ホテル旅館宿泊記

広島空港に近い天然温泉旅館・賀茂川荘は日本酒飲み放題でコスパがすごかった!

牡蠣、日本酒、お好み焼き――といえば、そう、広島です。原爆ドームと厳島神社という、世界遺産を1つの県に2つ持つ広島にはおいしいグルメもたくさんありますね。ここしょーも社会人最初の赴任地で、「第2の故郷」とも言える大好きな土地です。広島市内にはIHGのANAクラウンプラザホテルや、マリオットのシェラトングランドホテルがありますが、今回ご紹介するのは広島空港に近いオススメの旅館です。なんと、日本酒飲み放題。天然温泉やおいしいご飯を抜群のコスパで堪能できちゃう旅館です。

広島空港からタクシー15分

広島空港は、広島市中心部から結構離れていることはご存じの方も多いと思います。かつては広島市内に「広島空港」があったので、現在の広島空港は「新広島空港」の名前で1993年に供用開始しました。旧広島空港は現在、「広島ヘリポート」の名前に変わり、ヘリポートとして運用されています。

ANAもJALも飛んでいる広島空港ですが、広島市内にはバスで約1時間かけて移動する必要があります。ですが、今回ご紹介する旅館「賀茂川荘」は、空港からタクシーでわずか15分で着く近場にあります。SFC修業、JGC修業の途中で1泊したり、市内観光と移動の間に1泊したりするのに便利な立地です。

タクシーだと片道約3600円かかりますが、無料の送迎バスも利用できます。前日までに予約が必要で、2名以上、午前9時~午後6時に送迎という条件があります

一人さまの場合は、広島空港から竹原駅行きのバス(1000円)に乗り、竹原駅から芸陽バスで「湯坂温泉入口」バス停(490円)下車徒歩3分ほどで行くことができます。

竹原駅経由にすると、嵐が出演したJALのCMのロケ地にもなった町並み保存地区など、竹原観光ができるのでオススメです。

余談ですが、竹原に行ったら必ず食べるのが「竹原焼き」です。

↑今回も友人と1人1つ頼みました。日本酒の酒粕を生地に練り込んでいるので、ふわふわとろとろでしっかりと酒粕の香りがします。竹原に来ないと食べられないので、貴重な一品。竹原焼きを考案した元祖の「御幸(みゆき)」と、アニメ「たまゆら」に出てくるお好み焼き店のモデルにもなった「ほり川」が2大有名店ですが、ここしょーはいつも「御幸」におじゃましています。地元の人が多く、一見さんにも店主が気さくに応対してくれるので是非行ってみてください^^

今回は友人と2人で行きましたが、竹原観光がしたかったので竹原駅から路線バスで行きました。田園風景が広がっています。

目的地の賀茂川荘は、この湯坂温泉郷にあります。

バス停から徒歩約3分なので、すぐに着くことができます!

日本的な自然美に囲まれた空間

賀茂川荘の最初の特徴は、入り口にあります。施設までの道は緑道になっていて、日本庭園の造りになっています。

入り口はここから始まります。

正面には「いろり山荘」が見えます。旅館を囲むように広がる庭園はなんと1500坪もあるそうです。

メインエントランスはいろり山荘を右に曲がります。緑道はまだまだ続きます。

緑に囲まれ、空気がとってもおいしいです。すでに日常から隔絶した特別な空間を味わえる演出がニクいです。

緑道には小川が流れ、池もあります。大きな鯉が泳いでいました。鯉(カープ)は広島にとって特別な魚です。

朝ドラでも話題の信楽焼、たぬき君が鎮座しています。

3分ほど歩くと、旅館の建物が見えてきました。ここまで近づかないと見えないくらい緑が覆い茂っていました。

エントランスの目の前も緑で覆われ、左手には噴水のある池があります。本当に癒やされる空間でした。

日本酒飲み放題のロビーフロア

早速チェックインするためにカウンターに向かいました。

こちらがロビー。料金は1泊2食付きで1人約1万5000円でした。土日での宿泊だったのですが、コスパは抜群です。

なお、チェックイン時に広島空港までの帰りの送迎を予約することができます。しかし、特に案内はなかったので、帰りの送迎を利用したい方は忘れずにフロントで予約するようにしましょう。当日(2日目)に言っても対応できないそうです

そしてチェックイン時に気になったのがこちら。

……おちょこ?日本酒の小旗が置いてあります。受付のスタッフの方に聞くと「そちらの日本酒をご自由にお飲みいただけます」とのこと。

なんということでしょう!! さすが、京都「伏見」、兵庫「灘」と並ぶ日本三大酒処「西条」のある広島県。

  • 「旭鳳」(きょくほう=広島市・旭鳳酒造)
  • 「夜の帝王」(よるのていおう=竹原市・藤井酒造)
  • 「一」(はじめ=東広島市・賀茂泉酒造)

広島の地酒3種類でした。部屋に持ち込むことはできませんが、なんと夜の21時まではロビーで飲み放題なんです。キャンペーンとかではなく、毎日実施しているそうです。ロビーには椅子やテーブルもあるので、日本酒好きにはたまらないですね。

受付にはコーヒーサーバーもあります。こちらは24時間利用でき、宿泊者はもちろん無料で部屋への持ち込みもOKです。こうしたサービスはうれしいですね。

ロビーにはこのほか、土産店もあります。

道の駅の価格とほぼ同じ値段で買うことができるので、ここで済ませても大丈夫です。ここでしか買えないワインを使ったコーヒーケーキが名物です!

