ホテル旅館宿泊記

記念日にオススメ!竹林に囲まれた熊本の高級旅館「竹ふえ」月影宿泊記(前編)

プロポーズ、新婚旅行、結婚記念日、就職祝い、還暦の親孝行……人生にはいくつもの節目や特別な日がありますよね。そうした「ここぞ」というときに利用したくなる高級旅館が熊本県にあります。お高いにも関わらず、リピーター率8割超えという秘境の旅館に泊まった結果は、「絶対にまた再訪する!!」と初めて強く思う体験になりました。”竹”をテーマにした素敵な旅館の宿泊記をまとめてみます!

熊本・白川温泉にある秘境旅館

今回お邪魔した旅館「竹ふえ」は、熊本の白川温泉郷にあります。

熊本の温泉といえば、阿蘇の奥地で大分の県境にある黒川温泉が有名ですが、白川温泉もほぼ同所にあります。くじゅう連山の麓、広大な景色が山々の手前に広がる自然に囲まれた美しい場所です。

(引用元:https://www.takefue.com/access/)

熊本駅から熊本空港を経由して湯布院や別府に向かうバスが出ているので、それに乗って「黒川温泉」バス停で下車すれば宿までの無料送迎が出ています(空港からは約2時間、大人1人2000円)。

(引用元:https://www.kyusanko.co.jp/sankobus/kyushu_odan/table/tt1.pdf)

ですがこのバス、要注意です。片道1日3便しか出ていません。黒川温泉だけでなく、人気の阿蘇、湯布院、別府にも向かうため、とても混雑します。

バスを運行する産交バスは、バス予約サイト「発車オ~ライネット」で予約を受け付けていますが、ここしょーが見た時は、一番人気であろう黒川温泉15時着のバスは満席でした。。。

そのため、仕方なく熊本空港からレンタカーを借りる旅程に組み直しました。結果、柔軟に動けたのでよかったですが、公共交通機関で予定を組まれる際は確実にバスを押さえておくようにしましょう!

竹林に囲まれた異世界はまさに非日常

竹ふえは、その名の通り全体のテーマが「竹」で統一されています。

旅館の周りには数軒の民家しかなく、こんなところに本当に高級旅館があるのか、と心配になるような景色です。この小さな橋を渡り、坂をどんどん上っていくと、突然、ほんとに突然ですが、従業員の方が立っていて出迎えてくれるので驚きます。送迎バスではなくレンタカーで向かっていたので、余計に驚きました。この先はgoogleのストリートビューでも見ることができないので、行ってみてのお楽しみです。

感覚的な話でいうと、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の主人公のような気分になります。雑木林の中を車で進んでいくと、いつのまにか竹林に囲まれた異世界につながる開けた場所に出る、といった感覚です。

繰り返しになりますが、旅館の周りには何もありません。そのため、一度敷地内に足を踏み入れたら、チェックアウトのその時まで異世界の空間を存分に楽しめるようになっています。おとぎ話の世界に迷い込んだかのような非日常の雰囲気を是非味わってみてください。

帳場までの動線が美しい

前置きが長くなりましたが、レンタカーで行くと、「帳場に近い駐車場」か「正門」かどちらに停めたいか聞かれます。足が悪くなければ、正門をオススメします。

こちらが正門の駐車場です。門にはしめ縄が置かれており、日常の空間とは隔絶された場所だということを象徴的に示しています。しめ縄には、神の領域と現世を分け隔てる「結界」として、不純なものが入るのを防ぐという役目があるため、非常に効果的な演出です。

正門の横には旅館の看板があり、かがり火ももちろん本物の炎です。

係員の誘導で車を停めると、荷物を持ってくれながら帳場まで案内してくれます。

こちらが帳場まで向かう道の入り口です。手前には雨の日用の番傘があり、それはまた風情がありそうです。

一段一段、階段を降りながら竹林に囲まれた道を進んでいきます。

いたるところにししおどしや手水鉢が置かれ、静寂な空間の中に水の落ちる音だけが心地よく反響しています。

苔むす岩も風情があっていいですね。案内されている最中でも、写真を撮ろうとすると係りの方は立ち止まって待っていてくれます。

竹林の道を2分くらいかけてゆっくり進むと、帳場が見えてきます。

到着しました。正門から、だいたい2分くらいですのですぐ着きます。正門ではなく帳場に近い駐車場に車を止めると、ここまでの竹林の道をほぼショートカットすることになるため、足の悪い方や雨の日などの事情がなければ、正門に車を停めることをオススメします。

