国際線エコノミークラスの機内食、みなさんはお好きですか? あの、決して「まずい」わけではないけど「うまい!」と感動するほどでもない絶妙な機内食こそ、旅情を駆り立てられる欠かせないものだ、という方もいらっしゃるかもしれません。一方で、「ビジネスクラスに乗るほどのお金はないけど、機内食くらいもう少しいいものを食べてみたい」という方もいるかもしれません。ANAには、そんな方のニーズを満たす「有料機内食」サービスが2019年3月に始まりました。今回、利用してみたので、写真と一緒にレビューしていきたいと思います。
ANA有料機内食サービスとは
日本を出発するANA国際線でエコノミークラスおよびプレミアムエコノミークラスを利用する方が、1食2500円で機内食をグレードアップすることができるサービスです。
特典航空券での搭乗でも2500円を払えばもちろん利用できますが、深夜便など軽食やドリンクのみの提供便では利用できません。
対象のお客様
ANAが運航する日本発のプレミアムエコノミー(ホノルル線を除く)・エコノミークラスご利用のお客様
対象航空券
航空券番号が205から始まる航空券
対象クラス(予約クラス)
G/E/N/R(ホノルル線を除く)Y/B/M/U/H/Q/V/W/S/L/K/X
*深夜便等、離陸後に軽食やドリンクのみを提供する便ではご利用いただけません。(引用元:https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/international/optional_svc/paidexclusivedining/)
日本発のみが対象で、海外発日本行きの路線では利用できません。また、料金は大人でも子供でも同一額です。
申し込みはANAウェブサイトからフライトの予約と合わせて行うことができ、出発時刻24時間前まで申し込めます。申し込み画面に遷移するボタンが表示されない場合は対象外の便ということになります。
出発空港により異なるメニュー
気になるメニューですが、和食と洋食が用意されています。羽田/成田、中部、関西の3拠点ごとにメニューが異なります。
こちらは2019年12月~2020年2月のメニューです。「アペタイザー」「メインディッシュ」「デザート」で構成され、メインは和食と洋食から選ぶことができます。成田・羽田発路線では、デザートに「ピエール・エルメ・パリ」とのコラボレーションメニューが用意されています。
通常の機内食と比べてみましょう。こちらは、12月の通常の機内食メニューです。
前半はイワシのつみれカレー、後半はオムライス。日系の機内食は見た目もキレイでおいしそうですよね。メイン以外は、ポテトサラダや葉物野菜のサラダ、チョコパイやおかきなど謎の組み合わせも機内食ならではですね。米、パン、ヌードルなんて炭水化物の組み合わせもよく見ますね。
一方、こちらが同時期の有料機内食の例です。
先ほどご紹介したメニューのうち、羽田/成田路線のものです。左は和食のすき焼き、右は洋食のマダイのポワレです。
皿がプラスチックではなくなり、お盆も大きくなりました。アペタイザーはビジネスクラスと遜色なく、サーモンやエビなどのフレッシュな素材が使われています。ピエールエルメのデザートも見た目がいいですね。
これが、2500円の差です。これに2500円の価値があるかどうかは人それぞれでしょう。
申し込み方法
次に、申し込み方法を見ていきます。
まずはANAのウェブサイトから予約確認画面に飛び、「サービス」タブの中にある「機内食」をクリックします。
機内食を通常のものから変更するページが出てきます。「申し込む/変更」ボタンを押して変更することができます。
これまでも宗教事情やアレルギーなどに対応した「特別機内食」を選ぶことができましたが、2019年3月のサービス開始時から同じ画面で「有料機内食」も選ぶことができるようになりました。和食か洋食の好きな方を選択でき、メニューを確認するリンクも用意されています。
選択すると、決済ページに移ります。2500円の支払いは、クレジットカードもしくはPayPalで払うことができます。ただし、中国・韓国・ベトナム・インドネシア・インド・マレーシアサイトはPayPalは対象外です。ANAスカイコインやマイルを使用することはできません。
決済が完了すれば、申し込みできたことになります。あとは当日搭乗するだけ。
今回は羽田から韓国に行った時に利用してみましたので、写真と一緒にレビューしていきます。
実際に食べてみた
搭乗すると、CAさんが席までいつもの挨拶に来てくれ、その時に有料機内食を頼んでいることを確認されました。
離陸後30分くらいで早速運ばれてきました。
洋食メニュー「マダイのポワレ」にしました。
手前から時計回りに、パン、メイン、アペタイザー、デザート(ピエールエルメ監修・デザートプレジールシュクレ)、クラッカー、チーズ、バターです。
アペタイザーは左から、こんにゃく柚子味噌掛け、蟹のサラダとスモークサーモントラウト、黒豆チーズパイ、鶏レーズン松風、エビ。冷製のプレートで、味は普通においしいです。ビジネスクラスなどで提供される機内食と同じところで作っているのでしょうから、どこか既視感もありました。
こちらがメイン。マダイのポワレ セップ茸のリゾット添えです。マダイはふっくらしていて大きく切られ、中までホクホクでした。そしてなによりも下に隠れているリゾットがめちゃくちゃうまかったです。お皿も熱々で、おいしくいただきました。
クラッカー、Kiriのチーズ、バターが添えられています。
国際線ビジネスクラスと同じく、食器はすべてプラスチックではなくなっています。テーブルクロスは敷かれませんが、シルバーを包んでいるこのクロスを自分でテーブルに敷いたり胸に掛けたりすることもできます。
ちなみにこちらは同行していた家族の機内食、通常のものです。
どうでしょう。普通においしそうですよね笑
少しもらいましたが、普通においしかったです。笑
正直、2500円の価値があるかどうかについては、「食事自体には2500円ほどの価値はないが、経験コストとしての価値はある」というのがここしょーの見解です。
そもそも、エコノミークラスは同じブロックに他人が座る可能性もありますし、人口密度の高い空間です。そんな中で、目立つ有料機内食を配膳されて食べるというのは気を使ってしまう部分があります。今回は横並び3席を家族で確保していたので比較的気を使わずに食べることができましたが、1人旅だったらと考えると、とてもじゃないけどここしょーは頼めません。プレエコならありかもしれません。
あと、2500円出してご飯を食べるなら、飛行機から降りておいしいものを食べたい、というのが正直なところです。
それでも、ANAの新しいサービスですから、一度は体験してみたいとは常々思っていました。ブログのネタにもなりますしね。笑
「機内食を家族で交換して食べる」という機内での新鮮な経験もできたので、1回はやってみてよかったかな、とも思います。
「機内で少しでもおいしいものを食べたい!」という方から、「新しい経験をしてみたい」という方まで、国際線のエコノミークラスやプレエコに乗る機会がある方は一考に値するかもしれません!^^
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