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パスポートのオンライン更新手続き方法【2023年3月27日開始!】

行政手続きのオンライン化の一環で、2023年3月27日からパスポートのオンライン更新手続きが可能となりました! 早速手続きをしてみましたので、制度の概要と合わせてまとめてみます!(※4月6日「受け取りの流れ」「オンライン申請は5分で受け取り完了」を追記しました)

窓口に行く回数が2回から1回へ!

今回、パスポートに関する手続きで全国的にオンライン化されたのは、パスポートの更新手続き(切替申請)です。マイナンバーカードと、オンライン行政手続きを一元化した「マイナポータルアプリ」を使ってオンライン申請が可能となり、これにより都道府県のパスポート窓口に出向く回数が2回から1回に減るメリットがあります。

さらに、従来必要だった紙の申請書や住民票の写しを用意する必要もなく、申請準備がとても簡単になりました。

一方で、オンライン申請にはマイナンバーカードと、マイナンバーカードを読み取れる(=マイナポータルアプリに対応した)スマホが必要となります。もし持っていない場合は準備に時間と費用がかかるものですので、今後も行政手続きをオンラインで行いたい方はカードの発行や対応スマホの購入を検討しましょう。

変わらない点としては、申請してから受け取りまでにかかる期間(約1週間)、受取時に窓口に出向くこと、手数料(10年用1万6000円、5年用<12歳以上>1万1000円、5年用<12歳未満>6000円)です

オンライン申請ができるケース

パスポートの更新手続き(切替申請)以外の、初めて発行する場合(新規申請)や氏名等の変更(記載事項変更)、紛失時の新規発行(紛失届及び新規申請)の場合は、一部の府県でオンライン申請が可能ですが、対応していないケースの方が多いです。

3/27現在、オンラインでの新規申請に対応しているのは以下の13府県となります。

【3/27現在の新規申請対象府県】青森、宮城、埼玉、千葉、富山、大阪、京都、和歌山、鳥取、徳島、香川、高知、大分 (茨城、熊本、沖縄の各県の一部窓口も対象)

 

また、更新手続きの際は、以下に当てはまる時に手続きが可能となります。

更新手続きの条件

残存有効期間が1年未満となったとき
査証欄の余白が見開き3ページ以下になったとき

なお、新しいパスポートには現在の旅券に残っている有効期間が追加されないのでご注意ください。②の場合は、(1)有効期間が元の旅券と同じで安い手数料で取得できる「残存有効期間同一旅券」(2)新たな旅券(5年or10年の有効期間)――のどちらかで発行することになります。ページ数を増やす増補申請は廃止となりました。また、これまで通り紙ベースでの申請も引き続き可能です。

スマホでの更新手続きの流れ

国は2004~2006年にもパスポートのオンライン申請を導入していましたが、当時は住民基本台帳カードやカードリーダーなどが必要で、さらに戸籍謄本の郵送か窓口への持ち込みも必要という手間がかかったため、わずか2年で受付停止となった経緯があります。今回は当時と違ってスマホが普及し、マイナンバーカードを読み込めるために、かなり手続きが簡素化されたと思います。それでは、実際に更新手続きの流れを確認していきましょう。なお、手続きはPCでもできますが、マイナンバーカードの読み取りなどでスマホが必要となります。

電子申請には次のものが必要です。

電子申請に必要なもの

①マイナポータルアプリ対応スマホ
②マイナンバーカード
③有効旅券
(④顔写真データを用意しておくと便利)

まずはお手持ちのスマホにマイナポータルアプリをインストールし、アプリを開いてログインしましょう。マイナポータルアプリに対応しているスマホはこちらから確認できます。

ログインすると、トップページにパスポートの申請リンクが用意されていました。

 

切替申請ができる人の条件が書いてありますので、改めて確認しておきましょう。

なお、顔写真はスマホでその場で撮影したものを使用することもできます。ですが10年間使うものですので、証明写真のデータなどをお持ちの方はそちらを使うのがいいでしょう。

続いて、パスポートを受け取りに行く窓口を選びます。

パスポートの受け取りは、住民票が登録されている都道府県の窓口となります。東京都民は、新宿、有楽町、池袋、立川の4か所となります。

電子申請の準備は、①顔写真②自署画像③申請事前情報――の3点が必要です。

まずは顔写真。顔写真はスマホのカメラで撮影してもいいし、既に持っている画像データをアップロードする形でもOKです。ただし、顔写真には条件があります。

正面を向いている、6カ月以内の写真、フチなし、帽子なし、無背景、顔の輪郭が髪などで隠れていないこと、無加工、無反転であることが条件として挙げられています。さらに、目の周辺については別途条件があります。

髪の毛や眼鏡、つけまつげやその陰が入り込まないようにしてください。さらにカラーコンタクトレンズなども不可です。

今回は証明写真のデータを持っていたので、アップロードしました。

画像のサイズは横600×縦730pixelで、JPG形式のみ対応しています。

顔写真のアップロードが終わったら、続いては自署画像のアップロードです。

スマホのカメラで撮影したものでも、スキャンデータのアップロードなどでも大丈夫です。自署、白地背景、汚れやシミなし、青か紺色の文字であることなどが定められています。

