エアライン

タイ・スワンナプーム空港カタール航空「プレミアムラウンジ」訪問記

タイ・スワンナプーム空港のラウンジホッピングシリーズ、今回で第5弾です。今回は、JGCやワンワールドエメラルド資格だけでは入れないカタール航空(ワンワールド加盟航空会社)の「プレミアムラウンジ」をご紹介していきます。利用基準を厳しくしているだけあって、設備もサービスも優れた高級感のあるラウンジでした。入室条件を満たしているなら必ず利用したいラウンジの室内を見ていきたいと思います。

ターキッシュエアラインズの隣にあり

カタール航空のプレミアムラウンジは、前回の第4弾の記事で紹介した「ターキッシュエアラインズラウンジ」のすぐ隣にあります。

地図の「ラウンジ」と書かれているところがターキッシュエアラインズのラウンジがある場所でした。そのすぐ隣、搭乗ゲートD7とD8の向かい付近にあるので、すぐにわかります。

ですが、ここのラウンジはなぜかカタール航空の公式HPにもスワンナプーム空港の公式HPにも場所やオープン時間などの詳細が一切掲載されていない謎に包まれたラウンジなのです。2018年2月にオープンしたラウンジですが、今や2020年。2年以上経過しているので、さすがに「新設ラウンジだから」は言い訳になりませんよね。なぜ掲載されていないかも謎のままです…。

ちなみに、ラウンジはカタール航空の運航ダイヤに合わせてこまめにクローズしてしまうので、ワンワールド他社便を利用する際には時間が合わずに利用できない可能性もあります。オープン時間もこまめに変更になりますが、ここしょー訪問時(2019年8月)は次の通りでした。

プレミアムラウンジ営業時間(当時)

午前11時~午後1時
午後4時半~午後8時半
午後10時半~午前0時50分
午前2時半~午前9時半

現在は変わっている可能性が高いのですが、いかんせん公式HPにも情報がない以上、あらかじめ問い合わせるか、現地に行ってみての運試しといったところでしょうか。当時の営業時間でも、「午後1時~午後4時半」など真っ昼間の時間帯でもクローズしていることになるので、油断は禁物です。

厳しい入室基準

カタール航空はワンワールド加盟航空会社なので、カタール航空もしくはJALなどのワンワールド他社便利用が必須の条件です。

その上で、ビジネスクラス以上に搭乗する必要があります

すなわち、JGCなどのワンワールドサファイアや、JGPなどのワンワールドエメラルド資格を持っていても、エコノミークラスやプレミアムエコノミークラスを利用する際は入室できません

カウンターで「俺はワンエメだぞ!」と吠えてもYクラスチケットでは恥をかきますので注意しましょう(笑)

なお、プライオリティパスや現金を支払っての利用もできません。

入室基準

・当日スワンナプーム空港を出発するワンワールド加盟航空会社の搭乗券あり
・ビジネスクラス以上に搭乗

高級感のあるファシリティー

プレミアムラウンジの入り口はこちら。

重厚な木製の扉は中が全くうかがえず、中東系ラウンジ特有の特別感がプンプン漂っています。カタール航空や空港の公式HPに場所の情報すら載っていないので、まさに知る人ぞ知るラウンジです。

カタール航空に乗らないと入れないような雰囲気を醸し出していますが、ノンステータスでもJALビジネスクラスに乗るなら入室できます

入り口にはカタール航空の「ファーストクラス」「ビジネスクラス」が対象と言わんばかりの看板も立っていますが、JALなどワンワールド他社便でも入れます。

重たい扉を開けると、入り口でコチョウランが出迎えてくれます。壁に書かれているアラビア文字は何て書かれてあるか読めません。分かる方、教えてください。

笑顔が素敵な女性スタッフの方にパスポートと搭乗券を渡す時、「本当にJALビジネスクラスの搭乗券で入れるよな……」と少し緊張しましたが、問題なく入室できました。パスポートはいちいちコピーするようで、「コピーしたら席まで持っていくわね」と言って預かられました(すぐに席まで持ってきてもらえました)。