焼酎飲み放題の帳場で浴衣を選ぶ

帳場は狭いですが、わずか12室の旅館ではそうそう他の宿泊客とかぶりません。

中は古民家のような造りになっています。

係員に促されて着席すると、目の前には大量の浴衣が。男性も女性も、ここから好きな柄の浴衣と帯を1つ選びます。MサイズとLサイズがあり、選んだ浴衣は係の人が部屋まで運んでくれます。

また、このときに宿帳への記名も済ませました。支払いは事前決済オンリーの宿ですので、現地では追加で有料サービスを受けない限り決済は不要です

向かいには旅館の法被を着たくまモンが。ひところのブーム期に比べてあまり見かける機会はなくなりましたが、地元の熊本に来ると健在でしたね。

旅館としていろんな賞を取っていることがわかる盾や賞状も飾られていました。

こちらは地元熊本の焼酎。備え付けのおちょこで飲み放題です。

ここしょーは焼酎が苦手なので触っていませんが、好きな人には嬉しいサービスですね。

もう一つ、この旅館にはテーマがあります。それは、ウサギ。実は、旅館の至るところにウサギの置物や柄物を見ることができます。

ウサギといえば、思い浮かべるのは月。月と竹の組み合わせは、竹取物語(かぐや姫)を連想させますが、さて真意のほどは。

支配人の遊び心に富んだ設備豊富な客室

こちらの宿、チェックインは15:30です。アーリーチェックインは特別なプランを選ばなければ基本的に認められていません。しっかりとしたおもてなしをするため、念入りに部屋を整えるということでしょう。

到着したのが15時過ぎだったのですが、しっかり15時半まで待ちました。時間になったところで、係員に案内されて部屋まで向かいました。

ちなみに、こちらの宿は1室に1人の担当がつきます。案内時も、夕朝食の配膳や説明も、翌日のチェックアウト時も、すべて同じ人が基本的には担当します。今回は、おそらく20代後半くらいの男性でした。

この日予約したのは、「月影」という部屋です。全12室の離れで構成されているこちらの旅館にはすべて部屋に名前がついていて、各室にそれぞれ趣の異なる温泉風呂があります。予約したのが宿泊の前日だったこともあり、空いている部屋の中から選びました。ちなみに、全部屋の中で最も1泊の費用が安い部屋になります。

早速内部を見ていきましょう。

エントランス

まずはエントランス部分。清流にかかる石畳を渡り、階段を5段上がると引き戸の入り口です。

わざわざ小川?を横切る構造にしたことで、視覚的にも楽しめる上、他の宿泊客や従業員の方から距離を離す効果も生まれています。

玄関には雨用の番傘が置かれています。今回は晴れていてよかったですが、雨の日はきっと竹林に注ぐ雨の音や敷地内に咲く番傘の姿がこれまた美しいのでしょう。

引き戸を開けて中に入ると、エントランスはこんな感じ。広々とした靴箱には鼻緒のない履物があり、土間には草履も用意されていました。

ちなみに、もちろんですがこの引き戸は施錠できるタイプです。

エントランス部分には香り茶葉が置かれていて、香ばしいお茶のとてもいい香りが立ちこめています。写真で見てイメージするよりも香りが強いため、翌日までいい香りがエントランスに残っていました。

囲炉裏(ダイニングスペース)

続いて、エントランスに隣接する囲炉裏部分。ダイニングスペースとなっています。

大きな木製のテーブルは、見た目が居酒屋のようです。こちらの旅館は基本的に夕食も朝食も部屋食ですので(プランにより例外あり)、食事はこのダイニングスペースで取ることになります。

