旅行の楽しみの一つに、旅先でのグルメがあります。観光地を回って食べ歩きもいいのですが、宿で好きなものを好きなだけ堪能できるビュッフェも根強い人気があります。今回は、そんな宿ビュッフェの中でも「随一のクオリティだ」とここしょーが感じた、福井県あわら市の「グランディア芳泉」のビュッフェをご紹介します。ファミリー層も多いので、お子さん連れのご家族にもかなりオススメですよ。
都心からもアクセス良好
今回ご紹介する宿、グランディア芳泉がある福井県あわら市は、石川県との県境にほど近く、小松空港から車で約40分の距離にあります。また、北陸新幹線の延伸により昨年3月に新幹線「芦原温泉駅」が開業したため、空からも陸からもアクセスが良好な点が魅力の一つです。
名古屋や大阪からも、北陸新幹線「敦賀駅」まで出てしまえば新幹線で約30分で芦原温泉駅まで行けます。また、芦原温泉駅からは旅館の送迎バスも出ているため、車がなくても問題ありません。
比較的マイルでの特典航空券の取りやすい羽田―小松便で金沢観光に飽きてきた、という方にもおすすめです。
様々なタイプの部屋があり、家族利用もオススメ
ビュッフェの魅力の前に、お部屋もかなり魅力的ですので簡単にご紹介します。
正面から見ると普通のホテルの外観ですが……
中央に建っているのがグランディア芳泉です。周りに高い建物がないので、見晴らしがとてもよく、喧噪とはかけ離れた落ち着ける環境です。
最も高価ですが温泉天然風呂付のスイート「別邸 個止吹気亭」から、廉価な一般客室のある「煌粋殿」まで、大きく6カテゴリに分かれています。ここしょーはこれまでに2回宿泊していますが、全室半露天風呂付の「さくら亭SUITE」と、庭園温泉露天風呂付客室「離れ ゆとろぎ亭」に宿泊しました。
一般客室
最も廉価な一般客室でも、15~16畳の広々とした客室となっています。
景色もよく、もちろん温泉の大浴場もありますので、「ビュッフェを楽しむ」というところに全振りするなら一般客室でも満足度は高いでしょう。
和室+ツインベッドタイプもあるので、足の悪い高齢者の方と一緒でも安心です。
全室半露天風呂付の「さくら亭SUITE」
ここしょーが初めて宿泊したのが、さくら亭SUITEでした。露天風呂はありませんが、半露天がある部屋です。
フロアで完全に他と区別された特別感がそそります。「さくら亭SUITE」。
部屋は広々とした畳スペースのリビング。また、室内は和紙や天然木のカウンターなど落ち着いた趣がプライベートな雰囲気を醸し出します。日本建築の佇まいが感じられる木のぬくもりと柔らかな灯りで、落ち着いた上質の寛ぎを堪能させてくれます。
小上がりになっている寝室部分は間接照明で柔らかな雰囲気に。
洗面台も繋がっています。上部を引くと大きな鏡が出てくるおしゃれな仕様です。シンプルで無駄のない洗練さを感じます。
こちらが半露天のお風呂場。温泉ではないのですが、サッシを開ければ外気を取り込め、ずっと入っていられそうです。
お手洗いも広々。木のカウンターや壁が温かみを感じさせてくれますね。
部屋の眺望は抜群。高い建物が周りにないため、都会にはない田園風景を楽しめます。
全体はこのような感じでした。
さくら亭SUITEのフロアは静かで落ち着いていました。
庭園温泉露天風呂付客室「離れ ゆとろぎ亭」
2回目の宿泊では、さくらSUITEの1段階上のカテゴリ、離れ ゆとろぎ亭に宿泊しました。「離れ」というくらいなので館内を少し移動するのですが、その分高級感を感じるエリアです。
離れの入口には下足室があり、そこで靴を脱いで部屋番号が書かれた靴入れの場所にしまいます。廊下はすべて畳です。
浴衣室もあり、好きな浴衣や作務衣を選ぶことができます。
廊下に新聞や雑誌もおいてあります。
今回宿泊したのは、152号室「清流」。
