2017年2月に初めて乗ったANAビジネスクラスでNYに旅行したときの機内を振り返ります。シート、機内食、サービスすべてが素敵な思い出となりました。
羽田―JFK(5176M/5106PP)
今回は大手旅行代理店経由でホテル付きのプランを申し込みました。「全日空直行便ビジネスクラスで行く!ニューヨーク5日間の旅」的なよく広告で見るプランですね。
1人あたりの旅行代金は約37万円(諸税含まず)。事前に代理店に確認したところ、予約プランはビジネスクラスの中で最も低い「P」でした。そりゃそうですよね、同路線同クラスの定価(予約プラン=J)は片道だけで約60万円します。
Pクラスのマイル・PP積算率は70%で、搭乗ポイント(400PP)はつきます。
マイル=5176 PP=5106
今回はホテル込みのパッケージプランのため、PP単価は算出できません。しかし、SFC修業に関係なく元々計画していた旅行だったので、それで往復で1万を超えるPPを獲得できるのはなかなか魅力的です。
優先搭乗の優越感がすごかった
ANAラウンジでゆっくり過ごしていましたが、初ビジネスクラス搭乗に心は浮かれ、「優先搭乗も経験したい!」と早めに搭乗ゲートに向かいます。111番ゲートなので、ラウンジのすぐ近くでした!
しばらく待っていると、優先搭乗のアナウンスが流れてきました。まずは、車いすや子ども連れなど、搭乗に際してお手伝いが必要な人。次にファーストクラスとダイヤモンド会員の方々。目の前を悠然と歩いていく姿かっこいい!いつかこの恩恵に浴したい!と目をキラキラさせるここしょーでした。
そしてようやく、ビジネスクラス、SFCホルダー、プラチナ会員、スタアラゴールド、らくのりに該当する乗客の優先搭乗が始まりました。
す、すごいぞこの優越感!笑
そして何か月も楽しみにしていたビジネスクラスにようやく乗れるとあって、気分は最高潮です。テーマパークで2時間も並んだ後にようやくジェットコースターの座席に腰掛けた時の、何十倍もの高揚感に包まれます。たまんないこれ……笑
ボーディングブリッジの窓から搭乗機が見えてきます。現行の長距離路線主力機種、777-300ERです。
運命の分かれ道です。いつかは左に進める日が来るのだろうか……いや、マイルを貯めて必ず乗るぞ、ファーストクラス!!
座席―ANA BUSINESS STAGGERED―
NY行きのANAビジネスクラスは、フルフラットシートで互い違いに配置された「ANA BUSINESS STAGGERED」です。どの席からも他席を横切らずに通路にアクセスできる「スタッガード配列」のフルフラットシートを、日本のビジネスクラスで初めて導入したのがANAです。トイレに立つ時、知らない人に「すいません……」と言ってよけてもらうの、ほんと気を使うんですよね。なのでこれはありがたいです。
ちなみに、ギャレーを挟んで最前列の座席(7列目)は前列のシートがないので、写真では右前方が大きな置き台になっていますね。通常の座席は、この部分が前方座席のシートになります。
自席に着いて足を伸ばしてみました。と、届かない!フルフラットシートの長さは74.5インチ(約190cm)、幅は25.3インチ(約64cm)あります。これまで乗っていたエコノミークラスでは想像できないシートピッチです。タッチパネル式の17インチモニターも存在感あります。
ビジネスクラス席では、フルフラットにして寝られるよう、毛布や枕などの寝具が配られています。とりあえずオットマンに収納しておきます。
ひじ掛けの下には電動リクライニングのボタンがたくさんありました。これを使いこなすのは難しそう……
と思っていたら、しっかり説明書が座席に備わっていました。
これなら安心ですね。それにしても高性能なシートですね。
座席の隣のテーブルには、冊子ラックと、フタ付きの収納ボックスがありました。離着陸時はこのテーブルに物を置けないので、収納ボックスの中に充電器などを閉まっておきます。
ビジネスクラスの接客
ゆっくりと飛行機が動き出し、滑走路に向かいます。
事前に旅行代理店に、窓側の席になるよう座席指定の希望を伝えていたので、窓をずっと眺めながら出発の時を待ちます。
すると、CAさんがスパークリングワインとオレンジジュースの入ったプラスチックのコップを持ってウェルカムドリンクを配りに来てくれました。すぐに離陸するから、プラスチックで、量も少なめです。が、嬉しいですね、こういう細かなサービス。
その後、別のCAさんが私の目を直視しながらかがんで自己紹介をしてくれたのです。
そうです。国際線ビジネスクラスでは、CAさんが1人1人に名前で呼びかけてあいさつしてくれるのです。話しかける前に名前の書かれた紙をこっそりと見ていましたね。CAさんの接客魂に感服です。
早速、2列後ろに母親が乗っている旨を伝えた上で、食事後に2人分の寝具のセッティングをお願いします、と伝えてみました。すると、メモを取りながら「もちろんでございます。承知いたしました」と丁寧に対応いただきました。
そんな会話をしてからしばらくすると、滑走路に到着。NH110便の後に離陸する飛行機が、お行儀よく待機しています。
そして午前10時45分、25分遅れで離陸しました!エンジン部分がよく見えます!離陸後まもなく、1回目の機内食の提供が始まりました。待望のビジネスクラス機内食です!