テーブルの高さほどある座布団はふっかふかでとても座り心地がいいです。また、掘りごたつになっているので食事中も足が楽な点が高評価ポイントです。

テーブルの真ん中にちょこんと置いてあるのは、そう、灰皿です。日本の旅館ならではですが、室内喫煙OKです。それでいて、非喫煙者のここしょーでも全くたばこに臭いが気になりませんでした。消臭を徹底されているのでしょうか。

また、囲炉裏はトイレや洗面所とともに、床暖房仕様になっています。素足で歩くとわかりますが、結構温かいです。こちらの白いパネルで床暖房のオンオフができるようになっています。

さて、こちらの旅館の特徴の一つが、「多すぎる設備」です。なんでも、支配人の趣味で年々室内のアメニティが増えていったそうです。

写真の左にあるのは、炭酸水メーカーです。空のボトルに水を入れてサーバーにセットすれば、好みの強さの炭酸水を作ることができます。市販されているので健康意識の高い方は既にお持ちかもしれませんね。

写真右のパネルは、持ち運びできるパナソニック製の防水性テレビ「プライベート・ビエラ」です。食事をしながらでもよし、部屋の温泉に持ち運んでもよし。どこでもタブレット感覚でテレビを視聴できます。

こちらには木製の引き出しと、夕食時にご飯が入った釜を置くための入れ物。

こんな感じになります。

引き出しの上段には急須と緑茶。

下段には湯飲みが4点ありました。

さらに、窓側にも充実の品揃えです。笑

今どきの宿泊約款はペーパーレスで。名前入りのウェルカムメッセージと利用規約、宿泊約款を確認するためだけのタブレットが置かれています。タブレットの左右にはおしゃれなスピーカーが置かれ、絶えず心地よいBGMが流れています。

写真左は高級旅館やホテルではおなじみ、ネスレのネスプレッソ。右はお湯を沸かす電気ポット。

ネスプレッソ用のコーヒーカプセルは充実の36個。下から2列目の赤色のポッチが付いたカプセルはデカフェなので夜に飲んでも眠くなりません。上列ほど味が濃い、といった細かいことまで係の方が丁寧に説明してくれました。

さらに、コーヒー豆と石臼まであります。自分の手でごりごりと石臼を回して豆を挽き、香り高いコーヒーを自分で淹れることができます。

挽き立てのコーヒーを飲むには手間を惜しんではいけません。笑

やり方は係の方が教えてくれますし、説明書もあるので簡単です。

宿泊翌日の朝に飲みましたが、挽き立てはやはり香りが格段に違いました。ちなみにこの石臼は、お土産として購入することもできます(35000円)。こんな面倒なこと、家じゃ絶対やりませんが、そこがまたいいんですよね。

熱い飲み物を入れても熱くならないチタン製のカップが4つあります。

下段には冷蔵庫があります。部屋が反射してしまっていますが、木目パネルの冷蔵庫の上部には空のワインクーラーが備わっています。お酒の持ち込みは無料ですので、ワインを持ち込んだ場合はこちらに寝かせておきましょう。

冷蔵庫の中には、旅館オリジナルの天然水やお茶、ジュース、地元の牛乳や飲むヨーグルトなどが人数分入っています。これらはすべて無料ですので、好きなだけ水分を取りましょう!笑

箱の中にはちょっとしたお菓子も入っていて、これも無料です。

和室リビングルーム

続いて和室のリビングルーム。囲炉裏のダイニングスペースとつながっています。

囲炉裏から見た和室の様子。襖で仕切ることができ、食事を準備してもらう時間には襖を閉めて和室でくつろぎながら待つことができるようになっています。

こちらが和室です。日本人は、やはり畳が癒やされますね。椅子とテーブルのセットが中央に置かれています。

卓上には、テレビやエアコンのリモコンが入った箱や灰皿が。

床の間には時計、アロマミストディフューザー、電話が置いてあります。アロマは、【ラベンダー、スイートオレンジ、イランイラン、カモミール・ローマン、ゼラニウム、ゆず、ジュニバー、グレープフルーツ、ユーカリ、ローズマリー、マンダリン、ひのき】の12種類の中から好きなものを1つ選ぶことができます。