庭園露天風呂が奥に見えます。フロアは1階なので、眺望を楽しむよりも客室で露天風呂を楽しみたい人向けです。
ふかふかのツインベッド。
テレビは少し昔を思い出すデザイン。
ソファもありリビングスペースとして機能しています。
部屋にある水や冷蔵庫の中の飲み物は無料でいただけます。
そしてこちらが庭園温泉露天風呂。
大人2人でも入れるサイズ。テラスもあり、専用の庭園を眺めながらゆっくりと時間を過ごすことができます。
夜はこのように照明がより映える、いい感じになりました。ナイトプールみたいですが、温泉です。笑
全室ラウンジ利用可能がうれしい
あわら温泉全体の特徴でもありますが、各旅館ともラウンジにも力を入れています。競争がうまく働いているのでしょう。グランディア芳泉でも、どのクラスの部屋に泊まっても全室ラウンジ利用可能です。
ラウンジ自体は部屋ではなく、ロビーのような形に近いのですが、その分席も多いので安心。
時間は15時~18時、19時~21時半、翌朝8時~11時となっています。ウェルカムドリンクから生ビールもいけちゃいます。夜はハイボールや梅酒も飲めます。
紅茶や緑茶がありましした。
コーヒーはアイスとホットに対応。製氷機も完備。
夜に飲める梅酒はウェルカムドリンクの時間帯にも飾ってありました。
米粉のクッキーもありました。2回目の時は見かけなかったので、常設かは不明です。
金ごまアーモンドチョコ。これもおいしかったです。
これぞラウンジ、的なおつまみ。
アップル、グレープ、ザクロ(美酢)のジュースがありました。
粒あんと羽二重餅のようなお餅を皮で挟んだ旅館によくありそうなオリジナルの和菓子。こちらも取り放題ですが、夜のビュッフェがあるので食べすぎ注意です。
ビールは自分でサーバーでポチっとする方式。昼から飲めてしまうのもいいですが、こちらもビュッフェがあるので要注意です。
さらに、15時~18時には温泉卵手作り体験コーナーまであります。お子さんは絶対喜びますよね。
卵をみかんネットに入れて名前などをマジックで書き、温泉に入れて15分ほど待つだけ。「温泉卵なんていつでも食べられるからビュッフェもあるしパスしよう」と考えたあなた!!これはやるべきです。なぜなら、グランディアオリジナルの「燻製しょうゆ」で出来立ての温泉卵をいただくことができるから。これ、本当に最高です。どのみち1人1個までなので、ぜひトライしてみてください。なお、ラウンジ利用のオススメ時間帯は15時。少し前にチェックインしてしまい、15時から利用すると、ガラガラでとても快適に過ごせます。17時以降は家族連れなどでかなりにぎわうので、時間は気を付けましょう。
足湯や記念撮影スポットがある庭園に出ることもできます。福井といえば恐竜、ということで、恐竜がたくさんいます。笑
夜のビュッフェは海鮮とうなぎを堪能!
さて、お待たせいたしました。それでは、今回の記事のメインとなるビュッフェを紹介していきましょう。まずは、夕食です。なお、一定クラス以上の部屋ですと個室の創作懐石も選べますが、私は次泊まるときも間違いなくビュッフェを選ぶでしょう。
ビュッフェ会場に入ってまず目に入るのは、入口付近にあるオレンジとグレープフルーツの生絞りジュース。それぞれ1人1つずついただけます。
まさにオレンジ、グレープフルーツをそのまま食べているかのようで、あっという間に完飲です。
コールドメニュー
まずは冷たい料理から見ていきましょう。
続いて福井県産ブランド米「いちほまれ」のディスプレーの奥に寿司が見えてきました。
こちらはサバの棒寿司。
職人さんが1つずつ寿司を握ってくれている手前には海鮮も。
こちらはホタテの酒蒸し。
福井県産の甘えび。たっぷり子持ちで鮮度抜群。地元産の魚介を味わえるのはうれしいですね。とろっとろで実も大きく、甘味がとてもありました!
