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海外Wi-Fiルーターレンタル時の保証オプションは不要!?アメックスの賠償責任保険がアツい!

ここしょーの不定期連載、アメックスプラチナ付帯保険シリーズ第5弾です。今回は、「Wi-Fiルーターレンタルの賠償保険」についてお話します。ただし今回は、プラチナカードに限らず、アメックスのその他のカードにも付帯する素敵な保険です。海外旅行に行く際、複数人で利用できることからモバイルルーターをレンタルする派の方も多いと思います。その際、申し込み画面でよく見る「追加補償プラン」の選択肢。これ、アメックスのカードを持っている方が申し込むと、とてももったいないことをしていることになります!知っておけば損はしない、アメックス充実の補償プランについて解説していきます。

ご留意ください

付帯保険シリーズの記事では、特に内容に正確性を期すためできる限りサービス事業者に直接確認を取った上で記事掲載していますが、保険金の支払いについては個別の事案ごとに引受保険会社の判断によりますので、必ずしも支払いを受けられるという訳ではありません。個別案件に関するお問い合わせは必ず申請窓口に直接ご連絡ください。本記事の情報などに基づいて被ったとされるいかなる損失、損害についても、当サイトでは一切の責任を負いかねますのでご了承ください

地味に高い「追加保証プラン」

海外旅行の現地でスマホを使う場合、海外SIMカードを入手する方法、携帯キャリアの海外パケットプラン(国際ローミング)を利用する方法、Wi-Fiモバイルルーターをレンタルする方法などがあります。

比較的コストを抑えられ、一緒に行動している複数人で同時に利用でき、設定も簡単なWi-Fiルーターレンタル派も多いと思います。

韓国や台湾などのアジア圏では1日100~150円程度で借りられる格安ルーターが現地空港でレンタルできますが、日本で借りていくのとレンタル費用がそれほど変わらない国や、現地空港で借りるのが不安な方は日本国内で借りることになると思います。

「イモトのWi-Fi」「グローバルWi-Fi」「Wi-Ho!」などのレンタル会社の看板を空港で見かけた方も多いと思います。

申し込む時には、通信量(無制限や○GBなど)や回線(4G、3G、VPN回線など)などとともに、破損や盗難など万が一の際の保証(補償)プランを任意で申し込めるようになっています。

▽たとえば、グローバルWi-Fiだとこちら。

(引用元:https://faq.townwifi.com/faq/show/92?_ga=2.138751920.2024381484.1576655236-902230273.1576655236&site_domain=globalwifi)

▽イモトのWi-Fiだとこちら。

(引用元:https://www.imotonowifi.jp/plan/?agent=PGD)

▽Wi-Ho!だとこちら。

(引用元:https://www.wi-ho.net/charge/option/)

大体ですが、保証の程度によって1日200~500円程度の価格設定となっています。最も高いプランだと、破損や紛失などの際に免責0円で一切弁済しなくてよかったり、機器の保証に加えて携行品や航空機預入手荷物の遅延損害などを補償してくれたりします。最も安いプランだと機体代金の50~80%程度の保証だったり、免責数千円~2万円程度の支払いが別に必要だったりします。

渡航先によって異なる通信プランの費用とは異なり、保証プランは渡航先にかかわらず一律に設定されているケースが多いです。

この費用、1日ごとにかかってくるため、例えば500円の保証プランをつけてアメリカに4泊6日で旅行に行く際は、500円×6日=3000円が通信プランの料金とは別にかかってきます。結構、バカにならないですよね。

クレカ付帯の「賠償責任保険」でカバー

ここからは、特に言及のない限り、アメックスの各種カードについてお話していきます。

多くのクレジットカードには、海外旅行時に身の回りのものを破損、紛失したり盗難に遭ったりした際に修理費や再購入費を補償してくれる「携行品損害保険」という制度が付帯されていることは有名だと思います。アメックスのカードにも付帯されています。

しかし、携行品損害保険では、被保険者(主にカード所有者)が所有するものが対象で、レンタル品などは対象外となっています。さらに、盗難や破損などが対象で、置き忘れや紛失などは対象外です。

携行品損害保険金
保険金をお支払いする場合
海外旅行中に被保険者が所有し携行する身の回り品(カメラ、宝石、衣類など)が盗難、破損、火災などの偶然な事故により損害を受けた場合。(略)
保険金をお支払いできない主な場合
・携行品の置き忘れ、または紛失
・被保険者本人以外が所有する携行品の損害(借用物や預り品など)(略)

(「アメックスプラチナ・カード規定集」より引用、以下同)

