国内線と国際線、SFC修業で使うならどっち?

 SFC修業で最も楽しい時間でもあり、最も頭を使う時間でもある、旅程組み。選択肢としては国内線か国際線かに始まり、さらにどのルートでPPを稼ぐか、とかなり迷うところでもあります。中には、すべて国内線で解脱する方もいれば、国際線をメインに飛ぶ方もいます。それぞれのメリット、デメリットを見て、旅程組みの参考にしていただければ幸いです。

 

 

国内線のメリット

 

 ドメスティックという英語表記から、ドメと略す修業僧も多い国内線。国民にとって身近な国内線を、修業で取り入れる際のメリットを見ていきます。

 

①PP路線倍率が2倍

 

 以下のページでもご説明した通り、PPの計算には「路線倍率」というものが絡んできます。運賃ではなく飛行距離(区間基本マイル)を基にPPを算出している関係で、路線倍率の設定がないと長距離を飛ぶ国際線に比べて国内線のPPが極小になってしまいます。

そこで、国内線の場合はボーナスとして全ての路線で路線倍率を2倍にし、国際線との均衡を比較的保っています。

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そのため、飛行距離の短い国内線だからといって、修業路線として敬遠する必要は全くないということです。

 

②日帰り修業が可能

 

 国内線の場合は、「ちょっと空いた1日を使って修業」が可能です。長距離、長時間飛ぶ国際線では往復で2日以上必要となるケースがほとんどですので、連休が取りにくい人や思い立った時に気軽に修業したい人には重宝します。

 

③快適なプレミアムクラスに搭乗できる

 

 国際線修業の場合、運賃と獲得PPの兼ね合い(PP単価)により、プレミアムエコノミークラス(プレエコ)利用の修業が多くなります。有償でビジネスクラスを利用すると途端に運賃が跳ね上がり、PP単価が悪化してしまうからです。平会員でプレエコ利用の場合、優先保安検査場や優先搭乗、一部到着空港での入国審査優先レーンなどは利用できず、長蛇の列に並ばなくてはなりません。

しかし、国内線はプレミアムクラスが最上級の席なので(普通席かプレミアムクラス席しかないので)、当然待遇も違います。手荷物許容量の優遇や優先保安検査場、優先搭乗がすべて利用可能です。

 

④運賃が半額になる株主優待券が使える

 

 全路線の運賃が半額になるという夢のようなお助けアイテム「株主優待券」が国内線では使えます。これを使えば高価格なプレミアムクラスに安価に乗れて、かつ旅割と違い直前まで予約の変更が可能、予約枠も多くて取りやすいという利点があります。株主優待券については以下で詳しく取り上げています。

SFC修業最大のお助けツール!株主優待券のすべて

 

⑤紙の搭乗券不要

 

 一部空港行きの国際線でもスマートフォンにQRコードを表示させる「モバイル搭乗券」に対応してはいますが、多くは紙の航空券が必要です。しかし、国内線の場合は、予約時にひも付けしたANAカードや、あらかじめ登録したおサイフケータイをピッとかざすだけで簡単に搭乗できます。

 

⑥到着空港でも携帯電話が通じる

 

 国内線修業の場合、到着した空港ももちろん国内なので、当たり前ですが携帯電話が通じます。しかし、国際線修業の場合は回線を自分で確保しないとつながりません。電話もしかりです。海外の空港にはフリーWi-Fiが整備されていたりSIMカードやモバイルルーターのレンタルサービスがあったりしますが、国内線の場合はそういう煩わしさを気にすることなく修業ができます。仕事でいつ電話がかかってくるかわからない人にも大きなメリットです。

 

⑦パスポート&英語不要

 

 国内の移動なので、もちろんパスポートはいりません。入国審査時の英会話も国内線ではありません。パスポートを発行していない人や英語が苦手な方にとっては、気軽に修業を始められる利点となります。

 

⑧機内Wi-Fiは無料に!

