コロナの影響でなかなか海外旅行に行けない日々が続いていましたが、2023年に入ってようやく人の動きが戻ってきました。ただ、約3年間という月日は長く、多くの空港ラウンジも一時休業や閉鎖に追われてしまいました。香港空港は「ラウンジ天国」とも言われるほどに各社のラウンジ施設が充実していますが、同様に運営停止状態が続いています。そんな中で、需要回復を見据えてか22年10月に新たなラウンジ「チェイスサファイアラウンジ」がオープンしました。プライオリティパスで入れるので、要チェックです!23年3月に、潜入してきました。
香港空港ラウンジはまるでゴーストタウンに
香港空港を、先日約3年半ぶりに利用しました。香港空港の楽しみの一つといえば、複数のラウンジを巡る「ラウンジホッピング」ですよね。ANAが加盟するスターアライアンス勢にも人気のラウンジと言えば、シンガポール航空・シルバークリスラウンジや、ユナイテッド航空・ユナイテッドクラブ、そしてタイ航空・ロイヤルオーキッドラウンジです。2泊3日の香港旅行の復路、意気揚々と香港空港に着きました。
あ……あれ??
シルバークリスラウンジはシャッターが下り、貼り紙がしてありました。期間未定で一時的に休業中とのこと。ラクサとワンタンメン食べたかったのに、残念。。。
気を取り直して、ユナイテッドクラブに向かいます。
え……。こちらも期間未定で休業中。なんということでしょう。
そして、タイ航空のロイヤルオーキッドラウンジにいたってはいつのまにか撤退??
(引用元:https://www.hongkongairport.com/en/passenger-guide/airport-facilities-services/airline-lounges)
空港HPのラウンジ一覧からも抹消されている。。あぁ……なつかしき青春の思い出が…。
香港空港タイ航空ロイヤルオーキッドラウンジ訪問記【閉鎖】
スタアラ全滅じゃないですかい!!!
ちなみに、チケットのラウンジインビテーションには「プラザプレミアムラウンジ」と書かれています。こちらのラウンジは以前はプライオリティパスで入室できましたが、現在は対象外となっています。ANAのビジネスクラス搭乗やSFC会員などは利用できます。
ただ、閉鎖だけではなく開業したラウンジも。22年10月から、新たに「チェイスサファイアラウンジ」がオープンしました!
こちら、プライオリティパスで利用できるんです。というわけで、今回はこの新しいラウンジに行ってきました。
ユナイテッドクラブと同じフロアに
チェイスサファイアラウンジは、ユナイテッドクラブやアメックスのセンチュリオンラウンジと同じフロアにあります。
保安検査場を通過した後、7階から6階に降りて、中央をまっすぐ進んでいくのですが、かなり距離があります。10番ゲート付近から3階に降りると、エアトレイン(APM)があり、約1分で通路の反対側に移動することができます。二股に分かれた右側60・61番ゲート付近のエスカレーターを上り、7階に移動します。
7階に上がると、ラウンジが集まった場所に出ます。ユナイテッドクラブとエミレーツは閉鎖中ですが、センチュリオンラウンジ、プラザプレミアムラウンジ、チェイスサファイアラウンジはいずれも営業中でした。チェイスは黄色で示した部分になります。
入室ルール
チェイスサファイアラウンジは、プライオリティパスで入室できます。人数や有償・無償などの条件はサービス付帯元によりますが、アメックスプラチナの場合は「本人と同行者1名が無料」で利用できます。
正式名称は「チェイスサファイアラウンジ バイ・ザ・クラブ」。朝6時~午前0時に営業しています。
シャワー施設はありません。
入室できるのは、出発予定時刻の3時間前からですのでご注意ください。
2歳未満の子供は入室無料です。
室内設備
ラウンジが集まる7階に着くと、チェイスマークのついた豪華な看板が目に入ります。
「おお、新しい!すごい!」と思ってドアを開けようとするのですが、施錠されていてびくともしません。もしや、ここも閉まっているのか!?と思っていると、全然違うところに入り口がありました。お恥ずかしい…。
さきほど「朝6時~午前0時」とプライオリティパスの表記に沿ってお伝えしましたが、現地の看板には「午前7時から」と書かれていました。おそらく、コロナで減便されている現状に合わせて時短しているのだと思われます。
こちらが受付。搭乗券とプライオリティパスの電子カードを提示して入室の手続きを済ませ、いざ潜入します。
空港の屋根が近いですね。至るところに観葉植物があり、南国のような雰囲気が漂っていました。
こちらはバーカウンター。常にスタッフが常駐していて、アルコールを含めて好きな飲み物を無料で注文することができます。カウンターで飲めるってのがいいですね。
奥にはダイニングエリア。こちらはやや混んでいましたが、駐機場を望む席もあり、明るい雰囲気になっていました。ここ、すべてラウンジ専用エリアです。
香港空港のユナイテッドクラブほど席数はそこまで多くありませんが、香港のセンチュリオンラウンジと同じくらいはありそうです。
フードサービス
それではお待ちかね、フードサービスをチェックしていきます。
BLTサンドイッチ。一口大でオシャレです。
ツナとピクルスのミニクロワッサン。
ワインに合いそうなハム、サラミ、チーズ類。奧に見える黒いものはキクラゲのサラダです。
こちらは中華サラダ。
シェフサラダ。スライスしたゆで卵のトッピングもあります。
コストコのハイローラーのようなチキンラップもありました。
スープは2種類。こちらは四川風のスーラータン。
もう1種類はよくわからないスープ。笑
ジャスミンライスもありました。ご飯のお供は次の2種類!
まずはタイのグリーンチキンカレー。具だくさんでとってもおいしかったです。
そして麻婆豆腐!これが一番おいしかった!現地食って感じでとてもよかったです。
季節のフルーツ。この時はメロンやパインが多かったです。
広東風マンゴーとブンタンのプリン。
アーモンドとかんきつ類のパウンドケーキ。ラズベリーがおしゃれに飾られています。
リンゴもありました。
ドリンクサービス
続いてドリンクです。先ほどのバーカウンター以外を見ていきます。
こちらはエスプレッソマシン。冷蔵のミルクタンクもあり、カプチーノを新鮮な牛乳で楽しむこともできます。
ジュースコーナー。キュウリとライムのフレーバーウォーターが人気でした。
パイナップルジュース、リンゴジュース、マンゴージュースのほか、牛乳や豆乳もありました。保冷状態が少し気になりましたが。
紅茶やハーブティーはTWININGSです。
ジュースサーバーもありました。コーラなどの炭酸類です。
だけじゃない!テーブルオーダーも可能
以上、と思いきや、実はまだあるんです。コロナ禍でもよく見るようになった、QRコードを読み取ったスマホからセルフオーダーできるシステムが、このラウンジにもあります。
それぞれのテーブルに卓番とQRコードがついています。電子書籍コンテンツも読めるようになっていますが、優秀なのはフードをオーダーできること。
メニューは時間帯によって変わります。朝の時間帯は、ワンタン麺や、ポーチドエッグやベーコンが乗ったワッフル、香港名物パイナップルパン(Bolo Bao)が頼めます。
さらに昼になると、チャーシューライス(叉焼飯)と、スウェーデン風のグレービーソースミートボールが登場しました。
今回はオーダーしませんでしたが、次に行くときは利用してみたいと思います!
航空会社のラウンジではないので、プライオリティパスがあれば搭乗する航空会社問わず利用できる施設でこのクオリティはありがたいですね。香港のラウンジの選択肢が1つ増えたことを嬉しく思います。この調子で、ラウンジ施設がどんどん再開しますように!
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