携行品損害保険とは別に付帯しているのが、「賠償責任保険」です。Wi-Fiのルーターを含め、海外旅行に持って行くレンタル品が万一破損したり、紛失、盗難などに遭った際は、この補償が適用され、賠償費用をアメックスが代わりに支払ってくれるという心強い保険です

つまり、少なくともアメックスのカードを持っていれば、Wi-Fiルーターを借りる際の追加補償プランに申し込む必要は基本的にないということになります。

もちろん、アメックス以外のカードにも同様の保険が付帯している可能性がありますので、アメックスのカードを持っていない方も一度ご自身のクレジットカード会社に確認してみることをオススメします。

アメックスの補償内容

マイラー界隈にも人気でホルダーも多い代表的なアメックスのカード毎の補償規定をざっくり表にまとめてみました。

  自動付帯 保険金額
アメックスカード   3000万円
アメックスビジネスカード   4000万円
ゴールドカード 4000万円
ビジネスゴールドカード 4000万円
プラチナ・カード 5000万円
プラチナ・ビジネスカード 5000万円
SPGアメックス 4000万円
ANAアメックス   3000万円
ANAアメックスゴールド 4000万円

「自動付帯」とは、海外旅行で利用する航空券のチケットや旅行会社のツアー料金の支払いをアメックスのカードを使ったか否かにかかわらず、付帯するという意味です。表で○がついていない、ゴールドやプラチナでないいわゆる「一般カード」クラスだと、航空券のチケットなどをアメックスのカードで決済した時のみ保証されるという「利用付帯」になります。

一方、「賠償責任保険」とはレンタル品だけでなく誤って他人を死傷させたりホテルの部屋の物を壊してしまったりした際などにも保証の対象になるので(というよりもむしろこちらがメイン)、保険金額は3000万円~5000万円と設定されており、レンタル品の保証には十分すぎる内容となっています。なお、ゴールドカード級以上は自動付帯ですが、保険金額はカード使用の有無によって変動しません。航空券のチケットなどをアメックスのカードで購入してもしなくても、4000万円なら4000万円で変わらない、ということです。

補償を受けられる人

賠償責任保険や携行品損害保険など、海外旅行時にアメックスから受けられる補償の対象は、次に該当する人です。

補償を受けられる人(被保険者)
この保険の補償を受けられるのは、カード会員ご本人様および配偶者様、カード会員と生計を共にするお子様・ご両親などの親族*となります。
(略)*親族とは、6親等以内の血族、3親等以内の姻族の方をいいます。

カード会員本人だけでなく、配偶者や、生計を共にする6親等以内の血族または3親等以内の姻族が対象です。また、自動付帯になっているカードで航空券のチケットなどを購入した場合、「生計を共に」していない家族カード会員と家族カード会員の家族も対象になります。

保険金がおりる場合

文言はどのカードもだいたい同じですので、例としてアメックスプラチナの規定集を見てみましょう。

賠償責任保険金
保険金をお支払いする場合
海外旅行中に誤って他人を死傷させたり、他人の財物(レンタル業者から被保険者が賃借した旅行用品を含みます)を壊したため、法律上の賠償責任を負った場合。なお、会員が所有・使用または管理している物の損害に関する損害賠償責任はお支払いできませんが、以下の場合はお支払いします。
(イ)ホテルの客室ならびに客室内の動産(ただし、被保険者の居住施設内を除く)
(ロ)住居など居住施設内の部屋ならびに部屋内の動産(ただし、被保険者の居住施設内を除く)
(ハ)レンタル業者から契約者または被保険者が直接借用した旅行用品または生活用品

「レンタル業者から被保険者(主にカード所有者)が貸借した旅行商品を含みます」という文言がしっかり明記されています。

「壊したため」と書かれているので、一見すると「破損」や「水没」のみ対象で、「盗難」や「紛失」は対象外か?と疑問に思い、保険の窓口である「アメリカン・エキスプレス・保険ホットライン」に電話で確認してみました。

ここしょー
海外旅行で使うWi-Fiルーターをレンタルした場合、現地で壊れた場合だけでなく紛失や盗難でも保証の対象になりますか?
デスク
はい、破損だけでなく、盗難や紛失の際も保険金をお支払いする事由に該当いたします。

「盗難」や「紛失」でもしっかり保証されることが確認できました。もちろん、請求時には現地当局などの発行する証明書類等が必要になりますが、これはWi-Fiレンタル会社の追加保証プランで補償を受ける場合も同じです。

支払われる保険金

1回の事故で支払われる保険金の規定を確認しましょう。

お支払いする保険金
1回の事故につき賠償責任保険金額を限度として会員が負担することによって被った法律上の損害賠償金をお支払いします。
(注) 賠償金額の決定には事前に引受保険会社の承認を必要とします。

