こんにちは。ここしょーです。2017年にANAのSFC修業からダイヤモンドステータス取得、18年にJALのJGC修業を行い、19年にはANAのダイヤ継続修業を2か月で解脱し、飛行機での旅行を楽しんでいます。元々ANAが好きなここしょーは「ANAはできるだけダイヤを継続したい、JALはJGCで十分」というスタンスでした。JALには国内線FOP2倍のキャンペーンや毎年の初回搭乗5000FOPプレゼントなど修業に強い企画が用意されているのにもかかわらず、ここしょーはJALのダイヤ/JGPの修業は考えていませんでした。しかし、今回、熟慮に熟慮を重ねた上、JGP(JGCプレミア)修業を行うことを決心しました。その胸中を明らかにしていき、JGP修業はすべきなのかを考察していきます。
修業を思い立った3つの理由
ここしょーがJGP修業を決行すると思い立った理由は、大きく以下の3つあります。
・FOP獲得キャンペーン
・JGPで得られるステータスサービス
・マイルを貯める
それぞれみていきます。
①FOP獲得キャンペーン
JAL修業では、ステータス付与の基準としてFLY ONポイント(フライオンポイント=FOP)という指標が重要になってきます。ANAでいうプレミアムポイント(PP)に相当する指標で、飛行機に搭乗して一定数貯めることでステータスを得ることができます。
もう一つの指標が「搭乗回数」です。ANAにも以前はありましたが、JALでは現在でも年間に搭乗した回数が一定の基準をクリアすると、ステータスを得ることができます。
一般会員のステータス基準を、ANAっぽい図にまとめてみました。
このうち、ANAのSFCに相当するJGCは、「サファイアステータス」以上で申し込み可能となります。JGC申し込みに必要な年間5万FOPもしくは搭乗50回を達成するために飛行機にたくさん乗ることを「JGC修業」といい、日テレ系のバラエティ番組「沸騰ワード10」でもちょくちょく取り上げられていますね。
ここしょーも2018年にJGC修業を行い、無事にJGCを発行できました。今回決断したJGP修業は、サファイアの一つ上のステータス「JGCプレミア」を目指す修業のことです。
ちなみにこちらがJGC会員向けのステータス基準です。
一般会員との大きな違いは、クリスタルステータス以下の0FOP~49,999FOPでも、JGCを保有しているためにワンワールドサファイアステータスが付与されているという所です。ワンワールドサファイアは、スターアライアンスゴールドに相当するステータスなので、JAL以外のワンワールド加盟航空会社でもラウンジ利用や様々な優先サービスを受けることができます。
回数修業ではないFOP修業の場合、JGPステータスに必要なのは8万FOPです。JALの場合は、このステータス基準となるFOPについて、次の2大キャンペーン企画で有利に修業を進めることができる、というのが決断の理由の一つです。
初回搭乗5000FOPボーナス
キャンペーンの一つ目は、JALカード会員限定の「初回搭乗5000FOPボーナスキャンペーン」です。
(引用元:https://www.jal.co.jp/121campaign/flyon_bonus_jalcard/)
クレジットカードのJALカードを発行している人が、1~12月の1年間で最初に搭乗した時、5000FOPがボーナスで付与されるという太っ腹なキャンペーンです。JGCもJALカードですので、もちろん対象です。JALグループの国内線でも国際線でも対象ですが、JMBマイル積算対象の運賃で搭乗することが条件なので、特典航空券は対象外です。
このキャンペーンはJGC修業を始める一般会員もJALカードさえ持っていれば対象になるので、JGC修業でもお世話になりました。
国内線FOP2倍キャンペーン
もう一つが、任意の1か月間だけ国内線で獲得できるFOPが2倍になるというキャンペーン。
(引用元:https://www.jal.co.jp/121campaign/flyon_double/)
こちらはステータス会員限定のキャンペーンなので、前年にクリスタルステータス以上を保有していることが条件となります。
ステータス会員は、期限内に好きな1か月を指定して申し込むことで、その1か月間は国内線に搭乗したときのFOPが2倍になるという大盤振る舞いのキャンペーンです。
ただし、運賃によって設定されている「搭乗ポイント」は2倍の対象外となるので、計算時は注意が必要です。
(引用元:https://www.jal.co.jp/121campaign/flyon_double/)
この2大キャンペーンを使えば低予算で早くJGP修業を解脱できる、というのが、修業を思い立った理由その1です。
②ダイヤ、JGP、JGCの違い
続いての理由は、修業で得られる各ステータスの違いが挙げられます。
