アメックスが直営するラウンジ「センチュリオンラウンジ」は、アメックスのプラチナ・カードを持っていれば入室することができます。アメックスの最上級カード「センチュリオン」の名を冠した貴重なラウンジが、2017年に香港国際空港にできましたので、香港を訪れた際に利用してみました。限られたカードを持つ人しか入れない希少なラウンジの中身をお伝えしていきます。
センチュリオンラウンジとは
センチュリオンラウンジは、アメリカン・エキスプレス社が独自に運営するラウンジで、センチュリオンカード、プラチナ・カード、プラチナ・ビジネスカードを保有している人が入室できます。セゾンプラチナ・アメックスなどの提携カードでは入室できません。プラチナ・カードでも年会費13万円(税別)ですので、少なくとも年間13万円の年会費を支払っている人しか利用できないという、特別感のあるラウンジです。
現在は、アメックスのおひざ元・アメリカに8か所のほか、米国外では香港の1か所にしかありません。
日本人は同じアジア圏の香港に観光やビジネスで訪れる機会が割とあるでしょうから、センチュリオンラウンジを利用する機会もあるのではないでしょうか。
プラチナ・カードには「グローバル・ラウンジ・コレクション」という独自の特典があり、センチュリオンラウンジを含む世界1200か所以上の空港ラウンジを無料で利用できるメリットがあります。
世界1200か所以上の空港ラウンジを使えるアメックス「グローバル・ラウンジ・コレクション」を大解剖!
入室ルール
入室に際し、注意点がいくつかあります。
- 同伴者は2名まで無料で入室可。2歳未満は同伴者数に含めず利用可
- 入室の際にはパスポート等、当日出発の航空券(航空会社は不問)、プラチナ・カード/プラチナ・ビジネス・カードの提示が必要
- 出発前、乗り継ぎ時に利用可。到着後の利用は不可
- 出発時刻の3時間前から利用可。乗り継ぎ時は3時間以上前から利用可
- 工事などで利用できない時の補償はなし
- 18歳未満の入室には保護者の同伴が必要
- プラチナ・カードの家族カードとしてのゴールドカードやグリーンカードでは入室不可
家族カード会員も同伴者2名まで入室可のため、例えばご夫婦で持っていれば2歳以上の子ども4人まで一緒に入室することができます。
香港国際空港のセンチュリオンラウンジの場所
香港国際空港のセンチュリオンラウンジは、次の場所にあります。
第1ターミナル7階の出国審査・保安検査を抜けた後、6階に移動します。
6階は出発ゲートが並ぶフロアになっています。中央をまっすぐ進んでいくのですが、かなり距離があります。10番ゲート付近から3階に降りると、エアトレイン(APM)があり、約1分で通路の反対側に移動することができます。二股に分かれた右側60・61番ゲート付近のエスカレーターを上り、7階に移動します。
ここにラウンジが密集しており、スターアライアンス・ユナイテッド航空の「ユナイテッドクラブ」、同タイ航空の「ロイヤルオーキッドラウンジ」、プライオリティパスで入れる「プラザプレミアムラウンジ」に並んでアメックスのセンチュリオンラウンジがあります。
出発ゲートが10~30番台ですと一度来た道を戻る形にはなりますが、エアトレインや中央の動く歩道をうまく使って移動しましょう。
実際に移動してみた
実際の空港は、このような感じです。
突き当たりの二股を右に曲がると、「60-80」のゲート番号が書かれた案内表示の横にラウンジの表示も確認することができます。
右上にラウンジの表示。左側に写っているのは、ラウンジ階に上がるエスカレーターの背面です。
案内表示の下にはラウンジ階に上がるエレベーターが。
さらに進んで回り込むと、エスカレーターでラウンジ階に上がることができます。
上がると、ラウンジのマップがあります。
センチュリオンラウンジは一番下にあります。ユナイテッドクラブやプラザプレミアムラウンジと同じ方向である右に進むようです。
右に進んだ先にあるのがプラザプレミアムラウンジ。さらにプラザプレミアムラウンジを右に曲がるとユナイテッドクラブがあり、左に曲がるとセンチュリオンラウンジがあります。
ありました。
受付で手続きをして入室
いざ、プラチナ・カードをひっさげて突入します!
入り口の自動ドアには、アメックスの券面でもおなじみの百人隊長のマークが。
受付にはアメリカン・エキスプレスの文字。高級感があります。
壁には草がたくさん生えている風です。シドニーのアメックスラウンジも似たような感じでしたね。
シドニー空港アメックスラウンジ訪問記
こちらのオネーサンと目が合うと、”Hi!”とチャーミングな笑顔を投げかけてくれました。
およそプラチナ・カードなぞ似つかわないここしょーがパスポートと搭乗券とプラチナ・カードの3点セットを渡すと、ふんふんと確認しながらカードを勢いよくスワイプ! ”Enjoy~!”と再び笑顔で歓迎してくれました。
ちなみに受付と同じカウンターにはサービスデスクもあり、ホテルやレストランの予約、航空券の手配などなどをお願いすることができます。プラチナコンシェルジェの対面版のような感じですね。
受付をまっすぐ進むと、アメックスのロゴが前面に。主張が強めです。
電話用の個室がありました。
取調室にあるようなライトに照らされながら、壁に向かっておしゃべりする形。なんともシュールな絵になりそうです。
さらに、通路には会議室が並んでいます。誰でも使うことができます。
こちらは6人掛けのテーブルに、奥にはPCとプリンターがあり、誰でも使えます。
使用中でしたので、外からパチリ。一番隠してほしいところが透けていて、足元がすりガラスという不思議なデザイン。
トランクでデザインされたおしゃれな一面にはテレビも埋め込まれています。トランプさん、”TRADE WARS ARE GOOD”ですって。
通路を抜けると白い犬の絵がお目見えし、いよいよラウンジ内部にさしかかります!