「賠償責任保険金額を限度として」とされています。先ほどの表で示したように、カードの種類によって3000~5000万円に設定されているので、レンタル品の賠償費用としては十分すぎる額です。携行品損害保険と異なり、免責額もありません。

携行品損害保険だと1個10万円を限度に支払われ、さらに免責3000円がかかり、さらに紛失時は対象外という条件の厳しさです。

例えば、高額な一眼レフカメラだったら、海外旅行時に限っては自己所有のカメラよりさらにいいカメラをレンタルしてリスクヘッジする、という使い方もアリです。仮に15万円のカメラが盗難に遭った場合、自分のカメラだとどう頑張っても免責を除いた9万7000円までしか補償されませんが、レンタルならば15万円でも50万円でも高額なカメラが盗難に遭ったとしても、基本的には全額補償されます。そのためのレンタル費用は別途支払いが発生しますが、こちらもレンタル会社の補償オプションには加入しなくてもアメックスの賠償責任保険でカバーできます。

少し話が横にそれましたが、Wi-Fiルーターは1台3~5万円程度なので、問題なく全額補償されます。もちろん、ルーターのレンタル費用をアメックスで決済しなくてはいけないということもありません。

注意!!

アメックスに付帯する「賠償責任保険」が適用される期間は、「海外旅行を目的にご住居(日本国内)を出発されたときから、ご住居にお戻りになるまで(日本出国の前日から入国の翌日まで)の最長90日間」とされています。あくまでも海外旅行時に限定されているため、日本国内でレンタル品を使用して破損した場合などは補償の対象外となります。

保険金がおりない場合

決まりには例外があるように、次の場合は保険金の支払いの対象外になります。

保険金をお支払いできない主な場合
●心神喪失に起因する事故。
● 航空機、船舶、車両の所有・使用・管理に起因する事故。
● 会員の所有・使用・管理による不動産に起因する事故。
● 会員と第三者との間の損害賠償に関する約定により加重された賠償責任。
● 職務遂行に直接起因する事故。
● 親族に対する事故。

メインは事故で相手を死傷させた場合を想定しているため、その文脈で読むと理解しやすいと思います。レンタル品の賠償という面では、強いて言うなら輸送中・移動中の事故による破損くらいでしょうか。その場合は運航会社への請求になると思います。

請求前の注意点

ご紹介したように、レンタル会社の追加保証プラン以上に手厚い「賠償責任保険」ですが、アメックス保険ホットラインのデスクより受けた注意事項を共有したいと思います。

①Wi-Fiはカード会員名義で借りること

先ほど引用した「保険金がおりる場合」の中に、次の記述があります。

(ハ)レンタル業者から契約者または被保険者が直接借用した旅行用品または生活用品

「契約者または被保険者が直接借用した」とあります。つまり、海外旅行に一緒に行く友人名義で借りたWi-Fiルーターを仮に破損・紛失しても、補償は一切おりません。必ずカード会員名義で借りるようにしましょう

②延滞料・通信料は補償対象外

盗難や紛失などで回線を停止するまでに第三者に悪用され、通信料が追加でかかったりした場合は、その通信料分については補償の対象外とのことです。また、紛失などに気付いてからすぐにレンタル業者に連絡せず延滞金がかかった場合も、延滞金は補償の対象外です。

盗難や紛失などでレンタル品の所在がわからなくなってしまった際は、まずは落ち着いて身の回りをもう一度探し、それでも見つからない場合はすぐにレンタル業者に連絡して回線停止の措置をとってもらうようにしましょう。

また、盗難や紛失時の補償には現地の治安当局が発行する証明書類が必要になるので、必ず通報して必要な手続きを取るようにしましょう。

現地の母国語に自信のない方でも、アメックス・プラチナに付帯する「プラチナ・カード・アシスト」を利用すれば、通話料金の負担なく日本人のアメックスデスクと通話でき、電話による簡単な通訳サービスなどを受けることができます。

まとめ

海外旅行のたびにWi-Fiルーターをレンタルする際、「どうせいつも壊れないしなくさないけど補償つけるか……でもなんかもったいない気がする」という思いをしてきた方は、少なくともアメックスのカードを1枚でも持っていれば追加補償プランにもう申し込む必要はなくなるかもしれません。

他のクレジットカードでも賠償責任保険が付帯されているケースがあります。「利用付帯」か「自動付帯」か規定をよく読んで確認してみてください。

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東京都の下町生まれ、都内暮らし中のアラサー会社員。2017年にANAのSFC、18年にJALのJGCを取得しました。19年はANAダイヤ継続修業を43日間で達成。ドローン操縦士資格も保有し、面白いことにつなげたいと思っています。

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