部屋に案内されたときに係の人にメニューを見ながら聞かれます。選んだ香りは、夕食時に布団を準備する際にセットしてくれるので、こちらで何か操作する必要はありません。

ティッシュの横にある大きな箱の中には、温泉関連雑誌やミシュランガイドの熊本・大分版などが入っていました。

クローゼットの中には、浴衣の上に羽織る長袖の半纏と、袖のないタイプの上着がありました。

その下には係の方がセットしてくれた浴衣と帯のセット、親指セパレートタイプで草履が履ける靴下、かなりダボっとしたツーピースのナイトウェアが置かれていました。浴衣の柄と帯は選んだのですが、ナイトウェアの着心地がよすぎて結局浴衣は着ませんでした。

大きなストーブもありますが、3月ということもありエアコンで十分でした。ストーブの隣にはダイソン製の送風機もありますね。

室内用のスリッパは珍しい黒色でした。実際は床暖房の囲炉裏と畳の和室なので、スリッパを使う機会はありませんでした。

布団を敷いてもらうと、こんな感じです。中央にあった椅子とテーブルは奥に追いやられています。布団の下には低反発マットが敷かれていて、腰に負担がかかりません。枕元には折り鶴が置かれていました。

中には湯たんぽが仕込まれていました。冷え性の方が冬に泊まる際にはありがたい一手間ですね。

トイレ

囲炉裏から続くトイレもこだわりの設計です。

囲炉裏に続くドアを開け、さらに中にあるドアを開けるとトイレの個室にたどり着きます。

トイレの内部です。人が立ち入るとセンサーが反応し、便座のフタが自動で開きます。さらに、なぜかトイレにも手水鉢が置いてあります。

備え付けのひしゃくで手を清め、横にあるタオルで拭くことができます。常に水が流れ落ちているので、まさにリアル音姫(トイレ用擬音装置)状態です。設備のすごい旅館なので、当然トイレにはこれとは別にちゃんと手をかざすと25秒間水の音が聞こえる擬音装置があるんですけどね。笑

便座の横には、女性用品の入った木箱と謎の黒い風呂敷が。風呂敷の中にはトイレットペーパーが2つ入っています。見せる収納ですね。

洗面所

客室温泉には、洗面所を通って行きます。洗面所は広くありませんが、相変わらずアメニティは充実しています。

こちらが洗面所。

ここを脱衣所とするには少し狭いので、風呂に入るときの着替えは後述する客室温泉で済ませました。

エルメスのアメニティセットです。温泉にはもちろんシャンプーやコンディショナーがあるので、こちらはお持ち帰りできるようにエルメスの手提げ袋付きです。女性と一緒に泊まったら喜ばれること請け合いです。

ティッシュとチタン製のコップが2つ。

ティッシュの手前にはコットンと綿棒が入っています。

シンクにはなぜかくまモンのスポンジが。ハンドソープはロクシタンです。消毒用のアルコールスプレーもきちんとありました。

ちなみに、洗面所の水道水は保健所からも衛生的に問題ないと認めてもらっているそうです。「竹林水」と銘打ち、天然のおいしいお水が出ると何度も説明を受けました。それでも、飲用として気になる場合はフロントに連絡すればいつでもボトルウォーターを持ってきてもらえます。