駐機場の景色とバーカウンター
センチュリオンラウンジのコア部分に潜入しましょう!
いきなり、おしゃれなバーカウンターが見えてきました。
何種類くらいあるのでしょうか。お酒は無料でスタッフにオーダーできます。
バーカウンターの横にはファストフード店のようなレイアウトの椅子とテーブル。
バーカウンターの手前はもう少しおしゃれな椅子が。カフェのような雰囲気です。空港の屋根が高く、開放感があります。
バーカウンターの奥もファストフード店のようなスタイル。ですが、卓上にキャンドルのような装飾があるところが違います。
新聞・雑誌コーナー。テレビの下にもアメックスのかわいらしいレイアウトが光ります。
駐機場を見下ろせるカウンターも。飛行機好きにはたまらない景色です。
下の階は出発ゲートのある一般の待合場所になっています。なんかこう、上から人を見下ろす景色が自分をイヤな人間に仕立ててきそうです。笑
空港の天井が高いため、駐機場が見える景色も広く、壮大なスケールを楽しむことができます。
フードコーナー
続いて、ラウンジの目玉であるフードコーナーをチェックしてみましょう。
バーカウンターの横にはシリアルが。牛乳をかけて楽しめます。
オレンジ。どうして日本のラウンジではそのままの果物を見る機会が少ないのでしょうか。そのまま食べる習慣がないからか。
パンは品ぞろえ豊富です。食パンは隣のトースターでこんがり焼くこともできます。
クロワッサン、おいしそうです。
マフィンはサイズが大きい! チェリーパイやパンオショコラもありました。デニッシュ最高。
こちらはチーズにハム、サラミ、ヨーグルトなど。
サラダバーも充実していました。
バルサミコやオリーブオイルなどでいただけます。
あると嬉しいローカルフードも充実しています。定番のおかゆに揚げパン。
ペニンシュラホテルでおなじみのXO醤。どこのブランドのものかは不明です。
蒸し器には餃子がたっぷり!
洋食でおなじみのスクランブルエッグとハッシュドポテト。
ソーセージにベーコンハム。
海外のラウンジでよく見かけるトマトの輪切りとキノコのソテー。
思ったより充実していました!
ドリンクサービス
続いてはドリンク。
エスプレッソマシンはもちろん完備。カプチーノも作れます。
ファンタ、コーラ、スプライトなどは缶で。TWGの紅茶も楽しめます。
オレンジジュースとアップルジュースもありました。
アルコールはたいていのものを頼めますが、ワインリストも用意されていました。無料ですよ。
お手洗い&シャワーも清潔感たっぷり
こちらのラウンジにはお手洗いとシャワーブースが併設されていました。
M(Men)は男性用。
木目調のドアが温かみを感じます。
個室はいたってシンプル。便座クリーナーもあり、清潔感があります。もちろんウォシュレットはありません。
こちらも清潔感があります。
手洗いは広々とした空間で。濡れた手を拭くのにドライタオルが用意されているのも嬉しいですね。
ハンドソープは2019年2月までANAのビジネスクラスでもおなじみだった、ロクシタン。
ハンドドライヤーはダイソン製です。
お隣にはシャワールームもありましたが、時間の関係で今回は利用しませんでした。
お手洗いの前にはフライトボードも。
センチュリオンメンバー限定エリアも
こちらのセンチュリオンラウンジには、センチュリオンカード会員専用のエリアもあるとのことです。
ラウンジ内部にもあるこの百人隊長のマークの先に別のカウンターがあり、センチュリオン会員しか奥に進むことができないエリアがあるのです。
いつかは入ってみたい場所が、また一つ増えてしまいました!
まとめ
香港国際空港にはユナイテッド航空やタイ航空などラウンジが充実していて迷うところですが、センチュリオンラウンジの居心地はとてもよかったです!特にお酒が好きな方にはぴったりの場所かもしれません。ここしょーも、また香港に行くときには是非利用したいと思っています。アメックスのプラチナ・カードをお持ちの方は、是非利用してみましょう!
アメックスプラチナは紹介経由の発行で7万ポイント獲得
センチュリオンラウンジに同行者2名まで無料で入れる特典のついたアメックスプラチナは、2019年4月より誰でも公式HPから直接申し込めるようになりました。厳格な審査を経て無事発行に至った場合、新規発行キャンペーンで得られるポイントは最大4万ポイントです。
しかし、既にアメックスプラチナを持っている人からの紹介であれば倍近い「最大7万ポイント」を獲得することができます。しかも直接発行でも紹介経由でも、ポイント獲得の条件は同じ。プラチナ・カードの入会は、個人情報不要の紹介経由が断然お得です。
アメックスプラチナのご紹介は、こちらの記事中のフォームからご連絡をいただければ個別にご対応させていただきます。
2019年4月アメックスプラチナが申し込み制に方針転換!発行特典は紹介経由が優位
空の旅をより快適に過ごすためのオススメアイテム、「イヤホンアダプター」をご存じですか?
機内に用意されている音楽や映画などのエンタメプログラムを楽しむためには、イヤホンが必要です。イヤホンアダプターを使うことで、機内備え付けのノイズ軽減機能のないイヤホンではなく、普段自分が使っているイヤホンを機内でも利用できるようになります。
オススメはこちら、音響機器メーカー米大手"BOSE"(ボーズ)の機内用アダプター。一般的な3.5mmジャックを備えたイヤホン・ヘッドホン(BOSE製に限りません)であれば、問題なく利用できます。手のひらサイズのわずか約4cmで持ち運びも便利、価格も1600円程度で買えます。空の旅がより快適になるでしょう!
この記事へのコメントはありません。