アメックスプラチナ・カードには、多くの保険が無料で付帯されています。アメプラ保険シリーズ第4弾。カード情報を打ち込むだけで気軽に何でも買えてしまうネットショッピングの落とし穴、カードの不正使用から身を守ってくれる「オンライン・プロテクション」について、実際にここしょーが遭った被害経験と一緒にお伝えしていきます。
普段は気にしませんが、「もしも」の時にはこの補償で本当に救われた気持ちになりました。不正使用はいつ自分のカードでされるかわかりませんので、必読です!!。不正使用に泣き寝入りせず、しっかり自衛して不当な支払いをしないようにしましょう!
(あまり自分の記事に対して「必読」というおこがましい言葉は使いたくなく避けてきたここしょーですが、今回だけは使わせていただきます)
付帯保険シリーズの記事では、特に内容に正確性を期すためできる限りサービス事業者に直接確認を取った上で記事掲載していますが、保険金の支払いについては個別の事案ごとに引受保険会社の判断によりますので、必ずしも支払いを受けられるという訳ではありません。個別案件に関するお問い合わせは必ず申請窓口に直接ご連絡ください。本記事の情報などに基づいて被ったとされるいかなる損失、損害についても、当サイトでは一切の責任を負いかねますのでご了承ください
オンライン・プロテクションとは
「オンライン・プロテクション」は、アメックスのプラチナ・カードだけでなく、ゴールドやグリーンにも無料付帯された保険のうちの一つです。インターネット上で第三者によりカードが不正使用された場合、その支払い責任が免除されるというもの。「使ってないんだから払わなくていいのは当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、その決済が本当に第三者によるものなのか、対面ではなくカード情報を打ち込むだけのインターネット上では判断が難しいケースがあります。そのため「カード情報を打ち込まなくてはいけないネットショッピングは怖いからあまり利用したくない」という人もいますが、そうした心配・不安を取り除いてオンラインでのショッピングもぜひ楽しんでください、というのがアメックスのメッセージです。
オンライン・ショッピングで「カード番号を入力するのは少し不安」という方も、アメリカン・エキスプレスのカードなら心配はご無用です。万一、第三者によるインターネット上での不正使用と判明したカード取引については、原則としてご利用金額を負担いただくことはありません。安心してオンライン・ショッピングをお楽しみいただけます。
(引用元:https://www.americanexpress.com/jp/benefits/the-platinum-card/online-protection-insurance.html)
会員規約第6条を熟読しよう
なお、オンライン・プロテクションの公式紹介ページには、「補償はアメリカン・エキスプレスのカード会員規約第7条が適用されます。」との表記があります。そこで、最新の会員規則を確認してみましょう。
第 7 条(届出事項の変更)
1. 会員は、その住所、氏名、Eメールアドレス、勤務先、職業、カード利用代金等の指定支払口座または支払方法等当社に届け出た事項に変更があった場合には、直ちに当社に届け出ていただきます。
2. 前項の届出がなかった場合においては、このために当社からの送付物その他の通知の到着が遅れ、またはこれらが到達しなくても、当社は、会員宛てに通常到達すべきときに届いているものとみなします。ただし、前項の届出を怠ったことにつき、会員にやむを得ない事情がある場合はこの限りではないものとします。(「プラチナ・カード 会員規約」より、以下引用同)
あれ?あまり関係なさそうですね。ということで前後を見てみたら、第6条がそれっぽい内容でした。おそらく、加筆修正されて条項がずれたのでしょう。
第6条を一項ずつ見ていきましょう。
第 6 条(カードの紛失・盗難、不正使用)
1. カードの紛失、盗難、不正使用があった場合、もしくは発行時・更新時等これを通常受け取るべき時に届かないことに気づいた場合には、会員は、直ちに最寄りの当社の営業所(海外においてはアメリカン・エキスプレスの営業所)にその旨を届け出るものとします。この場合には、会員は、最寄りの警察署に紛失届・被害届等を提出した上、その警察署より届出の受理を証明する文書または受理番号を入手して当社に提出するものとします。この他、会員は、不正使用者の発見および損害の防止軽減に必要な努力をし、当社または当社の契約する保険会社の指示に従って必要な手続を行い、その調査に協力するものとします。
簡単に言うと「不正使用に気付いたときにはすぐアメックスに連絡してください」ということです。アメックスの不正使用探知システムにひっかかってアラートが出ると、アメックスから登録した電話番号に確認の電話が入るようになっています。ですが、すべての不正使用が探知できるわけではありません。実際ここしょーも探知されずに不正使用分がしれっと請求明細に上がってきました。そのため、日頃から請求明細の項目をすべてチェックする習慣をつけ、身に覚えのない請求があったときにはすぐにアメックスに連絡する必要があります。また、その際にはアメックスの調査が入りますので、連絡が来たらしっかり受け答えして調査に協力しましょう。
(引用元:https://www.americanexpress.com/japan/contents/benefits/safesecure/fraudprotection.shtml)
第6条の2項、3項に続きます。
2. 基本カード会員は、承諾したと否とにかかわらず会員本人以外の者によるカードの利用またはカード情報の使用(本条において「不正使用」といいます。)から生じたカード利用代金等をすべて支払うものとします。
3. 前項の規定にかかわらず、カードの紛失、盗難などについて本条第1項の届出がなされた場合においては、その届出を当社が受け取った日から遡って60日目以降に生じたカードの不正使用については、基本カード会員は、支払責任を負わないものとします。ただし、次の場合はこの限りでないものとします。
(1)会員の故意または重大な過失に起因する場合。