こちらは有料ですが、自然の景色を楽しめるガーデンバーがあります。午後6~10時までの営業です。

めちゃくちゃ景色がいいです。さっきエントランスに入る前に見た噴水のある池が見えます。

好きな浴衣が選べるサービスもありました。

S~Lサイズがあり、好きな柄を選ぶことができます。宿泊予約の際に浴衣が選べると表示されているプランを予約した方向けのサービスで、無料で利用できます。

館内の自販機。お値段はちょっと高めでした。

客室

チェックインを済ませ、客室を確認します。

こちらの旅館の客室は、メインとなる「本館」と、離れ茶室の2施設があります。

本館ロイヤルルーム

和室8畳とツインベッド、リビングフロアを擁した特別室。

(引用元:https://kamogawaso.co.jp/rooms/)

本館和洋室

日本庭園に面した和室8畳と洋室ツインベッドの客室。

(引用元:https://kamogawaso.co.jp/rooms/)

本館和室

日本庭園に面した和室7畳の部屋。

(引用元:https://kamogawaso.co.jp/rooms/)

離れ茶室

本館から離れたプライベート空間が確保されています。部屋のお風呂は温泉という贅沢施設です。

(引用元:https://kamogawaso.co.jp/rooms/)

和洋室室内

今回予約したのは、温泉シャワーブース付き和洋室です。

手前にツインベッドの洋室、奧が和室です。

洋室は必要最低限の設備でシンプルです。ベッドはふかふかで気持ちよかったです。

こちらが広さ8畳の和室。奧には椅子もあります。

卓上には旅館らしく急須と湯飲み、グラス、お茶菓子が。

テレビもあります。

レースのカーテンを開けると、自然豊かな景色が広がります。

とっても気持ちいいです。

和室の天井には埋め込み式のエアコンがあります。

押し入れにはマットレスと布団が一式入っています。定員5人の部屋なので、5人まで泊まることもできますし、ベッドではなく布団派の場合は好きに使うことができます。下には金庫、隣には電気ポットもあります。

かごの中にはバスタオルとフェイスタオル。浴場に行くときにはかごごと持っていきます。

こちらは部屋にある洗面所。清潔感があります。

こちらは客室の風呂場。大浴場があるので使いませんでした。

客室内のトイレ。清潔感があり、広かったです。

部屋のアメニティも一通りそろっていました。歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、ドライヤー、コットンセット。

そしてちょっと驚いたのが、部屋に備え付けの宿泊ガイドがすべて手作りだったことです。

大浴場の場所や利用時間、泉質や効用などが写真や見取り図と一緒にまとまっていました。

すごくわかりやすいです。

貸し切り家族風呂や売店の人気商品なども。

日本庭園のビューポイントも教えてくれています。

マッサージやカラオケ、自販機、麻雀室もあるそうです。

よくある質問もまとめてありました。

和室には大きめの冷蔵庫もあります。便利ですね。

通常の浴衣は部屋にあります。

スリッパもあり、これで夕食・朝食会場や風呂に行けます。

全体的に、施設が新しいのか清潔感があり、清掃も行き届いていました。

満足できる天然温泉の大浴場

旅館のメインともいえる、温泉についてご紹介していきます!

(引用元:https://kamogawaso.co.jp/hot-spring/)

こちらの湯坂温泉は、放射能を含む「放射能冷鉱泉」という日本でも希少な泉質で、効能は「神経痛、筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、慢性皮膚病、慢性婦人病、冷え性」などとなっています。

無色透明無臭で、肌にまろやかな「延命の湯」とも言われているそうです。

(引用元:https://kamogawaso.co.jp/hot-spring/)

ジェットバスや五右衛門風呂、サウナも完備で、存分に楽しむことができます。

(引用元:https://kamogawaso.co.jp/hot-spring/)

露天風呂は信楽焼の浴槽で、遠赤外線効果で体の芯まで温まりやすく、湯冷めしにくいとされています。粋ですね!

