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ANAダイヤ修業のメリットとデメリット

約3か月でSFC修業を解脱。5万PPに到達し、プラチナステータスを得たものの、その先にある最上級ステイタス「ダイヤモンドメンバー」が頭から離れません。様々なメリットとデメリットを考え抜いた結果、ダイヤモンドメンバーを目指す修業、すなわち「DIA修業」を行うことを決断しました!決断に至った自分なりの考えを、簡単にまとめました。

 

ダイヤモンドメンバーの特典

ANAの上級会員制度は、ブロンズ<プラチナ<ダイヤモンドの3種類があり、最上級のダイヤモンドステータスを得るにはプラチナの倍の10万PPが必要です。

(引用元:https://www.ana.co.jp/amc/reference/premium/)

その分、得られるサービスもプラチナより格段に広がります。

・ANA SUITE LOUNGEの利用

・国内線座席指定の優先(最前列を含む全ての座席から選択可、プレミアムクラス除く)

・国内線特典航空券の先行受け付け

・国際線特典航空券の優先予約

・国際線アップグレード特典の優先受け付け

・優先チェックインカウンター(ANA SUITE CHECK-IN)の利用

・搭乗時のボーナスマイル115%~130%付与

・マイル有効期限撤廃

・受託手荷物受け取り優先(国際線はFIRST CLASSタグ)

などなど、まだまだ覚えきれないほどのサービスをいつでも享受できます。

DIA修業のメリット

ダイヤモンドステータスを得るために、無理やり飛行機に乗ってPPを稼ぐ――。正直言って、多くの人に理解されない行動でしょう。お金も時間も消費することに加え、年会費さえ払えば上級会員相当のサービスを享受し続けられるSFCとは違い、ダイヤモンドメンバーは1年限りのステータスです(事前サービスと合わせても最長2年)。

それでも今回DIA修業を決断したのには、以下のメリットが理由として挙げられます。

マイルが大量に貯められる

そもそも、ここしょーの修業の最大の目的は「母をファーストクラスでNYに連れて行く」という所に定めていました。2017年6月現在、日本―北米路線のFクラス特典航空券に必要なマイル数は、1人往復15万マイルです(ローシーズン及びレギュラーシーズン)。2人で行くなら計30万マイルが必要です。

もちろん、陸マイル活動も怠らず、クレジットカードのポイントなど様々なルートからマイルを集めて貯めています。しかし、陸マイラー1年生にとって、30万マイルという量を数か月で貯めるのはなかなか難しいのです。

王道のソラチカルートは一月に18000マイル相当分の移行上限があり、入会特典で稼げるアメックスのポイントも年間80000マイルが上限として設定されているためです。 (2019年以降は上限が40000マイルになってしまいました)

「陸マイル活動」「陸マイラー」という言葉がある通り、マイルというものは一義的には「飛行機に乗って貯めるポイント」です。そして、SFC修業によってプラチナメンバーとなった今、搭乗時のボーナスマイルは95%分(1年目でゴールドカード保有、以下同)付与されます。 

ブロンズメンバーでは45%だったのが、プラチナでは95%です。ちなみに、プラチナメンバーの期間が終了し、SFC会員となるとボーナスマイルは40%に下がってしまいます。提供サービス内容が似ているSFC会員とプラチナメンバーの中で、数少ない差がつけられている部分です。

例えば、羽田―シドニーをプレミアムエコノミーで単純往復した場合、平会員のANAゴールドカード保有者が獲得できるマイルは12156マイルです。

一方で、プラチナ会員でANAゴールドカード保有の場合、得られるマイルは18964マイルとなります。もちろん搭乗翌日には付与されます。

せっかく取得したプラチナステータスの力で大量にマイルを稼ぎ、目標の30万マイル到達に近づける――。これが第一の理由です。

国際線特典航空券が取りやすくなる

冒頭で紹介したダイヤモンドメンバーの特典にもある通り、ダイヤ会員は他のステータスよりも国際線特典航空券の枠が広がります。

「国際線特典航空券の優先予約」というサービス名称です。

航空会社としては、わずか8席程度しかないファーストクラスですから、できれば有償で搭乗してくれる顧客を優先したいですよね。それでも、往復200万円以上もするファーストクラス8席が、全便正規運賃を払って搭乗する顧客で埋まることはなかなか難しいと思います。

そこで、御贔屓筋に向けたサービスとして、ANAでは自社マイルの大量保有者、さらにその中でも上級会員のために、マイルで搭乗できる枠を路線ごとに設定しています。なお、特典航空券の枠は、ビジネスクラスなども同じです。

この「特典航空券の枠の数」は、公表されていません。しかし、ブロンズ<プラチナ<ダイヤモンドの順で枠の数に差をつけていることはプラチナデスクに確認済みです。

もちろん、搭乗日が近づいた頃の空席状況によっては、枠の拡大という措置が取られることもあります。しかし、「行けるか行けないかわからない」状態が出発予定日の1か月前になっても続くのでは、なかなか予定も立てにくいですよね。

そこで、最初から枠が多く用意されている(=母と2人分のFクラスを予約しやすいダイヤモンドメンバーを目指す、というのは、自分にとっては合理的だと判断したのです。

最適なタイミング&ブログのネタにもなる

ここしょーは出張族ではありません。転勤族です。将来的に出張の多い部署に異動する可能性はなくはないですが、決まっていない将来のことを考えても仕方ありません。

それよりも「今年SFC修業を解脱して、今手元に5万PP超ある」という事実が重要だと考えました。

おそらく今後、会社の経費のみで10万PPはおろか5万PPにすら到達する機会はありません。SFC修業を敢行した今年であれば、あと5万PP足らずでダイヤモンドメンバーになれます。しかし、翌年以降チャレンジするとしたら、また一から10万PPを貯めなくてはなりません。