(2)会員の家族、同居人もしくは留守番その他会員の委託を受けて身の回りの世話をする者がカードを紛失し、これを不正使用もしくは窃取した場合、またはこれらの者がカードの紛失、不正使用もしくは盗難に関与した場合。
(3)会員が第2条第2項に違反して他人にカードを利用させ、または、他人にカード情報を使用させた場合。
(4)その他会員による本規約に違反する行為に起因して不正使用が生じた場合。
(5)会員が当社または保険会社の行う被害状況調査等に協力しない場合、もしくは当社または保険会社が必要と判断する書類を提出しない場合。
(6)カード利用に際し、会員の暗証番号が使用された場合。
2項では原則「不正使用」は「基本カード会員」がすべて支払うもの、と規定し、3項では「届出がなされた場合」に届け出日より60日前であれば支払い責任を負わないとしています。
ポイントは、不正使用があったとしても、その決済日より60日(約2か月)を過ぎてからアメックスに連絡しても時すでに遅し、ということです。
カードを誰かに預けていたり、調査の電話に全然出なかったり、メールやSMSでの本人認証システム”American Express SafeKey”などを経て決済が完了していた場合などは補償の対象となりません。
実際に不正使用の被害に遭った
ここしょーが不正使用に気付いたのは、1年以上前の話です。ここしょーはアメックスのスマホアプリをメインに利用していて、主にアプリで毎月の請求額や明細をチェックしています。
ある月に締め日を迎えたとき、請求額が想定よりも高いことに気付きました。「今月こんなに使ったっけなぁ?」と思いながら明細を確認してみると、
なんと、宿泊した覚えの全くないとあるホテルから約8万円近い請求が上がっていたのです。
初めてのことで何がなんだかわからず、「びっくりした」というのが最初の印象でした。そのまますぐにデスクに電話しました。
というようなやりとりがありました。
突然調査結果が郵送されるも非情な通知
連絡した日のうちにその月の明細から問題の項目は外れ、確かに請求保留になったことが確認できました。
そして2週間後、アメックスからいつもと違う1通の真っ白な封筒が届きました。
中を確認してみると、ホテル側の請求書のコピーと一緒に、次のような内容が書かれていました。
「当該ホテルに確認したところ、カード名義人である(ここしょー)様のお名前で予約してあることが確認できました。当該ホテルのキャンセル規定によりノーショウ(宿泊予約したもののキャンセルなく当日訪れなかった)として請求されました。保留していた請求分については、○月(約1か月後)の請求時に合算して計上いたします」
正直、「え?」以外の感情が出てきませんでした。
要するに、「あなたの名前で予約されててあなたのカードで決済されたんだから、あなたが自分で予約したと認められる! だから支払いなさい!」という判決が突如突きつけられたのです。
本当にそうであるのなら仕方ありませんが、こちらは全く身に覚えがありません。そもそも、そのホテルは関西地方にあり、予約された日も関西地方に行く予定など全くなかったため、困惑しました。そしてすぐにデスクに電話しました。
たしかに同封されていた請求書のコピーには、申し込みの名前が自分になっていました。しかしここしょーは、一緒に書かれた住所が全く異なっていたことに気付いていました。
折れそうな心を支払いたくない一心で何とか支え、”再審請求”を成功させました。
調査部署より電話①
同じ日のうちに、調査担当部署の男性から電話がありました。ついにジャッジのお出ましです。
言われた内容としては、以下の通り。
- 本当に身に覚えがないかの確認
- カード情報が第三者にわかるような状況になかったかの確認(家族にカードを貸さなかったか、ネットカフェのPCを使って決済しなかったか、など)
- 請求の上がったホテルに再度問い合わせて確認してみる
- ホテルのメンバーシッププログラムの会員番号があれば教えてほしい
以上4点でした。同日中に連絡があったのは、素早い対応で少し安心できました。
調査部署より電話②
約1週間後、同じ担当者から再度電話がありました。内容としては、「ホテルは個人情報だからと言ってなかなか詳細を出してくれない。だが、(ここしょー)様のメールアドレスがあれば予約状況や会員登録情報などを照会できるようなので、可能であれば複数のメールアドレスを教えてほしい」というものでした。
可能性としては、フリーメールの不正アクセスから何らかの方法でカード情報を引っこ抜いたことを考えているようでしたので、gmailやYahooメールなどいくつか提示しました。
調査部署より電話③
さらに約1週間後、再度担当者から電話がありました。
どうやら、私の名前で会員登録が複数されていることがわかった、という気持ち悪い内容でした。「これは明らかにおかしいことなので、カード情報をどう入手したかは不明のままですが、おそらく不正使用でしょう」と言われ、不正使用認定されました。
オンライン・プロテクションで無事支払い免除
後日アプリを開いてみると、当該請求分が無事に帳消しとなっていました。
特に担当者から正式な連絡はありませんでしたが、これをもって無事に終結となりました。どうやってカード情報を盗んだのかが明らかにならなかった点だけ、ちょっと気持ちが悪いままでしたが。
まとめ
①カードは利用明細を毎月確認しよう
②不正使用の申告は決済日から60日
③身に覚えがなければ強く訴え続ける
これに尽きると思います。今回は8万円近い決済だったため、すぐに異変に気付きましたが、これが1万や2万だとしたら、毎月数十万円を決済している人であれば気付かないかもしれません。
可能なら、毎日アプリを開く習慣をつけてこまめに決済情報を確認する。そしてカードの締め日に1か月分を再度確認してみる。見覚えのない項目があったらすぐにデスクに電話してみる。これが大事だと思います。
昨年はSPGアメックスの不正使用が相次ぐなど、いつ自分のカードが被害に遭うかわかりません。
是非日頃から防犯意識を高めて明細の確認を続けることを強くオススメしたいと思います!
ここまで読んでいただきまして、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
=アメックスプラチナの補償シリーズ=
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