機内食プリオーダーサービス
今回、離陸前にCAさんからあいさつしてもらった時、こんなことを言ってもらいました。
そうです。今回はせっかくなので「機内食プリオーダーサービス」を利用していたのです。ビジネスクラスに搭乗するANAマイレージクラブ会員限定で、機内食1食目のコースメニューを和食か洋食(肉料理)か事前に選べるサービスです。
2016年2月から、まずは日本発のNY、ロンドン、フランクフルト(NH223)路線でサービスの提供が始まり、2017年2月以降は、一部路線を除くアメリカ・カナダ・メキシコ・ヨーロッパ・オセアニア・アジアの各路線で利用できるようになりました。
出発の24時間前までであれば、予約確認ページから申し込むことができます。ちなみに、メニューはANAの公式HPにきちんと載っています。
洋食は魚と肉から選べることが多いですが、洋食の魚料理は予約できませんので注意が必要です。「食べたいものなんて、その時の気分によるからわからないよ!」という意見もあるでしょうが、既に決まっている方は「本日洋食のオーダーが多く出ていまして、和食に変更いただくことは可能でしょうか……?」といった場面に出くわさずに済むので、利用してみてはいかがでしょうか。
今回は「機内でステーキと赤ワインの絵を撮りたい!」と考えていたので、洋食を予約しておきました。
機内食1食目(洋食)
アミューズ
離陸10分後にベルトサインが消え、20分後におしぼりが配られていきます。そして30分後に飲み物のオーダーと、テーブルクロスを敷いてテーブルセッティングしてくれます。午前11時過ぎ、少し早めの昼食です。
まずは和食・洋食共通のアミューズ。胡麻スティック、アプリコットとバターのロール仕立て、2種のオリーブとチーズ ハーブオイルとともに、の3種盛りです。
正直、こういうお上品なのって庶民のここしょーの口には合わないのかなぁ……と不安だったのですが、食べてびっくり。全部ものすごくおいしかったです!特にオリーブとチーズの組み合わせが絶品で、ブラックペッパーの利いたチーズとガーリックの利いたチーズの2種類が、オリーブとぴったし。胡麻スティックもチーズの香ばしさが際だっていて美味でした。
飲み物はANAオリジナルドリンク「香るかぼす はちみつ入り」をチョイス。すっきりしてさっぱりします。細かいですが、きちんとグラスで提供してくれるのも嬉しいです。
アペタイザー
続いて、洋食のアペタイザー。「ローストビーフ ずわい蟹のサラダに林檎のコンフィを添えて」です。サーブしてくれたCAさんが、
「(ここしょー)様。ずわい蟹が旬を迎えているので、おいしく召し上がりいただけると思います」と一言添えてくれました。ここでも名前を呼んでくれるの、びっくりです。特別感を味わわせてくれる接客が随所で感じられます。
さらにパンも配られました。「3種のブレッド 蒜山ジャージーバターとオリーブオイルとともに」です。まずは紅茶パンとバゲットがサーブされます。バゲットは、ANAオリジナルブレンド北海道産小麦粉を100%、フランス産天然酵母を使用するこだわりっぷりです。配られた時は温かいままでした。希望すれば、ご飯、味噌汁、香の物も用意できるとのことです。
キンキンに冷えたシルバーもそれっぽく並べて写真を撮っておきました。
アペタイザーの皿の左側がローストビーフですね。下には少し酸味の利いた赤カブのような野菜が収まっていました。右は林檎のコンフィの上にずわい蟹のサラダが収まり、その上にコンソメのような味のするゼラチン状のものが美しく盛りつけられていました。
