SFC(スーパーフライヤーズカード)はANAの生涯上級会員資格

 「SFC修業」――。インターネット上や飛行機好きな友人から、一度は見聞きしたことがある人もいるのではないでしょうか。「SFC修業」とは、読んで字のごとく、「SFC」を取得するために「修業」すること。SFCとは、スーパーフライヤーズカードSuper Flyers Card)の略で、持っているだけで全日空(ANA)などの飛行機に乗る時に様々な特別サービスが受けられる魔法のカードです。世の中多くの人々がSFCを手にするために「修業」をするのはなぜなのか、その魅力をトコトンお伝えしていきます。

 

 

SFCを持っているだけで受けられる特典

 

 SFCはクレジットカードです。ANAにたくさん乗った上客だけが申し込むことのできる特別なカードです。そのため、カードを持っている人には数え切れないほどの特典が与えられます。ひとつずつ見ていきましょう。

 

豪華な航空会社ラウンジの利用資格

 

 空港のラウンジを利用できるようになる。最大のメリットと言えるかもしれません。もしかすると、空港ラウンジを既に利用したことある方もいるかもしれません。

「あぁ、クレカのゴールドカード見せればタダで入れるやつでしょ?室内はすごく混雑しているし、ソフトドリンクとヨレヨレの新聞が一応用意されている……スマホ充電したい時以外は、もういいかな。搭乗ゲートからも遠いし」

違います。それは「カードラウンジ」と呼ばれる形態で、航空会社のラウンジとはきっぱり一線を画します。航空会社ラウンジは、その会社の飛行機をよく利用してくれる上客のためだけに用意されたサービスのため、入室条件はかなり厳しいものとなっています。

こちらは羽田空港国際線のANAラウンジ。落ち着いた雰囲気で座席の配置も広々と取られており、出発までの時間をゆっくりと過ごすことができます。

国際線ラウンジの場合は、軽食だって食べ放題です。もちろん、国内線ラウンジでもソフトドリンクのみならずビール、日本酒、焼酎などのアルコール類はすべて飲み放題。大抵がアルコールは有料なカードラウンジと大きく異なる点です。

航空会社ラウンジは、ビジネスクラスなど上席に搭乗する顧客向けのサービスですが、エコノミークラスであってもその航空会社を日頃からよく使っている上客向けにも開放しています。SFC所有者は「ANAの上級会員」と認定されますので、ANA便などに搭乗する時にはこのラウンジが無料で利用できるのです。

さらにさらに、ANAは「スターアライアンス」という航空連盟に所属しています。そのため、ユナイテッド航空(アメリカ)やタイ国際航空(タイ)などANAを除く27のスターアライアンス加盟航空会社に搭乗する際にも、全世界1000ヵ所以上の空港内にあるスターアライアンス加盟航空会社のラウンジを利用できるのです!

同行者1名まで無料で一緒に入室できる点も使い勝手がいいですね。

 

プレミアムエコノミー席への無償アップグレード

 

 国際線の座席クラスで比較的新しく登場したのが、ビジネスクラスとエコノミークラスの間に位置する「プレミアムエコノミークラス」。「ビジネスクラスの価格はちょっと手が出ないけど、エコノミークラスでの移動はちょっとツラいかも……」という顧客のニーズにぴったり適合する新しいクラスとして、近年増えてきています。

(引用元:https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/international/inflight/guide/py/)

エコノミークラスよりも座席間隔が広く、空港でのチェックインや預け入れ手荷物の返却順序をちょっと優先してくれるなどのサービスが付帯します。機内食はエコノミーと同じですが、ビジネスクラスのデザートや麺類などの軽食もいただけたり、飲み物の選択肢が広くなったります。

SFCを手に入れると、なんと搭乗手続き時に空席がある場合、エコノミー席で予約していても無償でプレミアムエコノミー席にアップグレードできるのです!このサービスは日本航空(JAL)にはありません。本当にお得だと思います。

 

優先チェックインカウンター利用権

 

 国内線も国際線も、空港に着いてから荷物を預ける時に長い列を並ぶことがありますよね。ですが、SFCを持っているだけで、行列を横目に優先的にチェックインできるのです。