画像のサイズは横788×縦284pixelで、JPG形式のみ対応しています。アップロードが完了すれば、あとは申請事前情報の入力です。

まずはパスポート情報。パスポートの顔写真のページをスマホのカメラで読み取ります。

読み取ると、名前や生年月日などの情報が画面に自動で入力されます。

本籍と電話番号は自分で入力しなくてはならないので、事前に確認しておきましょう。

また、メールアドレスを登録しておけば申請結果が出たときにすぐわかるので、登録しておきましょう。

あとは緊急連絡先の入力。

パスポートは5年用か10年用を選べるので、間違えないように選びましょう。

紙の申請書でもあった、刑罰等関係の確認。あてはまるかどうかを確認し、一つずつ「はい」か「いいえ」を押していきます。外国籍の有無も併せて選びます。

最後に入力した情報が間違えてないか確認し、次に進みましょう。

これで申請前準備は完了です! すべてオレンジ色の「完了」がつきました。

続いて申請手続きに進みましょう。

まずは準備段階でアップロードした顔写真、自署画像や入力したすべての事項が出てくるので、問題なければ次に進みます。

最初はパスポート情報の読み取りです。マイナポータルアプリでパスポートのICチップ部分を読み取ります。

パスポートの真ん中くらいのページにある、あの厚紙の部分ですね。ついに使う時がきた…!!

画像のような位置で読み取りを行います。金属製の机の上では正常に反応しないことがあるそうなので、注意しましょう。ちなみに、ここしょーは何度も挑戦しましたが、動かしてないのに何度やっても「読み取り中は動かさないで」とエラーが出てしまいました。なので、「何度か試してもパスポートが読み取れない方」のところを押しました。

その場合はパスポートの写真を撮影すればOKのようです。

画面の指示に従い、顔写真のあるページとその裏側を、光に透かしてきちんと「すかし」が出る状態で撮影しました。さらに背表紙の裏側の氏名などを記入できるページも撮影し、パスポート発行年月日を入力すればOKです。

さらに、ここでもう一度マイナンバーカードを読み取ります。

もう一度、今度はマイナンバーカードに格納されている顔写真の読み取りを行います。

さらに①生年の表記②マイナンバーカード有効期限③4ケタのセキュリティコードを入力します。カードの有効期限は電子証明書の期限ではなく、カードに機械で印字されているカード自体の有効期限の方です。また、セキュリティコードは暗証番号ではなく、マイナンバーカードの券面に印字されている番号です。

どこの窓口で受け取るか、登録した窓口の確認画面が出てきます。5~7開庁日後とあるので、ほぼ土日を挟んだ翌週に受け取る形になりそうです。

個人情報取り扱いの確認事項にチェックを入れます。

最後にもう一度マイナンバーカードを読み取って署名を付与します。

これで申請が完了しました。マイナンバーカードの読み取りは4~5回したことになります。

最後に申請状況が確認できますので、見てみましょう!

無事に申請が「処理中」となっているのを確認できました。

審査完了

3月27日に電子申請を行った翌日の28日、マイナポータルアプリにメッセージの通知がきました。

なんと、審査が完了したようです。早い!! 「交付予定日」以降に受け取れるようですが、示されている日付は「4月3日」。受け取りの目安は「5~7開庁日」なので、やはり月曜日のエクストリーム申請であっても金曜受け取りは厳しいのですね。申請からぴったり1週間後から受け取れることになりました。

ちなみに、記載されている受取期限までに受け取らない場合、そのパスポートは失効して受け取れなくなります。さらに失効してから5年以内に再度申請をした場合、以下の表の通り、通常より割高の手数料が取られることになりますのでご注意ください。

種類 割増手数料
10年旅券(18歳以上) 22,000円
5年間有効(12歳以上) 17,000円
5年間有効(12歳未満) 12,000円

さらに「受付票」なるものがメッセージに添付されていました。

受付票には、受取場所とQRコード(黒塗りで隠しています)、さらに手数料の表が書かれていました。今回の更新手続きでは「新規10年―通常(割増でない)」の扱いとなりますので、1万6000円がかかります。

外務省の2022年9月30日付け報道発表によると、オンラインでのクレジットカード払いも順次対応していく方針が示されています。記事執筆現在は未対応の状態なので、パスポート期限にまだ余裕があって待てる人は少し待った方がいいかもしれないですね。

3.更に、大規模災害時の旅券手数料の減免が可能となる他、電子申請の場合のクレジットカードによる手数料のオンラインでの支払いも、順次可能となります。なお、過去に旅券を申請したものの、受領せず失効した場合、同じ申請者が5年以内に再度申請をする際、手数料が通常より高くなりますので、ご注意願います。

(引用元:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000939.html

パスポートのオンライン切替申請は24時間365日可能ですので、とても便利という印象でした。なにより窓口に1回分行かなくて済むのはとても楽です。

受け取りの流れ

オンライン申請から約1週間がたった先日、東京都・有楽町のパスポートセンターに新しいパスポートの受け取りに行ってきました。なお、パスポートセンター内は写真撮影禁止のため、文字のみでご説明します。