ちょっと酸味が強く感じ、林檎のコンフィは甘さが際立って蟹の味が薄く感じてしまいましたが、おいしかったです。
おいしくいただき、メインが出てくるまでの間、配りにきてくれた週刊誌を読みます。新聞だけでなく週刊誌まで読めるのはありがたいですね。
メインディッシュ
そしてメイン。「牛フィレ肉のソテー 紀州南高梅とグリーンペッパーのソース」です。もう見るからにおいしそう。笑
赤ワインもオーダーしました。ピノ・ノワールで知られるイタリア・トレンティーノのワイナリーで作られた「ピノ・ネロ・トレンティーノ・DOC モクナー2012」です。
「エチケット撮らせてもらっていいですか?」と聞くと、「もちろんです!明るい方がいいですよね?」と言って窓側に手を伸ばしてワインボトルを掲げてくれました。ブラボー。
断面です。上に乗っているのが梅肉。これが酸っぱすぎず、牛肉にコクとうま味を加算し、うまくまとまっていました。肉質も軟らかく、食べやすかったです。さらにクルミのハードパンが追加でサーブされました。
ピノのほどよい酸味とフルーティーな香りとも見事にマッチし、本当にここは機内なのか、と思いました。恐れ入りました。
メインディッシュを下げに来る時、CAさんが「ワインは合いましたか?」と声をかけていただいたので「ぴったりでした」と満点回答。さらに、機内食プリオーダーサービスの利用が珍しかったのか「お食事のご希望は難しくなかったですか?」と聞かれました。
「魚は選べないんですね~」などと話したら「そうなんです。おそらく調理過程の事情があって、そうみたいなんですよね」とのこと。
デザート
デザートは「パティスリー界のピカソ」とも称されたピエール・エルメ氏の「ピエール・エルメ・パリ」とのコラボメニューが楽しめます。この時は「ピスタチオとイチゴのグラスデザート エモーション仕立て」でした。
このほかに、ANAオリジナルデザート「やわらかチーズケーキ」、チーズ、フルーツ盛りから選べました。もちろん、全種類お願いすることも可能です。が、さすがにそれは入らないので、コラボメニューとフルーツをお願いしました。
「ワインのお代わりはいかがですか」と聞かれたので、せっかくなら、ともう1種類の赤ワインをお願いしました。
アメリカ、コロンビア・ヴァレーの「チャールズ&チャールズ・カベルネ・シラー 2014」です。もうちょっとタンニンを感じられると好みなのですが、これもおいしくいただきました。「これも撮りますよね!?」とCAさんが気を利かせてボトルを持ってきて下さいました。
機内食の素晴らしさの余韻に浸りながら、デカフェをいただき一服。最高でした。
機内食1食目(和食)
ちなみに母は和食にしたそうで、写真を提供してもらいました。なお、アミューズは和洋共通なので省略します。
<小鉢>
胡麻とうふ、菜の花と筍の白酢和へ
<前菜>
生湯葉とうにの生姜餡、一口稲荷寿司、カステラ玉子、生麩の田楽、海老からすみ
<主菜>
百合根と舞茸の飛龍頭~ずわい蟹の餡かけ~
<御飯>
牛のしぐれ煮御飯
<汁>
うかい名物 豆水とうふ
「とうふ屋うかい」とANAのコラボメニューでした。デザートは洋食と共通です。こっちもおいしそうですね!
食べてすぐ寝たらよくないので、食べ終わって落ち着いた頃に機内探検に出かけてみました^^
777-300ER ビジネスクラス用設備
この時に乗ったNH110便は、午前10時20分に羽田を発って日付変更線を超え、同日午前9時(現地時間)にJFK空港に着く、約11時間のフライトです。普段のエコノミークラスなら映画を見ながら眠くなるのを待つだけですが、今回はビジネスクラス。おもちゃを与えられた子どものように、機内探検に出かけます!