どうせやるなら、今年しかない。裏を返せば、今年取らなかったら、多分一生取ることはない。そう思ったのです。

「NYまでのFクラス特典航空券2人分取得」という目標達成に近づく「マイル大量獲得」と「特典航空券が取りやすくなること」に加えて、(おそらく)一生に一度の経験となるであろうダイヤモンドメンバーの享受できるサービスを体感し、ブログで共有したい、という思いもありました。

DIA限定特典がもらえる

 

これは少し副次的な要素になりますが、ダイヤモンド会員には、本サービス提供開始後に別途特典がもらえます。これがなかなか魅力的だと個人的に感じました。

もらえる特典は、以下の通りです。 

●選択式特典(2017年度版) ※①~⑦のうち1つ

①SKYコイン60000円分

②アップグレードポイント12ポイント

③ミシュラン星獲得店舗ペア招待

④IHG・ANA・ホテルズグループジャパンクーポン40000円分

⑤ビジネス&トラベルアイテムなど厳選した商品1点

⑥沖縄の海へのサンゴ植え付け代行(植え付けの証明書交付) 

⑦クラブ・コンシェルジュ会員資格1年間と誕生日ギフト

※①~⑤を選択した場合は、さらに「国内線・国際線共通 機内販売用クーポン20000円分」または「ANA SUITE LOUNGE利用券6枚」のどちらか選択した方ももらえます。

●記念のオリジナルネームタグ

(引用元:https://www.ana.co.jp/amc/reference/premium/detail/selection.html#section05)

以上4点がDIA修業を決断した大きな理由です。

DIA修業のデメリット

もちろん、DIA修業を敢行するにあたって無視できないデメリットもあります。私の場合は、上で述べたメリットと、これから述べるデメリットを両てんびんにかけ、それでも当初から掲げていた「目標」に向けて「修業すべきだ」と決断しました。ここは、それぞれ人によって異なるところだと思います。皆さんの価値観や修業の目標(到達点)など、じっくり考えてご決断されるといいかと思います。

お金と時間がかかる

これは言をまたないでしょう。PP単価が仮に10とした場合、単純計算であと5万PP貯めるのに50万円の追加投資が必要になります。もちろんマイルを大量に保有していてスカイコインに換えられる方は、もっと安価に抑えることもできますが、それでもSFCでかかった分だけさらに時間も消費することになります。

乗らないと貯まらないプレミアムポイントです。ご家族がいらっしゃる方などは、身近な人の深い理解が必要となってきます。

最長2年の期限付きステータス

年会費さえ払い続ければ常にステータスを維持できるSFC会員とは異なり、ダイヤモンドメンバーは1年間(事前サービスを含めて最長2年)の期限があります。一度ダイヤモンドメンバーになったからといって、仮にその後にSFCを取得したとしても、ダイヤモンドステータスは期限が過ぎると消え去ります。

ダイヤモンドステータスを維持するために、毎年何度も海外旅行に繰り出すなどしている方々も世の中にはいらっしゃいますが、一度でいいから取ってみたい、という人も多くいます。

わずか1年で消え去るはかないステータスのために、追加投資をするのか。ここは多くの方が悩まれるポイントだと思います。

ただ、ここしょーが考え得るDIA修業のデメリットは、上記2点だけです。おそらく、最大のデメリットである「お金と時間の消費」が多くの方にとっての最大の壁となるのでしょう。ここを「投資」と捉えるか「浪費」と捉えるかは、本当に人それぞれだと思います。

まとめ

私は「せっかくプラチナになったんだったら、ダイヤモンドを目指さないともったいない!」とは思いません。その人の目的がSFC取得であれば、プラチナになった時点で既に目標地点には到達しているので、それはそれでいいことだと思います。

 大切なのは、目標をどこに置くか、だと考えます。

「SFC修業で飛行機に乗ることの楽しさを味わい、解脱後に修業ロスでDIA修業に移ろうか検討している……」という方は、是非一度、DIA修業のメリットとデメリットを整理した上で、今後の目標(夢)を考えてみることをおすすめします。

お金と時間の消費を「浪費」と捉え、罪悪感を持ちながら修業されるのはおすすめしません。そこに確固たる目標があれば、それは決して浪費などではなく、人生をさらに豊かにする経験を得るための投資となるはずです。

次回は、記念すべきDIA修業1回目をお届けします。それでは、良いフライトを!

[追記]
DIA修業を解脱し、その期限が切れる2019年3月。結局、いろいろ考えた結果「ダイヤ継続修業」をわずか43日で解脱するに至りました。そのときの考え方と内容をまとめました。併せてご覧いただければ幸いです。

“ダイヤ継続修業”のメリットと隔年修業の考察
2017年にSFC修業を始め、勢いでそのままANAの最上級ステータス”ダイヤモンドステータス”を獲得したここしょー。
43日間で解脱した2019年DIA継続修行まとめ
ANAのダイヤモンドステイタスを継続して得るためのDIA修行を始めた2019年。日々の仕事や出張などがある中で、なんとか合間を縫って修行を敢行し、2月12日にアプリ上の表示PPが10万ポイントを超えて無事に解脱できました。
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サイト運営者プロフィル




東京都の下町生まれ、都内暮らし中のアラサー会社員。2017年にANAのSFC、18年にJALのJGCを取得しました。19年はANAダイヤ継続修業を43日間で達成。ドローン操縦士資格も保有し、面白いことにつなげたいと思っています。

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