こちらはカツオのたたき。ポン酢ジュレをかけていただきます。清涼感のあるさっぱりとした味わいで美味でした。
脂がのったブリ、カンパチ、ヒラマサが都度都度補充されていきます。こちらもとろっとろ。
そして圧巻のお寿司コーナー。赤酢のシャリに大ぶりのネタが惜しげもなく乗っています。
この日のラインナップ。サーモンも地元産ブランド「福井サーモン」なのが嬉しいポイント。
味は写真を見て想像してください。笑 最高です。
海鮮巻きも具沢山。世の中の太巻きが全部これならいいのに…笑
さらに、寿司を取っていると必ず声をかけられます。「1人1カン限定で、大トロもどうぞ」と。これ、みんな寿司を取るたびに毎回配ってくれるので、1人何カンでも実質食べられちゃいます。笑
脂がすごいので、2カン目以降はこちらから断ることになりました。笑
めちゃくちゃブレちゃっていますが、こちらが本マグロのネタの厚さ。完全にシャリをはみ出してしまっています。
海鮮巻きには様々な魚介にシソの香味がいい仕事をして、シャリの量とのバランスが最適でした。
醤油は卓上に2種類あります。どちらも旅館オリジナルのもので、片方は燻製醤油でした。使い分けて食しましょう。
2025年1月に2度目の宿泊をしたときは、本マグロに金粉が施されていました。正月期間中だったからかもしれません。
仕様はほぼ変わっていませんでした。相変わらず絵力がすごいですね。。
チーズの盛り合わせ。普段はあまり見向きもしませんが、気合入っているなーと感じました。
パテドカンパーニュ。
チキンオレンジマリネ。盛付もおしゃれですよね。
栗ごま豆腐ウニ添え。こちらは秋なので栗だったかもしれません。
イクラとエビのアンチョビ和え。エビがプリップリで、アンチョビソースが全く喧嘩せずに調和を保っていました。オリーブのアクセントが最高。
若狭牛の冷製ローストビーフ。ハロウィン期間だからか、キュウリががいこつ形になっているところも細かいですよね。もちろんローストビーフはパサパサしておらず、冷製でも肉のうまみを感じました。
イカとキノコのマリネ。
スモークサーモンだってただ切り身を並べるだけではなく、1つ1つ丁寧に盛り付けていました。
これなんだっけな……すみません、メニュー名を撮り忘れていました。。ムースのようでした。
半熟煮卵のキャビア添え。これはかなりおいしかったです。半熟加減が絶妙でした。
鶏肉と中華クラゲのバンバンジー風。あっさりさっぱり、箸休めにぴったり。
この生ハムメロンも最高でしたね……。塩味とメロンの甘味がベストマッチ。
カプレーゼフォアグラ添え。ここしょーはフォアグラが苦手なので手を出しませんでしたが、好きな方はぜひ!
こちらはイトヨリのフレンチマスタードマリネ。
バーニャカウダーも面白いですね。上段はスティック状になっていて、既にソースが入っているタイプ。下段は土の中から野菜を掘る疑似体験ができるスタイルです。スコップ風なスプーン?がかわいらしいですね。
野菜もみずみずしくて鮮度抜群でした。
地元名産の越前おろしそばが食べられるのも嬉しいポイント。
海の宝石パスタ。冷製メニューはここまで充実していました。小鉢系も多いのが嬉しいポイントですよね。
ホットメニュー
続いてホットメニューです。
鯛の香草焼き。丸々1尾です。
海鮮のアヒージョ。海鮮好きにはたまらない具の充実感ですね。
特選牛のステーキは、ライブスタイル。時折フランベの炎が盛大に上がります。1人前ずつ小皿に切り分けて提供してくれます。
脂がほどよく柔らかみもありましたが、思ったよりもあっさりと食べられました。
焼いたエビも。
左は銀鱈西京焼き、右は福井サーモン柚庵焼。いずれも数量限定ですので、なくなり次第終了です。
ホタテは酒蒸しだけでなく、バター焼きもありました。
みんな大好き、エビマヨ。
揚げ物も。イカのから揚げと若狭牛のコロッケ。コロッケなんて普通なら取らないタイプですが、試しに取ってみたら大正解。とろっとろのじゃがいもに、確かにある牛肉の旨味。売り物レベルでしたね。。
天ぷらもライブスタイルで揚げたてを提供してくれます。エビと野菜類。
こんな感じで焼き物類もライブスタイルです。観ても美味しい。