777-300ERは、①座席数が最も多い264席②エコノミークラスの座席が若干少ない250席③ビジネスクラス席が多い212席――の3パターンあり、今回は③の212席でした。
座席は「ANA BUSINESS STAGGERED」、どの席からも他席を横切らずに通路にアクセスできる「スタッガード配列」です。トイレに立つ時に他人に気を使う必要はありません。もちろん、機内探検だって同じです。CAさんに寝具のセッティングをお願いして、まずはバーコーナーに行ってみました。
バーコーナーにはドリンクや軽食が
777-300ER(212席)のバーコーナーは、ビジネスクラス17列目と18列目の間にあります。ちょうどトイレがある所で、ここは基本的にビジネスクラス客用の場所になります。
先ほど飲んだ赤ワインがちょうど置いてありました。他に水や缶飲料、チョコやあられなどの軽食、歯ブラシ、耳栓、機内保湿用マスクなどのアメニティ、雑誌などが置いてありました。もちろん勝手に持っていってOKです。前日に国内線プレミアムクラスに乗ったときに配られたクッキーもなにげに置いてあります。笑
トイレに立ったついでにちょこっとつまんだり喉渇いたときにいいですね。CAさん呼ばずに済ませることができます。
こちらはバーコーナーではありませんが、ビジネスクラス6列目と7列目の間にあるトイレ横のギャレー付近のもの。実は今回は前方のトイレの方が座席に近かったので、トイレに立ったついでに撮っておきました。緑色の袋は抹茶クッキーで、バーコーナーにはありませんでした。
トイレはウォシュレット付き!
777-300ER(212席)のビジネスクラスの特徴は、トイレにもあります。
まずはエコノミークラスと比較したときの潜在客数(トイレ1か所あたりの座席数)。
ビジネスクラス=21.0 (座席数84、トイレ数4)
エコノミー+プレエコ=27.2 (座席数136、トイレ数5)
この機はビジネスクラスの座席が多く作られているので差は若干小さくなりますが、それでもビジネスクラスの方が混みにくいと言えます。
さらに、ビジネスクラス以上になるとトイレがウォシュレット付きになります。日本の航空会社!って感じがしますね。
水勢も5段階で変えられ、きちんと温水が出てきます。日本の技術、バンザイ!
トイレ内にもアメニティは完備しているので、バーコーナーから取ってくる必要はありません。
歯ブラシセット、マウスウォッシュ、フェイス&ボディシート、ヘアトニック的なものなど。マウスウォッシュは1回分が個包装で用意されているので、衛生的にもGoodです。
欧米系航空会社のエコノミークラスのように「トイレ大渋滞」ということにもならず、寝る前に歯磨きも済ませてさっぱりしました。
きちんと紙コップも用意されているので、歯磨きにちょうどいいです。ペーパーは硬いのと軟らかいの2種類用意してくれています。手を洗う蛇口は手をかざすと自動で吐水するもので、温度調節弁がついていて温水もしっかり出ます。
ちなみに、トイレットペーパーはシングルでした。好みが分かれるところですが、ここしょーはダブル派です。笑
寝具にもこだわりが
1食目の機内食の提供が終わってしばらく経つと、照明が落とされておやすみモードとなります。探検が終わって席に戻ると、CAさんがきれいに寝具を整えてくれた後でした。
現在、東京発NY行きのANA路線ビジネスクラスでは、フルフラットシート「ANA BUSINESS STAGGERED」が採用されています。シートをフラットにしただけでは硬く寝心地が悪いので、ANAでは、東京西川「エアーサイクロン®」をこのシート用にカスタマイズしたベッドパットを、アメニティとして全席に用意しています。
ANAによると、「独自の特殊三層構造と適度な反発で寝返りが打ちやすく、通気性にもすぐれ、抜群の寝心地です。裏面に滑り止め加工を施しており、お座りいただいた状態でもシートクッションとしてお使いいただけ」るとのことで、実際座っていても邪魔にならず、横になれば小さく蛇腹のような構造になっていて体圧がうまく分散してくれているように感じました。長時間寝ていてもこれなら問題ないです(個人の感想です)。