 

 2018年4月1日から、機内でのWi-Fi利用(ANA Wi-Fi Service)が無料になります。同サービスで先行するJALに並ぶ形となりました。ANA Wi-Fi Service 対象機材はまだ多くはありませんが、今後の拡大に期待です。なお、国際線はこれまで通り有料のままです。

 

国際線のメリット

 

 

 続いて国際線のメリットです。インターナショナルから「インター」とも略される国際線は、修業僧の間でも利用する人としない人とではっきり分かれるところです。

①1回の搭乗で稼げるPPが多い

 

 国内線は路線倍率2倍となりますが、国際線でもアジア・オセアニアは1.5倍と優遇されます。最も距離の遠い北米や欧州は1倍なので、1.5倍のボーナスがもらえるアジア・オセアニアが最もPP単価がよく、修業僧の定番路線となります。

国内線の場合、修業僧が利用するであろう現実的な設定内で最も多いPPを稼げる路線は、国内最長路線の新千歳―那覇(プレミアム株主優待割引:運賃2)で片道3892PPです。

一方、国際線の修業定番路線、東京―シンガポール(プレエコ利用)は片道5368PP。往復するだけで1万PPを超えてしまいます。さらに路線倍率1.5倍の最長路線、羽田―シドニー(プレエコ利用)の場合、片道7694PPにもなり、単純往復で1万5000PP超えの爆発力を誇ります。修業を短期間で終わらせたい人、飛行機に乗る回数を極力減らしたい人にはオススメです。

 

②国内線に乗り継いでさらに効率的に

 

 国際線を修業に取り入れる場合は、海外空港への往復の前後に、国内線への乗り継ぎを組み合わせることができます。しかも、東京(羽田/成田)、名古屋、大阪間は0円で、その他の国内空港は片道+5000円で乗り継ぐことができます。もちろん、乗り継ぎの国内線区間もPPの積算対象になりますので、積極的に組み合わせていきたいところです。

 

③深夜の時間を有効活用できる

 

 国際線の場合は、夜行バスと同じように、日付が回ってから出発するような深夜便の設定があります。そのため、「仕事終わりにそのまま搭乗して、機内で寝て朝現地に着く」という社畜のようなスケジューリングが可能です。復路もしかりで、皆が寝静まっている深夜に飛行して、朝帰国というパターンもあるので効率的に移動することができます。あとは体力勝負、でしょうか。

 

④遅延・欠航リスクが抑えられる

 

 飛行機に乗る際にどうしても避けられないのが遅延や欠航のリスクです。これは国内線でも国際線でも同じです。が、搭乗回数が増えれば増えるほど、当然被害に遭うリスクも大きくなります。国際線は1度の搭乗で得られるPPが大きい=5万PPまでの搭乗回数を減らせる、ということで、遅延・欠航リスクを比較的抑えることができます。まぁ、起こってしまう時は起こってしまうんですけどね(汗)

 

⑤ラウンジが豪華、シャワーあり

 

 ANAラウンジは国内線バージョン(プレミアムクラス利用客などが利用可)と国際線バーション(プレエコ利用客などが利用可)があり、国際線のANAラウンジは食事が充実しています。サラダ類やサンドイッチ、から揚げやポテトなどのホットミールに加え、名物ANAカレーや麺類がいつでも好きなだけ注文できます。時間帯によってはシェフが寿司を握ってくれるサービスなどもあり、アルコール類も充実しています。もちろんすべて無料。潜入記は下記でも写真付きでご紹介しています。

③-4:成田国際線ANAラウンジ潜入記

国内線だと”おかき”だけなので、これは国際線の大きなアドバンテージです。シャワーブースが付いていて、搭乗前に汗を流せるのも国際線ANAラウンジならではです。

 

⑥最新の映画が観られる

 

 修業の道中を楽しく過ごせるアイテムは必須ですよね。機内ではすぐ寝ちゃうという方、タブレットを持ち込んでダウンロードしておいた動画を楽しむという方、窓の外の景色を撮影しまくる方など、過ごし方はそれぞれだと思います。

国際線の場合は、映画館で公開して間もない映画が楽しめちゃうのが大きな利点です。日系航空会社なので、海外の映画も日本語字幕が選択できます。作品は1本1時間半~2時間程度なので、2本も見れば到着までの時間をかなり潰すことができます。

 

⑦現地0泊の”タッチ”修業なら土日で完結

 

 海外路線を利用すると何日もかかってしまい、仕事を休まなくてはいけない……と懸念される方もいると思います。これまで多くのサラリーマン修業僧らが仕事との両立に悩み、編み出されたのが、現地0泊で「海外空港に一瞬だけタッチしてすぐ帰ってくる」修業、通称”インタータッチ”です。中でも人気なのが、路線が豊富でPP単価も良く、土日で完結できるシンガポール・チャンギ空港へのタッチ”SINタッチ”ですね。行ってすぐ帰るなんて入国審査で怪しまれそうで怖い!という方は、「入国しないSINタッチ」という方法もありますので、安心して修業できます。