こちらが大浴場の入り口です。

手前には休憩所があり、ほてった体を休めることができます。

横になれるスペースもあり、便利です。

休憩スペースにはでデトックスウォーター3種類が用意されており、とても気がきいています。

とっても冷えていて、風呂上がりに飲むと癒やされます。

地元で湧いた天然水。

ウーロン茶。

手作りレモン水――の3種類。冷たくておいしかったです。

夕食は贅を尽くした会席料理

今回の宿泊では1泊2食付きだったので、温泉に入って浴衣に着替えた後、夕食会場に向かいます。

こちらが夕食会場。夕食時間はチェックイン時に選んで予約することができます。夕食は予約プランごとに異なりますが、今回は「贅を尽くした最上級会席<月花コース>」というプランでした。

こちらが献立。食前酒の自家製梅酒から始まり、魚や肉、タコめし、フルーツまで、まさに贅を尽くした内容です。

着席時にセットされていた内容です。右が梅酒。中央にはサツマイモの甘露煮やエビなどの初夏5種盛り。トウモロコシ豆腐やハモなどが並びます。

ちなみに、お酒は別会計です。

広島の地酒が豊富に用意されています。

もちろん、ビールもあります。

ワインやソフトドリンクも。

珍しい、地元の焼酎もありました。

ビールで乾杯し、先付けからいただきます。

こちらは旬魚4種のお造り。氷の置物の上に盛りつけられ、透明な醤油につけていただきます。

こちらはアワビ粥。うまみがすごいありました。

オコゼの唐揚げ。揚げたてほっくほくで美味でした。

太刀魚の南蛮漬け。さっぱりしていました。

牛ロースの石焼き。1人1つ用意された固形燃料に火を付けてもらい、目の前で焼いていきます。

好きなタイミングでいただきます。

広島味噌仕立てのお味噌汁に、タコめし。最高です。広島は「三原タコ」が有名ですね。

最後に季節の果物。メロンとぶどうでした。

すっかりおなかいっぱいになってしまいました^^

夜は続く……

せっかくなので、食後の運動がてらに日本庭園を散策してみました。

木々がライトアップされ、幻想的な空間でした。6月下旬~7月上旬頃には、近くの川辺まで足を伸ばせばホタルも見られるそうです。

部屋に戻り、事前に買っておいた日本酒に進みます。「竹鶴」というと朝ドラでスポットライトを浴びたニッカウヰスキーのウイスキーを思い浮かべる方も多いかと思いますが、こちらはニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏の生家である竹鶴酒造さんが製造した商品です。

濃厚な味わいで、コクがとても上品に感じました。普段は遠くに住んでいてなかなか会えない友人と語らう夜は続くのでした。

地元の食材を楽しめる朝食ビュッフェ

目覚めのいい朝を迎え、朝食会場に向かいます。

朝食会場は夕食とは場所が異なり、より開放的な場所でした。

窓際の円卓に案内されました。2人で食事をするのに、6人がけのテーブルです。笑

ウインナーとスクランブルエッグに挟まれた焼きそば。笑

なんと、隣にあるのは広島名物・お好み焼き!鰹節やマヨネーズ、ソースを好きなようにかけて、朝からお好み焼きを食べられます。

サラダバーには、レタスやオニオン、コーン、トマトなどが並びます。

フレンチ、ゆず醤油、ごまの各ドレッシングがあります。

こちらはゴマ団子、マカロニサラダ、ハム。

洋食派にはクロワッサンと食パン。

地元・竹原市に本社を置くアヲハタジャムでいただきます。

ヨーグルトやコーンフレークもありました。

味噌汁です。

白米は広島県三次市産のコシヒカリ!正直違いはわかりませんが、県産米を食べられるというのは旅行感があってちょっとうれしいですよね。

ひややっこ。かき醤油でいただけます。

こちらはエビシュウマイ。

サバの切り身。そのままでもおいしいですが、七輪コーナーで好きなだけ焼くことができます。

炭火焼きで香りも豊かになります。

広島名物・がんすもいただけるのはうれしいです。七輪で焼いていただきましょう。

温泉卵、卵焼き、お新香。

辛子明太子や佃煮のり、かまぼこ。ごはんが進みそうです。

ひじき煮やピリ辛こんにゃくなどの和食が並んでいます。

筑前にやナムルサラダ。

きんぴらゴボウと切り干し大根。

朝にうれしいほうじ茶。

ラウンジのような、トマトジュース、牛乳、オレンジジュースの並び。

マカロニサラダやハムなど、昔ながらのメニューも並んでいましたが、とっても満足でした。

帰りは広島空港までバスで無料送迎してもらい、とても快適でゆっくりできた宿でした!これで1人1万5000円程度なのだからコスパはなかなかだと思います。

広島空港からも近いので、ぜひ一度利用してみてください^^

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空の旅オススメアイテム!

空の旅をより快適に過ごすためのオススメアイテム、「イヤホンアダプター」をご存じですか?

機内に用意されている音楽や映画などのエンタメプログラムを楽しむためには、イヤホンが必要です。イヤホンアダプターを使うことで、機内備え付けのノイズ軽減機能のないイヤホンではなく、普段自分が使っているイヤホンを機内でも利用できるようになります

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東京都の下町生まれ、都内暮らし中のアラサー会社員。2017年にANAのSFC、18年にJALのJGCを取得しました。19年はANAダイヤ継続修業を43日間で達成。ドローン操縦士資格も保有し、面白いことにつなげたいと思っています。

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