また、掛け布団(コンフォーター)と枕もセットで用意されています。CAさんにセットしてもらわなくても、搭乗時に各座席に一式置いてあるので、自分で簡単にセットできます。
機内用のパジャマも貸し出してくれますが、数に限りがあるので早い物勝ちです。
そのほか、アメニティキットも用意されています。
これ、高級感があってなかなか嬉しいです。
「ニールズヤードレメディーズ」のアメニティセットです。中身は以下の通り。
・ビーラブリーハンドクリーム 10ml
・ホワイトティフェイシャルミスト 10ml
・シアナッツ&オレンジ オーガニックリップフォーミュラ4g
上記に、歯ブラシセット、アイマスク、イヤプラグをセットして提供されます。
777の機内は結構乾燥するので、フェイシャルミストをかけてマスクをして就寝しました。いい香りで癒やされます。
このほか、靴べら付きのスリッパ(持ち帰りOK)やカーディガン、足ふみローラーなどの貸し出しなど、かゆいところにも手が届くANAのおもてなしを堪能することができます^^
就寝時の座席
フルフラットにして横になると、こんな感じです。
分かりにくいですが、寝っ転がりながら撮っています。なお、片方のひじ掛けは上に押し上げ、もう片方のひじ掛けを下に押し下げることによって、両ひじ掛け分のスペースもフラットにすることができます。
また、リクライニングのボタンの横にある「DO NOT DISTURB」ボタンを押すと、「寝てるから起こさないで!」という合図をCAさんに発することができます。ボタンを押すと、シートの上部にあるランプが光ることで、通路を歩くCAさんに認識されます。
消灯後はテーブルのブルーラインがすごくきれいです。
寝るのに明るくて邪魔!という人はボタンで消すこともできます。
消灯前にペットボトルの水を1人1本配ってくれるので、テーブルのペット置き場に置いておき、しばし休みます。
ビジネスクラスは軽食も充実
ビジネスクラスの魅力はシートと機内食にありますが、さらに機内食と機内食の間の好きな時に注文できる軽食が多く用意されています。
エコノミークラスの場合、寝ている時にごそごそとCAさんが食べ物を配る音や気配で目を覚まし、胃袋が休んでいる変なタイミングでアイスやパンなどをとりあえず食べる、という経験をした方もいるのではないでしょうか。ここしょー、何度も経験してます、はい。貧乏性なので、とりあえずもらっとかないと、食べないと、という発想です。笑
しかし、ビジネスクラスの場合はまるで違います。自分が食べたいものを、食べたい時に注文できます。そしてメニューも豊富です。このときのラインナップは以下の通り(時期により変わります)。
<軽いお食事>
・「レストランよねむら」とANAのコラボメニュー 野菜のガレットお好み焼き風 茸のクリーム添え 柚子胡椒の香りで
・鶴橋風月 お好み焼き
・ポークカツサンドウィッチ
・三元豚ロースカツカレー
<スープ>
・ANAオリジナルスープ
・茅乃舎 野菜だしスープ
・うかい名物 豆水とうふ
<麺類>
・一風堂ラーメン 空の上のトンコツ「そらとん」
・舞茸うどん
<リフレッシュメント>
・ガーデンサラダ 京人参のドレッシング
・チーズプレート(シャウルス、ミモレット)
・フルーツ
・Ben&Jerry’sアイスクリーム
その他、乾き物のおつまみ類
……こういうとき、貧乏性って嫌ですね。全部頼みたくなってしまいます。ビジネスクラスに乗っている今しか頼めないのですから!
けどさすがにお腹壊してしまうので、とりあえず気になっていた野菜のガレットをオーダー。15分くらいしてから出てきました。
機内が暗いので座席に付いている読書灯でライトアップです。
上に乗っている素揚げした人参やらなんやらの野菜のパリパリした食感と、山芋でふわふわに仕立てられた生地、そして歯触りのいいキノコが優しめのソースに絡まり、絶妙なバランス感覚で口の中でまとまりました。すごい、これ。地上でも食べたい!