⑥-5:入国しないSINタッチ攻略法

 

⑧スタアラ提携航空会社も選択肢に

 

 国際線の場合はANAに限らず、安い運賃で発券できるスターアライアンス(スタアラ)提携航空会社も選択肢に入ります。路線倍率が下がってしまうケースがありますが、ANAよりも安価で発券できたり、ビジネスクラスが修業の選択肢に入ってきたりします。5万PPのうち半分以上をANA便で稼げればOKです。

 

⑨海外発券も選択肢に

 

 さらにさらに、修業僧の新たな定番となっているのが「海外発券」です。海外に行って券を買うのではなく、海外版のサイトから、海外空港を出発地として予約することを言います。国によっては日本発券よりもかなり安価に発券できる場合があり、その定番として人気なのがマレーシア発券(クアラルンプール発券、クアラ発券、KUL発券)です。マニアックすぎて、ここまでくれば立派な上級修業僧です。笑

 

国内線のデメリット

 

 これまで国内線、国際線双方のメリットを見てきました。続いて、国内線のデメリットを見ていきます。

 

①解脱までの搭乗回数が多い

 

 国際線に比べると、修業僧がよく利用する路線1回の搭乗で得られるPPは平均2000PP~3000PPの間になることが多いと思います。普通席を利用すればもちろんもっと低くなります。仮に平均2000PPとすると、5万PP到達に必要な搭乗回数は25回。1回5000PP以上稼げてしまう国際線に比べると、結構しんどい修業になります。飛行機にずっと乗っていたい!という方には逆にメリットになるかもしれません。

 

②同一機材、同一クルーの可能性も

 

 旅程によっては、往路と復路で、同じ飛行機、同じCAさんという可能性もあります。特に、到着してから出発まで時間を置かずに往復する場合は高確率で同一クルーです。そうなると、「お帰りなさいませ」という笑顔の接客が待っており、一発で修業僧認定されます。これを恥ずかしいと思う人は、旅程を組む際に復路を別空港にしたり出発時間を遅らせたりするなど工夫が必要です。ただし、同一機材の場合は仮に遅延が生じても次便に乗り遅れることがない、という修業僧特有のメリットもあるので、一概にデメリットとは言えません。

 

③普通席利用や路線によってはラウンジ利用不可

 

 搭乗までの時間を過ごせるラウンジですが、プレミアムクラスが取れずに普通席を利用する場合は、そもそもプレミアムクラスの設定がない路線の場合は、ANAラウンジを利用することができません。また、空港によってはANAラウンジそのものがない場合もあります。

 

国際線のデメリット

 

 最後に、国際線のデメリットです。

 

①多少の英語は必要

 

 入国審査を通らない「入国しないSINタッチ」の場合でも、乗り継ぎカウンターでチケットを発行してもらったりラウンジ入室の受付などの際には若干の英語を使用する場面があります。全く英語がしゃべれなくてもいざとなれば何とかなりますが、海外旅行に慣れていない人、英語はからっきしダメ!という人にとっては不安が帰国時までずっとつきまとうことになります。精神衛生上よろしくないので、あまりに不安という方は無難に国内線専門(ドメ専)の修業僧になるのもアリだと思います。

 

②燃油サーチャージの影響を受ける

 

 国際線の場合は、市場の燃油価格に基づいて、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が付加されます。2か月に1度改定され、それによって運賃の総額が上下します。燃油価格が高騰している場合は、PP単価が悪化しますので、そうした時期は避けた方が無難です。逆に、市場価格によっては燃油サーチャージが0円となる場合もあります。そうした時期は逆にねらい目でしょう。なるべく条件の変動要素を排したい人にとってはデメリットの一つとなります。

 

まとめ

 

 他にもメリットやデメリットはそれぞれいろいろあると思います。上で取り上げた内容についても、メリットと感じる人もいればデメリットと感じる人もいるものもあるかと思います。ここでは、あくまでここしょーが修業で感じたそれぞれの長所と短所を挙げてみました。

 個人的には、海外旅行が好きなので、たとえタッチでも国際線修業でプチ海外旅行気分を味わえるのが楽しかったです。ご自身の条件に合わせて、ぜひ修業の旅程組みを楽しんでください!

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