カモのバロティーヌ バルサミコソース。合鴨じゃないのです。バルサミコの酸味がカモの旨味を引き立ててくれました。
スペアリブ。脂がたっぷりと乗っています。ビールに合いそうですね。
ビーフシチューやソーセージも本格的です。
若狭牛のチャーハン。これも肉の旨味と味付けが抜群でした。
薬膳豚角煮は、しっかり八角が漂う本格派。好き嫌いが分かれそうだと感じました。
ブランド米は「こしひかり」と「いちほまれ」を食べ比べることができます。隣には特製カレーもありました。
ごはんのお供も充実しています。
お茶づけにもできちゃいます。
そしてやっぱり圧巻なのが、うなぎです。食べ放題です、これ。そのまま食べてもいいし、ひつまぶしにしてしまってもいいです。
やや弾力があって中国産かな?と思いました(国産表記はなし)が、うなぎが食べられれば個人的にはOKです。山椒をかけていただきました。
スイーツメニュー
続いて、デザート系です。
メロンやナシ、マスカット、キウイ、ドラゴンフルーツとわらび餅がありました。
1月の時はナシがなくなった代わりに、紫色のお餅にココナッツがまぶされた「ノーミーチ」に差し変わっていました。
ケーキやカヌレなどが飾られたピラミッドタワーは圧巻です。
最下段は醤油プリン。面白いですね。
カヌレやプチシューも。ハロウィンの時季に合わせたケーキピックもかわいいですね。
NYカップケーキもハロウィン仕様。
白桃のタルトは小鉢になっていました。
マカロンタワーも強烈に目を引きます。
スイーツコーナーもかなり充実している印象です。
モンブランタルト。マロンが4分の1サイズで乗っています。
ハロウィン仕様のケーキも。
紫芋のチーズブリュレ。
パンナコッタ ベリーソース。
ちなみに、1月に行ったときは新年仕様になっていました。
季節感が感じられて、何度も行きたくなってしまいます。
同じメニューもあれば、少し変わっているものもありました。
アイスは左から、バニラ、四種のベリー、メロン。奥はアイスキャンディー。
キッズコーナー
利用客は家族連れが目立ち、子どもの利用も結構多かったです。キッズコーナーもあったので、子どもも楽しめそうです。
たこ焼き!キッズコーナーですが、大人も思わず取ってしまいそうなビジュアル。
エビフライも立派です。
から揚げや、恐竜の形をしたナゲットも。
一口ハンバーグやグリーンカレー。
ナンもありました。そのほか、カルボナーラやフライドポテトもありました。
フリードリンク、アルコールも飲み放題!
お酒好きには嬉しい、アルコールを含む飲み放題メニューをご紹介します。
ラウンジにもあった梅酒や、純米酒の鬼作左。地酒「女将」は辛口の純米吟醸生貯蔵酒で、グレープフルーツのような香りが特徴。
ワインも赤、白とも用意されていました。
ブラックニッカや焼酎もありました。
ブレてしまいましたが、酎ハイも自分で好きなように作ることができます。
このほか、お茶類や紅茶などのソフトドリンクもありました。
大満足の夕食でした!!!!
朝食も負けじと充実
湯あみをひたすら楽しんで迎えた翌朝も充実のビュッフェです。朝は写真だけで、一気に行きましょう!!!!!
いかがでしたか?この充実ぶり。和洋それぞれ、さらに郷土料理まで楽しめるので、1泊2食付きで福井の魅力を堪能できる宿となっております。
価格帯
それでは、1泊2食付きでおいくらなのか、最後にご紹介します。
もちろん閑散期や繁忙期など、時期によって前後しますが、土曜日泊、日曜日発で見ていきます。
最も安価に泊まれる一般和室の場合、1人30,800円~となります。ん~、やっぱり結構お高い印象。それでもこのビュッフェが夕朝食でついて、温泉にも入れると考えれば、特別な日の宿泊にはアリかと思います!
ちなみに、平日泊の場合は1人25,300円~となります。平日に休める方はねらい目ですね。
半露天風呂付客室の「さくら亭SUITE」や、庭園温泉露天風呂付客室「離れ ゆとろぎ亭」の場合はいずれも1人44,400円~となります。
特別な日に、ぜひ最高レベルのビュッフェを堪能してみてください♪
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