現在保有しているJGCと、JGP、ダイヤの違いを比べてみましょう。なお、「JGC」の欄は、修業時に得たサファイアステータスが切れてJGCのみ保有しているという、いわゆる「平JGC」として表記しています。表は日本地区会員の場合で、すべての特典を網羅しているわけではありません。
主なステータス特典 | ダイヤ | JGP | JGC |
JAL(国内線・国際線)利用時 | |||
専用予約デスク | DPデスク | DPデスク | JGCデスク |
優先キャンセル待ち | ○ | ○ | ○ |
国内線・国際線前方座席指定 | ○ | ○ | ○ |
国内線先行予約 | ○ | ○ | ― |
国内線特典航空券先行予約 | ○ | ○ | ― |
国内線専用カウンターチェックイン | Fクラス/JGC | Fクラス/JGC | JGC |
国際線専用カウンターチェックイン | Fクラス | Fクラス | Fクラス*1 |
空港での優先空席待ち | 種別S | 種別S | 種別A |
受託手荷物無料許容量の優待 | ○ | ○ | ○ |
DP専用保安検査場 | ○ | ○ | ― |
JGCエントランス | ○ | ○ | ○ |
ファストセキュリティレーン | ○ | ○ | ○ |
国内線ラウンジ利用 | DP/サクラ | DP/サクラ | サクラ |
国際線ラウンジ利用 | F/サクラ | F/サクラ | サクラ |
国内線優先搭乗 | ○ | ○ | ○*2 |
国際線優先搭乗 | 優先1 | 優先1 | 優先2 |
プライオリティバッゲージ | 最優先 | 最優先 | JGCタグ |
ボーナスマイル(JAL、AA) | 130% | 105% | 35% |
ボーナスマイル(BA) | 100% | 100% | 35% |
ボーナスマイル(IB) | 100% | 100% | 35% |
ダイヤモンド特典航空券 | ○ | ― | ― |
マイル有効期限廃止 | ○ | ○ | ― |
JAL国際線機内販売事前予約 | ○ | ○ | ― |
サービスセレクション | 最大6万円相当 | 最大3万円相当 | ― |
ワンワールド加盟航空会社利用時 | |||
ワンワールドエリートステータス | エメラルド | エメラルド | サファイア |
ファーストクラスチェックインカウンター | ○ | ○ | ― |
ビジネスクラスチェックインカウンター | ○ | ○ | ○ |
ファーストクラスラウンジ利用 | ○ | ○ | ― |
ビジネスクラスラウンジ利用 | ○ | ○ | ○ |
*1 成田・羽田・関西国際空港では、JALグローバルクラブ(JGC)カウンターの利用となります
*2 羽田―伊丹便のみ、ダイヤ/JGPの「優先1」に次ぐ「優先2」扱いとなります
比較してみると、JGPとJGCの間には大きな違いがあることがわかります。逆に、JALダイヤとJGPの大きな違いは、①ボーナスマイルの掛け率②特典枠が満席でも2倍のマイルを使えば一般席を特典航空券として予約できる「ダイヤモンド特典航空券」③eJALポイントやパートナーステータスなどの特典を選べる「サービスセレクション」の差――くらいしかありません。
ここしょーの住んでいる青森(三沢含む)と羽田を結ぶ路線はJALしかないため、必然的にJALに乗る機会が多いです。そのため、JGPを得ることによって前方座席指定や予約優先、DPラウンジの利用などは大きなメリットになります。これが、JGP修業を決心した理由その2です。
逆に、海外旅行は基本的にマイルがたくさん貯まっているANAの特典航空券を利用したいため、個人的にはワンワールドエメラルドによって利用できる海外のファーストクラスラウンジはそれほど魅力的には映りません。ワンワールド系しか就航していない路線を利用する時か、近距離で運賃が比較的安価な路線で利用したいなと思っています。
③マイルを貯められる
そして、ここしょーがJGP修業を決心した最大の理由が、修業によって「マイルを貯められる」ということです。
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、ここしょーは飛行機に乗らずにマイルを貯める、いわゆる「陸マイル活動」もしくは「ポイント活動(ポイ活)」をすべてANAマイルに振っています。ソラチカルートや東急ルート、LINEルートなどで知られている陸マイル活動は、ANAマイルの方が変換率がよくて貯めやすい傾向にあり、ここしょーもそれに乗っかってANAマイルを貯めています。
東京に移動する時はJALをよく利用するここしょーですが、そのときはブリティッシュエアウェイズのAviosマイルを使ってJALの国内線特典航空券を取得してきました。