歯ブラシ、カミソリ、ボディタオル、クシは二重の木箱に1人分ずつ入っています。下段には女性用のヘアバンドや髪留めもありました。

奥の大きな木箱の中身です。

こちらもロクシタンのクレンジングフォームとメイク落とし。奥は霧吹きタイプの化粧水です。

引き出しにはダイソンのヘアドライヤー。一つ一つの備品が高級ブランドで固められています。

縁が光る照明付き鏡(女優ミラー)も用意されていました。

バスタオルはたっぷり用意されています。金色のタオル掛けは、湿ったタオルを乾燥させるタオルウォーマーです。通電した状態で触るとそこそこ熱いので注意です。

洗面所を抜けると、客室温泉に続く露天の廊下に出ます。廊下の横には竹林を間近に見ることができ、外の冷たい空気が心地よいです。

客室温泉

さて、最後は客室の半露天温泉です。

客室温泉に続く廊下から見た風呂場の入り口です。左側は和室リビングルーム。リビング側からすだれを下ろすことはできますが、結構透けます。

こちらが客室温泉です。この部屋に宿泊した人が独占できる空間です。

泉質はナトリウムー炭酸水素塩泉・塩化物・硫酸塩温泉。かつては「重曹泉」とも呼ばれ、石鹸のように汚れを落とすクレンジングの働きをするため「美肌の湯」としても有名です。

反対側から見た様子です。

手前には洗い場があります。

シャンプー、コンディショナー、ボディソープはこちらもすべてロクシタンです。

温泉は100%源泉掛け流しの岩風呂です。写真手前から階段構造になっていて、入りやすくなっています。

箱のフタを外すと、赤と青のレバーが見えます。風呂の温度が熱い時は青のレバーを回して加水し、ぬるい時には赤のレバーを回して源泉を注いで温度調整できます。風呂の温度は、春と秋=42度、夏=41度、冬=43度に設定されていますが、予約時に好みの風呂の温度を伝えればチェックイン時に調整しておいてくれます。

また、冬季限定で高知県産のゆずが用意されています。冬至以外にゆず湯をやったのは初めてです。ちなみに、夏期はかぼすが用意されるそうです。

岩風呂の奥には、防水性の畳が敷かれた休憩スペースがあります。コハクのようなおしゃれなテーブルにも灰皿が置いてあります。十分広いので、着替えはここで行いました。

畳は内部に照明が仕込まれているため、オンの状態だと写真のように黄色く光ります。

休憩スペースにあるドアは開けることができます。ドアを開けると竹林の景色が眼前に広がり、外気が風呂場に入ってきます。半露天風呂として楽しむことができるのでオススメです。

竹林の景色を眺めながらの半露天風呂は最高です。

また、風呂場には「水鉢」と呼ばれる飲み物が入った桶も用意されています。冷蔵庫に入っていたものと同じ、オリジナルの天然水やお茶、野菜ジュース、炭酸飲料が入っています。もちろんこちらもすべて無料です。

トリュフバウムなど甘味のおもてなし

おもてなし係の方の案内で部屋の説明を一通り受けた後、一度退室した係の方が再び部屋にやってきました。チェックイン後、すぐにおもてなしのウェルカムスイーツです。

こちらはおみくじ入りのおせんべい。瓦焼きのように素朴で甘いせんべいでした。

砕くと中からおみくじが出てきます。

「末大吉」……いいのか悪いのかよくわかりません。「高感度UP」という説明も、誤変換のせいで感度が爆上がりです。

ウェルカムスイーツのセットです。飲み物は中央のチタン製のコップに緑茶が入っていて、右の竹製コップには竹林水が入っています。

「お召し上がりになりながらお話させていただきます」と係の方。「このたびは、このような状況(新型コロナウイルスの感染拡大)にも関わらずお越しいただき、本当にありがとうございます」と突然、3秒間深々と土下座です。突然のことにびっくりしましたが、その後も丁寧に色々敷地内の説明をしてくれました。

こちらはトリュフが練り込まれたバウムクーヘン。めちゃくちゃおいしかったです。トリュフとバウムクーヘンって合うんですね。容器も実は竹製。

こちらは大根の醤油漬け。みたらしのように甘じょっぱく仕立ててあり、パリポリと歯ごたえがとてもいいです。

マスの中にはゴマがまぶされたナッツが。上品な甘さでした。

竹林水は炭入りでした。クセが全くなく、とても飲みやすかったです。

黒色のおしぼりはヒノキの香りがしてとても癒やされます。おしぼりも洗面所にあったタオル類も、こちらの旅館のタオルはすべてが今治製でした。備品へのこだわりが強めです。おしぼり入れも竹でおしゃれです。