小麦粉が少なめの生地であっさりと完食。皿を下げてもらうときに、念願だった「そらとん」をオーダーしてみました。
これこれ!先輩ブロガーさんたちのブログに頻出する、そらとん!!一風堂なんですけど、空の上での注文だとなんだか特別感があります。注文から5分くらいで出て来ました。
届くと同時にマー油の香ばしい匂いがふわっとしました。とんこつならではの硬めの細麺にインスタント感はありません。CAさんによると、そらとんは結構人気で、売り切れることもあるそうです。香ばしい匂いと「ズズッ」というおいしそうな音につられて頼む人が多いのでしょうか。
さらにラーメンを下げてもらう時に「よろしければ食後にアイスなどいかがですか?」と勧めてもらい、じゃあ、と頼みました。
Ben&Jerry’sのアイスです。日本でもたまーにセブンなどで見かけます。フェアトレードなのでそこそこいいお値段するんですよね。けどうまい。バニラかチョコから選べたので、バニラです。コーヒーももらいました。
満腹なので、食休みをしながらウトウトと徐々に眠気がやってきて、就寝です。
機内食2食目は和食をオーダー
起きたらすっかりNYが近づいていました。5時間くらい寝ましたが、体が全く痛くありません。エコノミークラスの時のように、首につけるエアー枕をふくらませる必要もなければ隣の他人に気を使うこともないので、すっかり快眠できたようです。
実は2回目の機内食は好きな時に出してもらえるのですが、着陸の約2時間前で食事のサービスが終了します。いわゆる「ラストオーダー」ですね。大体寝てるか満腹かなので、機内食2食目はこの着陸2時間前で機内の照明が付いた頃に一斉に配られます。
日本時間では夜の9時頃。CAさんがおしぼりを配りながら「着陸の2時間前になりました。お食事のラストオーダーをうかがいに参りました」と声をかけてくれました。軽食からも選べるとのことでしたので、2食目は和食にし、追加で胃に優しそうな豆腐とガーデンサラダもオーダーしました。
1食目と同じく、テーブルクロスを敷いて準備をしてくれます。
まずは豆腐とサラダ。豆腐のイメージが全く違って目が点です。笑
「うかい名物 豆水とうふ」というらしく、温かい豆乳のスープのような感じにお出汁がしっかり利いていて美味でした。ほっこり。サラダは冷えていてみずみずしく、京人参のドレッシングの酸味と相まってさっぱりさせます。
そこに和食登場です。
小鉢は「大根と蓮根の金平」、主菜は「鰤煮付け、俵御飯」で、味噌汁と香の物が付きます。ちょうどいい量ですね。俵御飯は温かくてうれしかったです。
ちなみに母は洋食を頼んだそうで、こんな感じでした。
「オムレツ 和歌山うめどりと山椒のウインナー ハーブ風味のクリームソース」にブレッドとフルーツがつきます。うーん、こっちもいいですね。
降機
機内食2食目で和食を食べ納め、着陸態勢に入ります。
綺麗な色の空です。NYは朝ですね。
快適なビジネスクラスの旅はあっという間に終わり、現地時間午前9時、定刻通りJFK空港に到着しました!朝に飛行機に乗って、着いたらまだ朝。何度NYに来てもやはり不思議な感じがします。
ビジネスクラスは優先降機できるので、機内の通路でいくら待っても前に進まないということはありません。スムーズに降りることができる=入国審査の長い列に並ぶ必要もありません(他の便の到着と被ってしまった場合はさにあらず)。
JFKには自分でパスポートを読み取らせて入国審査を行えるKIOSK端末があるので、それを使って早々と入国しました。さらにビジネスクラスの場合、SFCホルダーも恩恵を受けられる優先手荷物タグのおかげで、ターンテーブルにもファーストクラスに次いですぐに荷物が出てきました。
着陸後30分足らずでJFK空港到着ロビーまで出てくることができ、マンハッタン行きのバスにも待ち時間わずかで乗れました。
到着時の体の疲れ具合もエコノミー搭乗時とは全く異なり、とても快調でした。やはりフラットにして眠れるというのは大きいみたいです。
さらに、帰りのフライトもビジネスクラスなので期待してしまいます。NY旅行って、行きはまだいいんですが、日本に帰らなきゃいけないという時に10時間以上のエコノミークラスが待っていて気が滅入ってしまうところがあったのです。それが、ビジネスクラスに乗れるだけで、「お楽しみが最後にも残っている」という気持ちになり、旅行も普段より楽しめました。長距離路線はやっぱりビジネスクラスがいいですね^^
ファーストクラスも乗りました
ちなみに、2018年8月には、念願だったANAファーストクラスでまたしてもNY旅行に行ってきました。通常だと母の分を含めて往復450万円以上するところを、マイルのおかげで2人分の座席を取ることができました。そのときの体験談はこちらでまとめています。
ANAファーストクラスで親孝行!NH10便搭乗記=機内食と座席(成田→JFK)
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