会場の入り口には、係員が1人立っていて、「申請ですか? 受け取りですか?」と尋ねられます。「受け取りです」と伝えると「ではピンクの紙ありますか?」と聞かれました。この「ピンクの紙」とは、従来通り窓口で申請した際に発行される「旅券(パスポート)引換書」のことです。

オンライン申請の場合はこの紙がありませんので「いえ、オンライン申請です」と伝えると、「オンラインですね、ではこちらへどうぞ」と言って入口から最も手前の「18番窓口」に案内されました。

。この18番窓口は、オンライン申請専用の受け取り窓口として運用されていました。現在はまだオンライン申請者が少ないですが、今後増えていけば運用態勢は当然変わるものと思われますので、ご参考まで。

やはりオンライン申請者が少ないためか、18番窓口は非常駐で、隣の窓口で接客中だった女性職員が「18番お願いしま~す」と何度か周りに声をかけていました。別の職員が間もなく来てくれて、「QRコードよろしいですか?」と言ってスキャナーを手にしました。

そこで、マイナポータルアプリから表示できる「受付票」を画面に出し、そこにあるQRコード(真四角でマスキングしている箇所)を拡大して読み取ってもらいました。マイナポータルアプリはログイン時にマイナンバーカードの読み取りが必要なので、事前に受付票をスクリーンショットして画像保存おくのがオススメです。

読み取った後は職員の方がその場で「一般旅券発給申請書」を印刷して手渡され、「あちらの収入印紙窓口で手数料分の印紙をこの枠内に貼ってもらって、それから『受領』の窓口に出してください~」と説明がありました。

「収入印紙・東京都手数料取扱窓口」は一度センターの外に出てすぐの右側にあります(上記マップの黄色部分)。ここで先程の「一般旅券発給申請書」を渡すと、「10年用ですね~1万6000円でーす」と手慣れた感じで紙を読み取っていました。なお、ここの窓口は現金のみしか使えません。クレジットカードは使えない旨もしっかり書いてありました。いずれはパスポートのオンライン申請時にクレジットカードでオンライン精算に対応する方針ですので、ここの工程は省けるようになるでしょう。

印紙を貼ってもらった申請書と領収書を受け取り、再びセンターに戻って「受領窓口」に申請書と切り替え前のパスポートを出しました。すると番号が書かれたプラスチックの整理券をもらい、「すぐお渡しできるので近くでお待ちくださ~い」と言われました。それから1分もせずに「〇番の方ー」と呼ばれ、窓口に行くと既に職員の方がパスポートを2通持っています。すると、以下の手順で手続きが進みました。

受領手続きの流れ

①名前と生年月日の確認(口頭で言わされる)
②顔写真との突合(マスクを外すよう指示)
③ICチップ内の顔写真の確認(モニターに表示される)
④旧パスポートの無効処理(失効印とICチップの穴開け)
⑤新旧パスポートの受け取り

これで終わりです。

ちゃんと受け取れました!

オンライン申請は5分で受取完了

受け取りに行った日は平日のお昼どきで、ネットで確認できる待ち時間情報では、150人待ち、60~120分待ちの状態でした。

ネットで確認しながら向かっていた時は「とりあえず整理券だけ受け取って、昼飯にでも行こうかな~」と考えていたのですが、オンライン申請は専用の窓口があり、そもそも整理券発行のための長蛇の列に並ぶ必要が皆無だったため、手数料の支払いも含めて「5分」で受け取ることができました。大混雑の真昼間に、です。

紙だと、申請時は正しく申請書が書けているか、必要な身分証明書や規格に合った写真を持っているかなどを持っているかなどを1件1件チェックしてから整理券を発行する手間がかかりますが、オンライン申請の場合は記入内容に誤りがあるとエラーで弾かれるようシステム上なっているため、窓口で一から職員が確認する必要がないんですよね。さらに写真やサインもすべてオンラインでデータをアップロードしているので、窓口で「出直してきて」なんてこともありません。

ただ、これはあくまでも「2023年4月上旬の有楽町パスポートセンター」であることにご留意ください。自治体やオンライン申請の普及具合などの時期によって窓口の運用は異なりますので、あくまでも参考程度にとどめていただければ幸いです。

ちなみに、ここしょーもついに「2020年旅券」(2020年2月~発給開始)を手にしました。査証欄に「冨嶽三十六景」の24作品が採用され、1ページごとに見開きで異なる作品があしらわれているのはとても粋ですね。

(引用元:https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000432933.pdf

「世界最強のパスポート」とも言われる日本国旅券らしい、素敵なデザインでした。

次回更新となる2033年は、どんな時代になっているのでしょうか。今後もさらに行政手続きのオンライン化が進むことを願っています。

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東京都の下町生まれ、都内暮らし中のアラサー会社員。2017年にANAのSFC、18年にJALのJGCを取得しました。19年はANAダイヤ継続修業を43日間で達成。ドローン操縦士資格も保有し、面白いことにつなげたいと思っています。

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