名前入りメッセージが書かれた和紙も置かれていました。「日常から理想郷へ」。まさに既に体感していたことが言葉になっていました。

ウェルカムスイーツをいただきながら、夕食と朝食の時間の希望を聞かれます。夕食は【18時、18時半、19時】から、朝食は【8時、8時半、9時】から選べます。同時に、チェックアウトの時間と夜の演奏会の案内、貸し切り露天風呂の予約について確認があります。

チェックアウトは午前10時半(部屋によっては午前11時)と決まっていて、延長する場合は1時間5000円で午後1時まで可能です。

希望を一通り伝えて説明を受けると、このような紙をもらえます。貸し切り露天風呂は、宿泊者は無料で利用できます。宿泊の申込時に合わせて予約することもできますし、当日でもOKです。

また、演奏会は毎日夜に行われていて、曜日によって楽器が異なります。この日はサックスでした。生演奏なんて贅沢ですよね。

裏面は敷地内のマップでした。生演奏は、晴れの日は「ザ・ガーデン・タケゾノ」(マップ中☆マークの場所)で、雨天時はさらに奥(マップ左側)の庭園で行われます。

せっかくなので、夕食の時間までの間に散策してみることにしました。

竹林の自然に囲まれた敷地

マップ片手に、部屋を出て歩いてみます。

所々に水の落ちる音が聞こえてくる、とても涼やかな環境です。無造作でいるようで、きちんと秩序が保たれている、日本庭園の良さを感じることができます。

また、敷地内の数箇所にラムネ瓶が天然水によって冷やされていて、無料で自由に飲むことができます。ラムネなんて、縁日くらいでしか飲んだことありませんが、風呂上がりに冷えたラムネをキュッと飲むのも良さそうです。子供も喜びますね。

池にも噴水装置があり、チョボチョボと水の音を奏でています。かがり火とのコラボも雰囲気をそそります。

段差も多いですが、マットが敷いてあるので滑りにくくなっています。

小川を横切る朱色の橋。

こちらは足湯ですね。清潔なタオルが箱の中に入っていて、自由に使うことができます。

黒色の畳に座って自然を眺めながら足湯を楽しむことができます。

小屋の屋根にもコケがむしていて趣深いですね。

帳場を背に奥にどんどん進むと、階段を降りたところに急に開けた場所が見えてきます。

こちらが夜の演奏会場にもなる「ザ・ガーデン・タケゾノ」です。共用スペースなので、宿泊者であれば誰でも立ち入ることができます。

会場には20m以上はあるであろう竹林がそびえ、小さな滝が流れ着く先に鯉やカモが棲む池が広がっています。池の底には照明が仕込まれ、こちらも夜になるとライトアップが期待できます。噴水装置もあるので、絶えず水の音が聞けるのもいいですね。

カモが陸に上がって走り回っていました。

さらに奥に進みます。

こちらは廊下が屋根付きの日本庭園。雨の日の生演奏はこちらで行われます。

風流ですね。

竹も随所に配置された庭園です。

こちらにもありました、ラムネ瓶。

(引用元:http://www.takefue.com/corridor/)

夜になるとライトアップでさらに美しくなります。

夕食の時間が近づいてきたので、散策を終えて部屋に戻りました。

とっても贅沢な食材を使った夕食や、広々とした貸し切り露天風呂、おしゃれすぎるサックスの生演奏などは、後編に続きます。

熊本・白川温泉の高級旅館「竹ふえ」月影宿泊記(後編)
熊本の白川温泉にある素敵な高級旅館「竹ふえ」。最も安価な部屋「月影」に宿泊してきた体験談の後編です。竹林に囲まれた荘厳な景色に感動の波状攻撃を受け続け、敷地内の散策を終えて部屋に戻りました。部屋の温泉を堪能したところで夕食の時間です。
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空の旅オススメアイテム!

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東京都の下町生まれ、都内暮らし中のアラサー会社員。2017年にANAのSFC、18年にJALのJGCを取得しました。19年はANAダイヤ継続修業を43日間で達成。ドローン操縦士資格も保有し、面白いことにつなげたいと思っています。

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