国内線の場合は、13空港で優先カウンター(ANA PREMIUM CHECK-IN)が利用できます。中でも羽田空港では、許された人しか入れない専用の入り口を通ってチェックインできます。

一般レーンとは隔絶された、上品な雰囲気が漂っています。最初は「ここ本当に入っていいの?」とたじろいでしまいますが、中に入ると専用のチェックインカウンターがあり、そこで荷物を預けることができます。

国際線の場合は、エコノミークラスの予約であってもビジネスクラスカウンターを利用することができます。サクッと通過してラウンジに直行!なんてのもいいですね。

 

専用保安検査場の利用権

 

 

 優先レーンはチェックインカウンターだけではありません。国際線の場合、入国審査と同様にものすごく並ぶ保安検査も専用レーンを利用することができます。

国内線の場合、先ほどの羽田空港ANA PREMIUM CHECK-INの中には、実は専用の保安検査場があります。もちろんあっという間に終了です。そのほか、国内では新千歳(北海道)、伊丹(大阪)、福岡(福岡)の計4空港で優先保安検査場を利用できます。

国際線では、羽田空港と成田空港で専用レーンを利用できます。特に羽田空港はビジネスクラス搭乗客であっても専用レーンは利用できず、一般レーンは長蛇の列になります。しかし、SFCを持っていればファーストクラス搭乗客が使える専用レーンを利用できるので、あっという間に出国できます。あとはラウンジでゆっくりくつろぐだけですね。

▲羽田空港国際線ターミナルの保安検査場。右端が優先レーンですが、一般レーンは長蛇の列です……。これを並ばなくていいというのは、かなり時間の節約になりますね。

 

手荷物受け取りの優先

 

 国際線で旅行したことのある人は、ほぼスーツケースを預けましたよね。国内線でも、一定以上の大きさのスーツケースは機内持ち込みができず、空港で預けることになります。そして、到着した空港でターンテーブルに乗って流れてくる自分の荷物を延々と待つ時間……せっかくの旅行だから時間を節約したいですよね。

SFCを持つだけで、ターンテーブルから自分の荷物が優先的に流れてくるようになります。チェックインの時に、「この荷物を優先的に流してくださいね」という印=タグを付けてくれるのです。

(引用元:http://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/premium/detail/priority-flight.html#section02)

上が国内線の優先タグ、下が国際線の優先タグとなっています。

大量のエコノミークラス搭乗客らより先に荷物が出てくるので、スムーズに入国して観光に繰り出せます。

 

手荷物許容量の優待

 

 旅行の帰り道、たくさん買い込んだお土産をスーツケースにギチギチに詰め込んで空港に行き、荷物を預けるときに重量オーバーだったことありませんか?一緒に乗る友人のスーツケースの余った重量を分けてもらう形で何とかクリアした方もいるでしょう。ですが、場合によっては重量超過分として1万円程度を請求される可能性もあります。

しかし、SFCを持っていればそんな心配は全く無用です。国内線普通席やスターアライアンス加盟航空会社(重量制採用)の国際線エコノミークラスの場合、通常1人20kgまでの重量制限があるところ、SFCを持っていると40kgまでOKとなります。よほど大きいスーツケースに陶器や金属などを入れない限り40kgはいかないですから、もう重量を気にしなくてよくなります。

ANA国際線エコノミークラスの場合などは、1人につき23kg×スーツケース2個までOKです。SFCを持っていると3個までOKになります。

 

優先搭乗権

 

 国内線でも国際線でも搭乗が始まると決まって次のようなアナウンスが流れます。「ただいま事前改札サービスを行っております。2歳以下の小さなお子様をお連れのお客様、車椅子のお客様……」「事前改札サービスに続きまして、ANAダイヤモンドメンバーのお客様の優先搭乗を開始します……」とこんな感じで、一般の搭乗客が乗れるのはだいぶ後になります。

SFCを持っていると、国際線の場合はファーストクラス搭乗客の後に、国内線の場合は最上級会員のダイヤモンドメンバーに続いて優先的に搭乗することができます。

(引用元:http://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/premium/detail/priority-flight.html#section02)

