに加入すると、さらに5%オフという特典も(こちらは期間未定で継続中です)。
社会人でも放送大学に入れば登録できるPrime Studentの特典や登録方法については、こちらでまとめています。
年会費半額で超厚遇!社会人でも放送大学に入ってAmazonの学生向けPrime Studentに登録しよう
こちらは学生限定ではありますが、もちろん年齢制限はありません。放送大学生は立派な学生ですから、利用しない手はありません。
すると、2万196円ですべてのアプリを12か月間使えるという破格の条件で購入することができます。
ちなみに、こちらが学割の24か月版。セールとStudentの割引を合わせると3万8373円で購入できます。1年あたり1万9186円と、ついに2万円を割ります。
さらに36か月版だと、割引反映後は5万7558円(1年あたり1万9186円)で購入できます。24か月版から36か月版へはボリュームディスカウントがありません。
なお、Amazonのオンラインコード版はコンプリートプランのほか、1TBストレージ付きのフォトプラン12か月定価2万3325円、Illustrator単体1万1544円などがあります。イラレ単体でいい場合はコンプリートプランより安くなるので単体で購入した方がお得ですが、フォトプランであればストレージが100GBでよければコンプリートプランにしてしまった方が安いです。
オンラインコード版の利用方法
オンラインコードとは、打ち込むとソフトを使えるようになる暗号のようなものです。Amazonで購入すると、すぐにコードを表示するボタンが出てくるのでクリックして表示させます。コードはメールでも届きますので安心です。
ダウンロードコード(オンラインコード)の場合
商品詳細ページから「コードを購入」ボタンをクリックして注文確認画面へ。注文確定したら購入完了です。 「オンラインコードを表示」というボタンが表示され、クリックするとオンラインコードが表示されます。 ※メールでもオンラインコードをお知らせします(引用元:http://ur0.work/0jCk)
あとは記載されている専用サイトに移動して必要事項を入力し、オンラインコードを打ち込めば使えるようになります。
こちらはダウンロードカード版の図ですが、オンラインコード版もこれと同じで簡単にアクティベートできます。
正規で学割プランを購入するのは割高
もちろん、Adobeも正規プランに学割を導入しています。
価格は年間2万3760円です。Amazonの割引前と同価格のように見えますが、こちらは実は税別表記です。8%税込みだと2万5660円になってしまいます。さらに、学生であればAmazonで買うことでPrime Studentの5%引きが適用されるので、その分割高です。
しかもこの価格は初年度のみという制約付きです。
同額で自動更新されるだろうと思いこんでしまうと、2年目以降の更新時に3万5760円(税別)が課されてしまいます。正規で購入するのはAmazonよりも割高なのです。
なお、学生・教職員向けプランでは、Illustratorのみで月額980円(年間一括で1万1760円)という、フォトプランと同額の限定プランも用意されています。単体プランでイラレのみでOKという方も、学割の限定プランを使うとお得になります。
スクールという選択肢
さらに、「これを機にAdobeを使ってみたい」「Webデザインに興味があったけど難しそう」という方にオススメなのが、Adobeのアプリの使い方を基礎から学べる各種スクールに申し込むことです。これらのスクールには12か月分のAdobeコンプリートプラン利用権が一緒についてくることが多く、授業料と合わせてもお得に購入することができます。
例えば、「Adobeマスター講座」を開講しているデジタルハリウッドでは、Adobeの基本的な使い方を学べる基礎動画教材63時間分と12か月分のコンプリートプランなどがセットになって提供されます。
価格は税込み3万9300円。3か月かけて基礎を学べるオンラインスクールなので、忙しい社会人でも余暇を使って学ぶにはもってこいです。
利用できるAdobeの内容も、通常のコンプリートプランと同じなので心配ありません。
Q)ライセンスが付属していてこの価格なのですか?
本講座は、オンライン学習を初めて体験される方に、デジハリ・オンラインスクールの使いやすさ・学びやすさを実感していただくための入門講座です。 これからデジタルクリエイティブを学びたいすべての人にとって挑戦しやすい講座であるように、リーズナブルな価格を維持しています。またデジタルハリウッドは、1994年の創立以来 デジタルクリエイティブ教育に貢献してきた実績が評価され、アドビ システムズ 株式会社より日本でも数少ない「プラチナスクールパートナー」に認定されています。そのため、デジタルハリウッドの学生はAdobe Creative Cloud(学生・教職員個人向けライセンスプログラム)を特別価格で購入できるのです。
Q)Adobe Creative Cloudの通常版との違いは?
コンプリートプランに含まれるすべてのアプリケーションが利用可能です
最新の Photoshop(フォトショップ)や Illustrator(イラストレーター)を含む、すべてのアプリケーションが使えます。
また、通常版のCreative Cloudで提供されるAdobe FontsをはじめとするWebサービスについても、同じようにご利用が可能です。(引用元:https://online.dhw.co.jp/course/adobe/)
価格比較表
ここまでご紹介してきたAdobeコンプリートプランの価格をまとめると、以下の通りです。
正規価格およびデジタルハリウッドのオンラインスクールの場合は複数年払いの設定がないため、便宜上最初の12か月の額を2倍、3倍にして表記しています(学割の正規価格は初年度のみ特別価格なので、通常価格に戻る2年目以降も計算に反映しています)。
Amazonの表記価格は、10%セール時にPrime Studentの5%割引をきかせた価格になっています。
「Amazonで学割パッケージを24か月版で購入する」ことで、1年あたりの価格を最も引き下げることができます。こうして比較すると、学割って本当にお得ですね。
社会人が学割プランで購入するには
Adobeの学生・教職員向けパッケージは、その名の通り学生か教職員しか購入することができません。
一般の社会人が購入するには、低コストで簡単に通学不要でOKの放送大学に入学することが近道です。放送大学の仕組みやコストについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
社会人でも学割生活を楽しめる格安の通信制大学「放送大学」という選択肢
こちらの記事でも解説していますが、入学時からの2年間に必要な最低コストは、入学金と授業料を合わせてわずか3万5000円です。最低コストはその後2年ごとに1万1000円のみですので、4年間でも4万6000円です。
なので、これまで正規でAdobeのコンプリートプランを年間契約していた方が、放送大学に入学してAmazonで学割オンラインコード版を購入すると、必要コストは次のグラフのようになります。
青色の折れ線が正規価格でコンプリートプランを契約し続けた場合の累計額の推移。オレンジ色の折れ線が、放送大学でかかる最低コストとAmazonの学割オンラインコード版を24か月ごとに購入した費用を足した累計額の推移です。
放送大学入学から2年間で、すでに7万円近い差が生じているのがわかります。その後も差は開き続けていきます。つまり、2年以上Adobeのコンプリートプランを使ってきた人もしくはこれから使おうと考えている教職員以外の社会人は、放送大学に入学してAmazonでオンラインコード版を購入するだけで学費以上の費用が浮いてしまうのです。
購入してアクティベートする際に、学校名を打ち込む画面が出るので学校名を入れ、あとは”ac.jp”ドメインのメールアドレス(学校法人など教育機関向け)があればOKです。放送大学では、入学した生徒1人1人にac.jpドメインのメールアドレスが付与されるので、これを使えば大丈夫です。
Adobeを使ってきた方、興味のある方は、ぜひ検討してみてください^^
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