羽田から那覇に行ってすぐ帰ってくるなど、普通はやらない搭乗をしていると遭遇するのが、「同一機材、同一クルー」。言葉通り、乗ってきた飛行機にまたすぐ乗って帰り、しかもCAさんたちもみんな往路と同じ、という恥ずかしい状態での飛行のことです。修行の時間効率を求めるか、羞恥を避けてわざとずらすか、人によって異なるところです。ここしょーはSFC修行1回目でさっそく体験することになりました。そのときの様子を振り返ります。
3レグ目:那覇ー伊丹(1015M/2247PP)
2レグ目(伊丹―那覇)と同じく、プレミアムクラス席の予約に株主優待券を使用しました。運賃やPPなどの条件は同じです。
運賃=26200円 マイル=1015 PP=2247 PP単価=11.7
羞恥心とPP効率の両てんびん
13時40分に伊丹空港から那覇空港に到着し、14時25分に伊丹空港行きの便に乗る。……完全に常軌を逸しています。笑
日頃、仕事や家事、家族サービスなどに追われて時間に余裕のない社会人が、それでも「50000PP獲得→SFC取得」のために効率を重視して1日にフライトを詰め込む。こんなところから「SFC修業」と呼ばれているんですね。
そういう行程を組むと必ずぶち当たるのが「同一機材、同一クルー」問題。言葉通り、行きに乗ってきたのと同じ飛行機で帰り、なおかつ客室乗務員が全く同じ便に乗ること。
これ、ものすっごい恥ずかしいんですよね。しかも修業僧はPP効率を上げるために座席数の限られたプレミアムクラス席に座ることが多いので、CAさんに気付かれる可能性が大です。そりゃ、小一時間前まで接客していたお客様ですもんね。
PP効率を追求する修業僧にとっては、羞恥心とPP効率を両てんびんにかけ、その結果「同一機材、同一クルーは避ける」というルールを設定している人も多いと聞きます。
しかし、「試してなんぼ」の性格のここしょーはとりあえず何でもやってみます。これも思い出、これも話のネタになる、との思いで搭乗します。
搭乗時に早速の「洗礼」
「沖縄で用があり、すぐに伊丹に戻らなくてならない」と行きの便で布石を打っておいたため、ボーディングブリッジを歩いている間も平常心です。
機体のドア付近に立ってあいさつをするCAさんと目が合います。
「あっ!(ニコッ)」
(用事があると言ってたお客様だ。おかえりなさい)という幻の声が聞こえてくるくらい、天使のような笑顔のCAさんに少し照れます←
さらに着席してまもなくやってくるあいさつには、こんな会話も。
……もはや旧知の仲よろしく、名前の自己紹介もショートカットです。
何とか受け答えをし、この特異なイベントは無事クリアしました。
同一機材、同一クルーの利点
このように、人によってはこっぱずかしくて無理!という反応を示すこともある「同一機材、同一クルー」問題。しかし一方で、それならではの利点もあります。
それは、乗り遅れることが絶対にない、ということです。
修業僧の方には、「那覇―新千歳―羽田」の三角飛びのように、1日に3~4レグ詰め込んでPP効率を高める方が多くいらっしゃると聞きます。しかしこの場合、何らかのトラブルで遅延があった際、次の便に乗り遅れ、予定が大きく狂ってしまうというリスクがあります。日曜日の修業で、翌日から仕事なのに那覇から帰れない、なんてことにもなれば目も当てられません。
しかし、「同一機材、同一クルー」の場合、自分が乗ってきた飛行機で帰るのですから、仮に行きの便が遅延しても帰りの便に乗り遅れるということは起こりえません。
このリスクヘッジという側面に、「同一機材、同一クルー」の最大の利点があります。もちろんPPも効率よく稼げる利点も大きいですね。修業行程の選択肢が格段に広がります。
さらにこれは副産物的ですが、CAさんとの話のネタになる、ブログのネタになる、なんてことも言えます。こんな奇怪な行動、普通はまず取りません。逆に言えば、修業中だからこそ積極的に経験できるチャンス、と言えるかもしれません。
ですが、これは個々人の価値観の問題です。すべてのメリットを総合しても羞恥に勝るものはなし、という人は、「同一機材、同一クルー」を避けて行程を考えた方がよいでしょう。
食事はSABO
プレミアムクラスの食事、2食目はSABOです。
ANA国内線プレミアムクラスの食事サービスは、搭乗便の出発時刻によって出てくるメニューが異なります。
10:59までの出発便は【朝食】(GOZEN)、11:00~13:00までの出発便は【昼食】(GOZEN)、13:01~16:59までの出発便は【軽食】(SABO)、17:00以降の出発便は【夕食】(GOZEN)となっています。短距離路線の場合はSABOに替わって茶菓子などの提供となるなど、いくつか例外もあるそうです。
今回は14時25分発なので、【軽食】であるSABOになります。
軽食なので、箱は紙製です。コーヒーを頼んだら、クッキーも持ってきてくれました。
軽食と言えども、お菓子もついてなかなか豪勢です。
この時のメニューは、
スパムサンドイッチ、ハムと玉子のサンドイッチ、ポテトサラダのサンドイッチ、モッツアレラチーズとくるみの島らっきょ入りイタリアンドレッシングサラダ、黒糖ゼリーとハニーヨーグルトのクコの実添え(合計234kcal)
でした。このドレッシング、らっきょのうま味がぐっと前面に出てきて、野菜との相性ばっちしでした。
さらにお菓子は、フランスの名店「ジャック」で修行し、日本人で唯一屋号を贈られて福岡で独立開店したパティシエ・大塚良成氏率いる「Jacques(ジャック)」監修のスイーツ3点セット。
フィナンシェ・マロン(マロン風味のフィナンシェ)、マドレーヌ・バニーユ(バニラ風味のマドレーヌ)、サブレキャフェノワ(コーヒー風味の生地にクルミを乗せたサブレ)
お菓子は持ち帰ることもできます。その際はCAさんにお願いすると、専用の袋を渡してくれます。マット生地でなかなか高級感のある袋でしたよ^^
初めての「同一機材、同一クルー」は、最初に乗るときに少し会話が弾んだだけで、乗ってしまえば後は特別変わったことはありませんでした。そういう人、結構多いんだろうな、CAさんもそこまで気にしてないだろうなぁ、と言った感じでした^^
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