受付付近には、噴水設備もありました。静かに音をたてて水が流れていました。

各席のサイドテーブルには、中東系らしく多肉植物のポットが飾られていました。

カタール航空A380の模型も。

ラウンジ内は家具店にいるかのような空間が広がっています。明るすぎず暗すぎず、絶妙なライティングで高級感を演出しています。

近くにフライトボードも掲示されていて、乗り遅れの心配もありません。

多肉植物はいたるところに飾られています。もちろん本物です。

雑誌ラックも見せる収納、おしゃれにまとまっていました。

ビジネスブース、シャワーも

他のラウンジと同様に、こちらにもビジネスブースがあります。

プリンターを見てください。照明がいちいちかっこいいんですよね。笑

PCはMacでした。無料で自由に利用できます。

こちらは祈祷室。

イスラム教の礼拝では、ウドゥと呼ばれる体の一部を水で洗い清める行為があるそうで、そのための設備と思われます。

シャワー室も用意されています。広さはそこまでありませんが、設備は高級感と清潔感があります。

シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュなどのアメニティはしっかり揃っています。

ドライヤーやハンドソープは壁に備え付けられているタイプでした。右奥に見えるのがシャワーを浴びる所です。

ハンドシャワーとレインシャワーのダブル仕様です。レインシャワーは天井に埋め込むように備え付けられています。

ハンドシャワーの水圧はまずまず。壁も清潔感があって好印象でした。

フードはおしゃれなダイニングで

続いて、フードサービスをチェックします。こちらのラウンジでは、フードを楽しむためのダイニングスペースが広く用意されていました。

ゆったりと設けられたダイニングスペースには、1席1席にランチョンマットとカトラリーセット、グラスが既に用意されていました。長テーブルの中央には、観葉植物がくりぬかれたテーブルの穴から顔を出しています。観葉植物用に設計されたおしゃれなテーブルでした。

ビジネスクラスでも入室できるラウンジで、テーブルセットが最初から準備されているラウンジはそう多くありません。

先ほどとは少し趣の違うダイニングコーナー。この写真だけ見たら普通にこじゃれたレストランに見えますが、無料で利用できる空港のラウンジなんです。さすがカタール航空。

照明の使い方も本当に上手で、ムーディーな雰囲気さえします。奥にはソファ席もありますね。

こちらがラウンジ中央にあるフード&ドリンクエリアです。ドリンクについては後ほど見ていきます。

訪問した時は現地時間午前6時過ぎでしたが、ホットミールもきちんと用意されていました。マッシュルームのコンカッセ(左)をオムレツに載せていただくスタイルですかね。

珍しいビーフのベーコン(左)とチキンソーセージ。イスラム教にとって豚肉はタブーです。

チェリートマト(左)と、パセリとハーブを和えたポテト。

フレンチトースト(左)とパンケーキ。朝食にぴったりです。

サラダコーナーには、レタス、キュウリ、トマトがありました。ヨーグルトやサンドイッチもありますね。

この春巻きみたいなものは、野菜ラップサンドでした。

ケロッグのコーンフレークなどは個包装でした。

白い布が被さったこちらはパンコーナー。

中には甘そうなマフィンなどがいました。

クロワッサンデニッシュはしっとり系。

ハードブレッドもありました。

食パンはトースターを利用できます。

フルーツはホールでそのまま置いてあるのとは別に、プレートでも用意されていました。

見た目にも楽しいですね。フルーツポンチが作れそうです。

チーズプレートもあり、お酒も進みそうです。

朝6時でこのクオリティですから、昼や夜もかなり期待できそうです。

ドリンクコーナーも豪華

フードに続き、ドリンクも見ていきます。

中央のカウンターには、様々な種類のアルコールが並んでいます。スタッフの方に好きなドリンクを無料で注文することができます。祈祷室やビーフベーコンなどイスラム教ならではの特徴をラウンジ内で見かけましたが、お酒は大々的に並んでいました。

上を見れば、カクテルグラスの見せる収納が天の川のようにきらびやかでした。

シャンパンやワインも、コルクのディスプレイがおしゃれさを引き立てています。気になった銘柄をスタッフに注文できます。

もちろんソフトドリンクもあります。エスプレッソマシンでは、ラテやホットミルクもいただけます。

ディルマ紅茶シリーズ。

ファンタやコーラ、スプライトなどの炭酸飲料、ミネラルウォーターもありました。

(左から)レモンミント、キャロット、オレンジ、パイナップルのジュースが並んでいます。あらごしで繊維質も楽しめるおいしいジュースでした。

接客サービスも上質で、飲み物が空きそうになると声をかけてくれたり、フードやドリンクコーナーを歩いてると気さくに話しかけてくれるスタッフさんが多かったです(時間帯的に利用客が少なかったからかもしれませんが)。

とってもおしゃれでサービスもいい、素敵なラウンジでした!!

スワンナプーム空港からワンワールド加盟航空会社のビジネスクラス以上を利用する際は、是非立ち寄ってみてください^^

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東京都の下町生まれ、都内暮らし中のアラサー会社員。2017年にANAのSFC、18年にJALのJGCを取得しました。19年はANAダイヤ継続修業を43日間で達成。ドローン操縦士資格も保有し、面白いことにつなげたいと思っています。

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