しかし、残念なことに、2019年5月に必要Aviosマイル数の改悪が発表されてしまいました。
(引用元:https://www.britishairways.com/ja-jp/executive-club/news/air-partner-changes)
そこで目をつけたのが、なんと通常の半分のマイルでほぼすべての国内路線の特典航空券を取得できる強力なカード「JALカードnavi」でした。
入学金わずか2万4000円、授業料1科目1万1000円~という高コスパで学生になれる放送大学に入学したことで、JALカードnaviを取得しました。そのときの詳しい話はこちらにまとめています。
【JGCダブル保有可能!】学生専用JALカードnaviを社会人が放送大学に入って発行した話
社会人でも、29歳までなら放送大学に入学することでJALカードnaviを発行できます。しかも、JGCと同時保有もできます。社会人でも学生になれる放送大学の仕組みや必要コストについてはこちら。
社会人でも学割生活を楽しめる格安の通信制大学「放送大学」という選択肢
JALカードnaviがあれば、片道3000マイルで東京から久米島、宮古、石垣以外の全路線を予約することができます。
しかし、JGC修業で得たマイルはあと2万マイルほどしかありません。陸マイル活動でANAに振っていた分は動かしたくないし……と考えていたときに、一番簡単なのは「JGP修業で国内線用のマイルを貯めること」だと思い立ちました。
国際線特典航空券はある程度まとまったマイルが必要になりますが、国内線なら片道3000マイルでOKです。JGP修業で例えば8万マイル得ることができれば、タダで13往復はできる計算になります。
というわけで、原点に立ち返り、「飛行機に乗ってマイルを貯めながらJGPを目指そう!」と思い立ったのです。
JGP修業はすべきか
もちろん、すべきか否かは人それぞれですよね。
一定の時間的・経済的余裕があるかどうか、JAL・ワンワールド加盟航空会社を利用する機会がどれくらいあるかにもよると思います。ブログや動画配信をやっている方であれば修業そのものをコンテンツ化することもできますし、単純に「紫ダイヤ」を目指すコレクターの方もいると思います。
あくまで趣味の世界ですから、べき論はそぐわないのかな、と思います。
ここしょーは、やります!笑
国内線か、国際線か
もちろん、コスパのよい=FOP単価のよい修業方法は、FOP2倍期間中に羽田―那覇便などを先得で往復しまくることでしょう。
しかし、ここしょーは修業でも海外路線が好きなんですよね。単価が悪いとはわかっていても、入国しないタッチ修業であったとしても、国際線が好きなんです。趣味の世界ですから、単価よりも楽しく修業したいなと思ってしまうんです。なので、ここしょーのJGP修業スタイルは、前半4万FOPを国際線で稼ぎ、残りをFOP2倍期間中に国内線で稼ごうと思います!
そんな国際線派の方には、JALの場合、期間限定のスペシャル運賃を確認してみることをおすすめします!
(引用元:https://www.jal.co.jp/inter/fare/special_fare/index.html)
2018年にJGC修業をしたときは、東京―クアラルンプールのビジネスクラス往復9万円という破格の設定があり、利用しました。そのときの話はこちら。
Saver Xを使ったKULタッチを計画!
記事執筆現在のキャンペーン運賃は、こんな感じでした。
マイル・FOP100%のプレミアムエコノミーで、東京―バンコク便が9万8000円~、マニラ便は7万1000円。
バンコク便だと、前後に那覇空港を経由するOKAタッチをつけて12万8790円でした。4レグ分で得られるFOPは1万4144FOPで、単価は9.1です。FOP2倍を効かせた国内線に比べると割高ですが、ANAのダイヤ修業に比べたら優秀ですよね。笑
ちなみに、予約変更、払い戻しは不可。有効期間は2日~12か月となっています。最短2日なので日帰りタッチでは利用できませんが、12か月も有効なので、ANAのダイヤ修業でも活用した「ハイブリッド発券」ならOKです!国内発券と海外発券を組み合わせるハイブリッド発券については、こちらで解説しています。
★追記あり【2020年SFC修業オススメ路線】SYDタッチのハイブリッド発券1回で1か月以内に解脱&大量マイル獲得!
ちなみに、ビジネスクラスもあります。
積算125%のビジネスクラスだと、マニラで9万9000円~というのがありました。残念ながら東京―クアラルンプール往復9万円という破格の設定はありませんでしたが、これから修業される方は是非こまめにチェックしてみてください!^^
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