優先搭乗サービスのメリットは、国内線の普通席や国際線のエコノミークラスに搭乗する際、座席上部の荷物入れのスペースを確保できる点が挙げられます。遅れて搭乗すると、こうした座席は多くの乗客が少ないスペースを奪い合うため、座席からずいぶん遠くの場所に収納せざるを得ないケースが出てきます。そのほか、飛行機好きであれば乗客のいない機内の写真をたくさん撮れたり、搭乗ゲートでの長蛇の列に並ぶストレスから解放されたりと、人によっていろいろあると思います。

 

フライトボーナスマイルの獲得

 

 飛行機に搭乗すると「マイル」という航空会社独自のポイントが貯まることはご存じだと思います。マイルは、貯めれば往復航空券に交換できたり、座席のアップグレードに使えたりと、費用換算するとかなりお得な存在です。

そんなマイルを、SFCを持っているだけで35~50%増しで獲得できるようになります。マイルが貯まりやすくなり、旅行の選択肢が広がります。

 

国内線座席指定の優待

 

 

 航空券を予約する時、ウェブ上で座席を指定したことありませんか?その時、出口から遠い機体後方の座席しか空いてなかったり、場合によっては予約できるのに「指定できる座席がありません」と表示されたりしたことがあったかもしれません。

実は、航空会社はごひいき客に対して座席を確保しているのです。そのため、上級会員と一般客とでは、指定できる座席が異なります。SFCを持っているだけで、一般客が選択できない前方の座席を指定できるようになります。搭乗2日前になれば誰でもどの席でも選べるようになりますが、それまではSFCホルダーを含む上級会員しか選べないのです。

(引用元:http://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/premium/detail/priority-reservation.html#section02)

SFCを持っていると、上記の「プラチナサービス」メンバー相当の座席を指定できるようになります。

 

系列ホテル優待

 

 意外と侮れないのが、ANA系列ホテル宿泊時の優待サービスです。具体的には、インターコンチネンタルホテル、ANAクラウンプラザホテル、ホリデイ・イン、ホリデイ・イン・リゾート、ANAホテルに宿泊する際、宿泊料10%割引やウェルカムドリンクの提供、朝食無料などが付帯します。SFC会員限定ですが、朝食無料はなかなか嬉しいサービスです。

(引用元:http://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/reference/premium/detail/delight.html#section06)

 

ほかにもたくさんの特典が

 

 すべてを紹介しきれないくらいの特典があります。ざっと書いてみます。

アップグレードポイント付与=座席アップグレードなどに使えるポイントを前年の搭乗実績に応じて付与

専用電話回線の用意=待ち時間少なく電話で問い合わせ可能

空席待ちの優先権=予約時と当日空港での空席待ちを優先的に振り分けてくれる

特典航空券の優先予約・空席待ち優先=マイルを使った航空券でも予約受付を優先

マイカー・バレー優待=成田空港提携駐車場サービスを優待料金で利用可

羽田空港駐車場優先予約=羽田空港第3駐車場(P3)の予約受付を優先

香港国際空港の優先レーン利用権

マイルからANA SKY コイン(ANAで使える電子マネー)へ特別倍率で交換

オリジナルネームタグ、カレンダー、手帳のプレゼント

……などなど、SFCを持っているだけで数え切れないほどの恩恵を受けることができます。飛行機を使った旅が、これまでと全く違うものになります。

こんなすごいカード、年会費を払って申し込めればみんな殺到しますよね。しかし、SFCは「ANAにたくさん乗ってくれた上客」しか発行できないカードです。そのため、普段出張などで飛行機にたくさん乗らない人でもSFCが欲しい一心で飛行機に乗りまくる「SFC修業」を行うんですね。

SFCの魅力を少しでも感じて、興味を持っていただけたら嬉しいですね^^

One thought on “SFC(スーパーフライヤーズカード)はANAの生涯上級会員資格

  1. Pingback: SFC修業をオススメする人、しない人 – 黒猫ここしょーのANAマイル旅。

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